おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
鈴恋?
- ♀→♂ -

「おっはよーございます!」
「……遅かったな2人共!」
「鳴海が遅刻していないのなんて……始業式以来なんですけど」
活発そうな印象を持たせる茶の短髪。強気な性格が見てとれる吊り目。
「人がせっかく遅刻しないであげといて、それはないんじゃねぇの⁉︎」
「……鳴海、おはようございます」
しょうがなくといった様子で透が微笑めば、鳴海は顔をボン!と爆発が起こったかのように一気に赤らめた。
「そ、そうそれそれ!挨拶は笑顔でって基本だもんなぁ‼︎」
「え?あ、はい(?)」
早くくっ付けよ幼馴染……
「おはようございm……染路さんが遅刻していない⁉︎」
「委員長までそれ言っちまうの⁉︎」
少し大きめの眼鏡に、羨ましい限りのさらさらな黒髪。細身の身体は、委員長のそこまで運動が得意でないことを多少は感じさせた。
「委員長おはよー」
「あっ、辻見さん……おはよう」
律儀にお辞儀をした委員長。さすが真面目君だ。


「……まさか、3人とも遅刻とは」
「鳴海が朝遅刻しなかったからだよ⁉︎」
「罪をオレに擦りつけんなって‼︎」
「……はぁ」
鳴海と私が言い合いをしていれば、透がため息をつく。
「竹倉さんを見習ってもらわないと、困るんですよ」
「「……はい」」
目の前に立つ会長は、一言で表すとしたらとにかく、美しい方だ。
地毛である金髪、すらりと伸びた長い手足、長い睫毛、澄んだ青い瞳……
女子生徒が「王子」と言い、讃えるのもわかる。
「まぁ、それはもう良いんだがね!さぁさぁ鑑賞タイムと参ろうか⁉︎」
テンションの高低差が恐ろしいのが玉に瑕なのだが……それもまたギャップという言い回しをすれば良くは聞こえる。
「今回観るのは!『とある寿司屋の河童巻きのキュウリは本物の河童が栽培しているらしい⁉︎』」
「…………はい?」
思わず疑問が口から零れてしまったのだが、他のメンバーはそうでもないのだ。
「河童……それはいわば妖界のマスコット的存在……!そんな河童の栽培したキュウリ?そんなのこのビデオ見終わったら行くしかありませんよね⁉︎」
透がまた暴走した。私には止められないやつだ。
「河童とマブダチになりたかった……」
「……鳴海さん?」
鳴海が河童とマブダチになりたかったという事実に直面した。なんでだ。用途が読み取れないのだが。
河童とマブダチになって何をするの……?一緒にキュウリ栽培?


鑑賞内容は、珍しくそこまで怖くなかった。
というかコメディだった。しかも昭和の方。
「恋鈴くんただいま〜」
「海斗!おかえり!」
重々しいドアを開ければ、着物を着た男の子が躓きそうになりながらこちらへ走って来た。
前髪はぱっつんで、後ろ髪は少し短めな短髪。
袖でそこまで見えないが、右手首に着けた鈴が、彼が動く度に音を鳴らす。
自分の帰りを嬉しそうに迎えてくれるのが、恋鈴くんだった。
「こんな弟が欲しかったな……」
「胡桃くんは?」
「アイツは「うわっ、もう帰って来た」の一言だよ」
「は、反抗期は大事だよ……!」
「でもお姉ちゃんは辛いよぉ〜」




感想:性別転換するが、そこまで変わらず!
恋鈴ちゃんは最早無理やりの域。俊と恋春先生も出したかったー
<2016/09/11 11:46 錯乱咲良>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.