時はあの事件から、丁度10年たったある日。あの時少女だった、シェミリアは12歳になっていた。
シェミリアは暗殺集団、ブラッドローズ(血の花)の奴隷となり、生きていた。掃除、洗濯、調理、武器の手入れ、すべてやっていた。まあ1人ではなくほかにも奴隷は居るが…。
ここではシェミリアの名前はリィだった。昔の名前は関係なく、勝手に決められた名前だ。シェミリア自身、名前はどうでもいい。
「リィ!。早く料理作らなくちゃいけないでしょう!」
台所から怒鳴り声が聞こえてきた。
「はぁーい」
ボソリと返事をする。
声の主は奴隷の、食事担当のペルト。40後半で、皺、しみだらけ。口も悪いし、自分勝手な性格だ。
台所に戻るとまな板に乗っている野菜を、切り刻む。今日の献立は、野菜スープと、干し肉。簡単な朝飯だ。
自分に与えられた仕事を終わらせると、次の仕事に移った。次の仕事は洗濯。
大量に山住になった洗濯を、一つ一つ丁寧に川で洗う。軽やかに流れる川は気持ちがよかった。
あとの仕事は、畑仕事。雑草を抜き、水をやる。あと今度のご馳走の、そばの実が元気に育っているか。枯れてたら、なにされるかわからない。
シェミリアはブルフルと、身震いした。
