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炎獄
- 少年 -

シェミリアは愕然とした。そばの実が…、、全部消えているのだ。
「なぜ、、、どうして、、、、昨日まであったのに…。」

じっくりと、そばの実があった場所を眺めてみた。人がとったような跡がある。

「誰かが採った?」

「ヒッ!」

「何者!?」
シェミリアは息を飲んだ音が、聞こえた方向に、顔を向ける。
「出てきなさいって!」

草むらから1人の少年が出てきた。裕福そうで、のんびりとした感じの男の子だ。
「ご、ごめん」

少年は握っていた掌にはそばの実があった。

シェミリアはさっとそばの実を奪うと、少年を睨む。
「金持ちの癖に。とんないでくれる?」

「だから、ごめんっ」

シェミリアは少年を連れていこうと思ったが、時間がなかったから、やめた。

代わりに聞いてみる。
「名前、教えて?」

きょとんと可愛らしい、顔で聞き返す。
「僕の?」

「あんたしか居ないでしょ?」

「えぇっと、レイドって言うんだ」

シェミリアは何回か頷くと、言う。
「じゃあもういっていいよ。でもこれからは採るのは、止めてよ?」

レイドはぺこっとお辞儀をすると、帰っていった。

<2016/06/18 07:47 栗原小雪>消しゴム
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