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鈴恋?
- RPG② -

「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁ、なにこれ気持ち悪いぃぃぃぃぃ」
「思春期の虫嫌いな女子ですか。スライムくらいぱぱっと倒してくださいよ……!」
ベルが指を鳴らせば、腰を抜かした俺の前にいたスライム軍団が引火された。
それが、ベルによるものだと気づくには、さほど時間は必要なかった。
「……気持ち悪いですね」
「スライムだよね?スライムのことだよね?」
俺をチラリと見てから言うものだから、解釈も2通り出来てしまう。
そして、その誤解を解こうともしない辺り、俺の不安にも拍車がかけられる。
「まぁ、カイト様は武器を持ってないので、しょうがない気もします。……ということで!」
人差し指を立てて、提案を申し出るベル。
その内容は…………………
「買い物、しましょう!」


「……早く決めなさいよ。店の回転なんて早くなくても客は来ないけどさ」
「悲しくなる自虐止めてくれませんかねぇ!?……というか」
目の前で面倒くさそうに在庫確認をする商人。
鳴海に似ていた。デジャヴだ。初対面という設定のようで、名前を当てろとかそういう無茶振りこそないが。
「……で?どういったのをお探しでいらっしゃいやがるの?」
「口が悪ぃよ……まぁ良いや。俺が探してるのは……!!」
そう、こんな態度の悪い武器屋の商人に用がある理由なんて、1つしかない。
「俺に似合うような、とびっきりイカした剣を売って貰いに来た!!」
しばらくの沈黙。次に聞こえてきた声は、やけに低い声で響いた、商人の「は?」という声だった。
ベルは冷ややかな視線をカイトに向け、ただ静かに時が流れていった。
「……アンタにはこれが似合うんじゃない?」
「おお!何だかんだ言って、最終的にはお客様への奉仕の精神!!見直したぜ、店長!!!!」
「黙って受け取りなさい!!」
ピシャン、と言いくるめられてしまったが、この商人も、現実の鳴海のようにツンデレなだけなのかもしれない。
「って投げるの!?剣だよね!?」
投球を始めるかのように剣を構える商人。
慌てる俺なんかお構い無しに、軽々とそれを投げた。
速さを計測すれば、中々良いスコアが出ると思われるほどのスピードで剣は飛び、やがてそれは俺のこめかみにヒットした。
「ぎゃあああ、血がっ……出てない?」
痛みこそあるが、指先でこめかみに触れてみても、赤い液体は付着していない。
「アンタにはそれで充分よ」
「ふぅん……って、これプラスチックじゃん!?子供が持ってる玩具みたいなやつ!!」
「確かに……妥当かもしれませんね」
「ベルさん?」
ほぉ、と長く息を吐くベル。そして、
「買います、その剣」
「毎度〜」
いつの間にか、プラスチックの剣を購入していた。

カイト
職業 勇者
武器 プラスチックの剣 new!

本編も短編も、全然投稿出来てなくてすみません……!
<2017/03/12 20:42 錯乱咲良>消しゴム
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