「……圧倒的人口密度の高さ。さすがクリスマス、といったところか……」
しかも周りは若い男女2人組ばかり。
ピンクなオーラが充満していて、クリスマスカラーである緑と赤が霞んで見える。
「悪いことばかりではないんじゃないの?強制的おしくらまんじゅう状態で体はポカポカだし」
「すっげぇ前向き発言だね委員長⁉︎」
淡々と言ってのけた委員長に、反射的にツッコミを入れる。
俺はボケのように見えて案外ツッコミ向きなのかもしれないと、つい最近気づき始めた。
しかし、委員長がボケだなんて微塵も思っていなかった。これは今後、どうなるか期待ということになるのだろうか。
「にしても……これは混みすぎというか。なんでこんな混んでんの?昼間はそうでもなかったけど」
「あと少ししたらイルミネーションのライトアップがあるからよ。皆、それを見に来てるんでしょうね」
「っはー、なるほど。イルミネーションねぇ……」
「クリスマスツリーもあるらしいわよ!」
「中々大規模だな……ってか委員長詳しいね?」
俺がそう言えば、委員長はカァッと顔を紅潮させた。
えっ、俺は何か女心に触れるような事態を犯したというのか。何も覚えがないぞ。
「その……商店街に貼ってたポスターを見ただけよ!そう、うん!」
「成る程な〜。そういう、ふと目にしたことを覚えていられるって、凄いと思う」
「まっ、まあね!委員長だから当然のことよ!」
鼻を鳴らしてご満悦そうな委員長。
委員長だから!というのは最近決め台詞になりつつあるがどうなんだろう。
そんな委員長を横目に、俺はまだ光っていないクリスマスツリーを見つめた。
−璃子視点−
不自然に思われただろうか。
だとしたら私はどうしたら良いのだ。今後辻見君と平常心で関わっていくことが出来ないのは確実か。
まぁ、辻見君に限ってそんな細かなところまで気がつくとは思えないけれども。
「まぁ?イルミネーションなんかよりも委員長の方が輝いてるけどね……‼︎」
「見え見えのお世辞をありがとう」
「酷くない⁉︎人生の中で言ってみたかったんだよこういう台詞⁉︎」
うん、心配いらないな。
辻見君からクリスマスに出かけるという誘いを受けてから、楽しみで下調べをしてしまったなんて、バレたら恥ずかしいなんてものでは済まない。
異性からクリスマスに誘い。これだけで何かを期待してしまうのは年相応である。
しょうがないことであると、自負している。個人の偏見にすぎないが、そう思ってないとやってられない。
「んー、委員長はクリスマスツリーとか見たい?」
「どちらかと言えば、見たい」
「じゃあ見てから帰るかー。俺も、なんか気になってきたしな」
何も考えていないと思いきや、案外こういうところで辻見君は気が効くのだ。
そんな性格に自分は惹かれたのだろう。
私は、辻見君に恋愛的感情を抱いている。
自分でもすんなり受け入れてしまうというのは、周りから見ればどれだけ分かりやすいのだろう。
辻見君は、気づいてないようだけど。
いや、気づいていたらどうしようもないか。
「おっ、なんかカウントダウン始まった!委員長、ほらほら叫べ〜!」
「ちょっ、叫ぶほどじゃないでしょう!」
「ごー!よーん!さーん!」
満面の笑みでカウントダウンを叫ぶ辻見君。
ここまで全力でする人は周りには居らず、叔母さま方は「元気ねぇ」と微笑ましい表情で彼を見ていた。
ああ、もう、恥ずかしい。
「「にーい、いーち!!!!」」
それでも、私を知らない世界に引っ張ってくれるのなら。羞恥心なんて捨てて、楽しんでやろうじゃないか。
次の瞬間、視界に広がるのは、想像していたよりもキラキラとした世界だった。
色とりどりの光が、華やかに辺りを包み込んで、中央のクリスマスツリーは他よりも秀でて輝いていた。
「綺麗……」
「想像以上だな……こりゃ凄いわ」
先ほどまで大声でカウントダウンをしていたが、いざイルミネーションを目の当たりにすれば、私達は言葉を失っていた。
でも、ここで話さなかったら、次にいつ話せるのかわからない。
「今日は、誘ってくれてありがとうね、辻見君。楽しかった、とっても」
「俺も、委員長と2人きりってのはなんか新鮮で面白かったよ。あと……メリークリスマス」
照れたように辻見君が言った。
先ほどの痛々しい台詞はさらりと言ったのに、こういうのは照れるのか。
そんな辻見君に、私は同じ言葉を返し、微笑んだ。
