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鈴恋?


「家に帰ると同居している座敷童子がいつもの和服じゃなくて洋服だった件について」
「よく気づいたね海斗!その長文の意味はよくわからないけど……」
澄み切った海のような水色の長袖ワンピース。
白い丸襟とボタンは全体を柔らかくしていて、とてもバランスが良い。
そして、膝よりも少し上という絶妙なスカート丈の下からは、白のニーハイソックスが覗いている。
「神様仏様マジセンキュー!!めっちゃ似合ってるぜ、恋鈴ちゃん!!」
「そ、そんなに……?えっとね、この服、鳴海ちゃんからもらったんだ。中学生の時に着てたんだって」
「見直したぞ鳴海……」
今度会った時には何か菓子でも献上しよう。
「なんか俺の家のガードがゆるゆるなのは気にしない!」
第一、こんなボロアパートに人が住んでいるなんて泥棒達も思っていないだろう。
仮に知っていたとしても「盗む物なんてねぇ……頑張れよ、坊主」等と同情してれそうなほどだ。

「あ……にしても、めっちゃ似合ってるなぁ」
「も、もう!ベタ褒めしたって、私はなにもあげないんだから!明日の夕飯を海老フライにしてあげようなんて思ってないよ!」
まじまじと恋鈴ちゃんを見つめていれば、恋鈴ちゃんは腕を胸の前で組んでそう言った。
「え、何。鳴海の服着たらツンデレになるとか呪いがかかってる訳……?」
まぁ、1ミリも恐ろしくない呪いだこと。
むしろ、その台詞は恋鈴ちゃんの可愛さを引き立てる飾りでしかなかった。
「……いつもの和服と、どっちがいいかな?」
垂れ下がった横髪を、耳にかけながら恋鈴ちゃんが言う。
「んー……落ち着くのは和服だけどさ。たまには今日みたいにおめかししても良いんじゃね?」
少し考えてからそう言えば、恋鈴ちゃんはクスッと笑った。
「海斗の反応も面白いし、鳴海ちゃんからまた入らなくなった服、もらおうかな」

インフルエンザにかかりました。咲良です。
もう最近この短編、毎週日曜日(できたら)化してきてますよね……無責任ですみません。
読者の皆様も、体調には気をつけてくださいね!
<2017/01/22 19:58 錯乱咲良>消しゴム
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