「辻見君、メリークリスマス」
しかも周りは若い男女2人組ばかり。
ピンクなオーラが充満していて、クリスマスカラーである緑と赤が霞んで見える。
「悪いことばかりではないんじゃないの?強制的おしくらまんじゅう状態で体はポカポカだし」
「すっげぇ前向き発言だね委員長⁉︎」
淡々と言ってのけた委員長に、反射的にツッコミを入れる。
俺はボケのように見えて案外ツッコミ向きなのかもしれないと、つい最近気づき始めた。
しかし、委員長がボケだなんて微塵も思っていなかった。これは今後、どうなるか期待ということになるのだろうか。
「にしても……これは混みすぎというか。なんでこんな混んでんの?昼間はそうでもなかったけど」
「あと少ししたらイルミネーションのライトアップがあるからよ。皆、それを見に来てるんでしょうね」
「っはー、なるほど。イルミネーションねぇ……」
「クリスマスツリーもあるらしいわよ!」
「中々大規模だな……ってか委員長詳しいね?」
俺がそう言えば、委員長はカァッと顔を紅潮させた。
えっ、俺は何か女心に触れるような事態を犯したというのか。何も覚えがないぞ。
「その……商店街に貼ってたポスターを見ただけよ!そう、うん!」
「成る程な〜。そういう、ふと目にしたことを覚えていられるって、凄いと思う」
「まっ、まあね!委員長だから当然のことよ!」
鼻を鳴らしてご満悦そうな委員長。
委員長だから!というのは最近決め台詞になりつつあるがどうなんだろう。
そんな委員長を横目に、俺はまだ光っていないクリスマスツリーを見つめた。
−璃子視点−
不自然に思われただろうか。
だとしたら私はどうしたら良いのだ。今後辻見君と平常心で関わっていくことが出来ないのは確実か。
まぁ、辻見君に限ってそんな細かなところまで気がつくとは思えないけれども。
「まぁ?イルミネーションなんかよりも委員長の方が輝いてるけどね……‼︎」
「見え見えのお世辞をありがとう」
「酷くない⁉︎人生の中で言ってみたかったんだよこういう台詞⁉︎」
うん、心配いらないな。
辻見君からクリスマスに出かけるという誘いを受けてから、楽しみで下調べをしてしまったなんて、バレたら恥ずかしいなんてものでは済まない。
異性からクリスマスに誘い。これだけで何かを期待してしまうのは年相応である。
しょうがないことであると、自負している。個人の偏見にすぎないが、そう思ってないとやってられない。
「んー、委員長はクリスマスツリーとか見たい?」
「どちらかと言えば、見たい」
「じゃあ見てから帰るかー。俺も、なんか気になってきたしな」
何も考えていないと思いきや、案外こういうところで辻見君は気が効くのだ。
そんな性格に自分は惹かれたのだろう。
私は、辻見君に恋愛的感情を抱いている。
自分でもすんなり受け入れてしまうというのは、周りから見ればどれだけ分かりやすいのだろう。
辻見君は、気づいてないようだけど。
いや、気づいていたらどうしようもないか。
「おっ、なんかカウントダウン始まった!委員長、ほらほら叫べ〜!」
「ちょっ、叫ぶほどじゃないでしょう!」
「ごー!よーん!さーん!」
満面の笑みでカウントダウンを叫ぶ辻見君。
ここまで全力でする人は周りには居らず、叔母さま方は「元気ねぇ」と微笑ましい表情で彼を見ていた。
ああ、もう、恥ずかしい。
「「にーい、いーち!!!!」」
それでも、私を知らない世界に引っ張ってくれるのなら。羞恥心なんて捨てて、楽しんでやろうじゃないか。
次の瞬間、視界に広がるのは、想像していたよりもキラキラとした世界だった。
色とりどりの光が、華やかに辺りを包み込んで、中央のクリスマスツリーは他よりも秀でて輝いていた。
「綺麗……」
「想像以上だな……こりゃ凄いわ」
先ほどまで大声でカウントダウンをしていたが、いざイルミネーションを目の当たりにすれば、私達は言葉を失っていた。
でも、ここで話さなかったら、次にいつ話せるのかわからない。
「今日は、誘ってくれてありがとうね、辻見君。楽しかった、とっても」
「俺も、委員長と2人きりってのはなんか新鮮で面白かったよ。あと……メリークリスマス」
照れたように辻見君が言った。
先ほどの痛々しい台詞はさらりと言ったのに、こういうのは照れるのか。
そんな辻見君に、私は同じ言葉を返し、微笑んだ。
「辻見君、メリークリスマス」
