「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁ、なにこれ気持ち悪いぃぃぃぃぃ」
「思春期の虫嫌いな女子ですか。スライムくらいぱぱっと倒してくださいよ……!」
ベルが指を鳴らせば、腰を抜かした俺の前にいたスライム軍団が引火された。
それが、ベルによるものだと気づくには、さほど時間は必要なかった。
「……気持ち悪いですね」
「スライムだよね?スライムのことだよね?」
俺をチラリと見てから言うものだから、解釈も2通り出来てしまう。
そして、その誤解を解こうともしない辺り、俺の不安にも拍車がかけられる。
「まぁ、カイト様は武器を持ってないので、しょうがない気もします。……ということで!」
人差し指を立てて、提案を申し出るベル。
その内容は…………………
「買い物、しましょう!」
「……早く決めなさいよ。店の回転なんて早くなくても客は来ないけどさ」
「悲しくなる自虐止めてくれませんかねぇ!?……というか」
目の前で面倒くさそうに在庫確認をする商人。
鳴海に似ていた。デジャヴだ。初対面という設定のようで、名前を当てろとかそういう無茶振りこそないが。
「……で?どういったのをお探しでいらっしゃいやがるの?」
「口が悪ぃよ……まぁ良いや。俺が探してるのは……!!」
そう、こんな態度の悪い武器屋の商人に用がある理由なんて、1つしかない。
「俺に似合うような、とびっきりイカした剣を売って貰いに来た!!」
しばらくの沈黙。次に聞こえてきた声は、やけに低い声で響いた、商人の「は?」という声だった。
ベルは冷ややかな視線をカイトに向け、ただ静かに時が流れていった。
「……アンタにはこれが似合うんじゃない?」
「おお!何だかんだ言って、最終的にはお客様への奉仕の精神!!見直したぜ、店長!!!!」
「黙って受け取りなさい!!」
ピシャン、と言いくるめられてしまったが、この商人も、現実の鳴海のようにツンデレなだけなのかもしれない。
「って投げるの!?剣だよね!?」
投球を始めるかのように剣を構える商人。
慌てる俺なんかお構い無しに、軽々とそれを投げた。
速さを計測すれば、中々良いスコアが出ると思われるほどのスピードで剣は飛び、やがてそれは俺のこめかみにヒットした。
「ぎゃあああ、血がっ……出てない?」
痛みこそあるが、指先でこめかみに触れてみても、赤い液体は付着していない。
「アンタにはそれで充分よ」
「ふぅん……って、これプラスチックじゃん!?子供が持ってる玩具みたいなやつ!!」
「確かに……妥当かもしれませんね」
「ベルさん?」
ほぉ、と長く息を吐くベル。そして、
「買います、その剣」
「毎度〜」
いつの間にか、プラスチックの剣を購入していた。
カイト
職業 勇者
武器 プラスチックの剣 new!
「思春期の虫嫌いな女子ですか。スライムくらいぱぱっと倒してくださいよ……!」
ベルが指を鳴らせば、腰を抜かした俺の前にいたスライム軍団が引火された。
それが、ベルによるものだと気づくには、さほど時間は必要なかった。
「……気持ち悪いですね」
「スライムだよね?スライムのことだよね?」
俺をチラリと見てから言うものだから、解釈も2通り出来てしまう。
そして、その誤解を解こうともしない辺り、俺の不安にも拍車がかけられる。
「まぁ、カイト様は武器を持ってないので、しょうがない気もします。……ということで!」
人差し指を立てて、提案を申し出るベル。
その内容は…………………
「買い物、しましょう!」
「……早く決めなさいよ。店の回転なんて早くなくても客は来ないけどさ」
「悲しくなる自虐止めてくれませんかねぇ!?……というか」
目の前で面倒くさそうに在庫確認をする商人。
鳴海に似ていた。デジャヴだ。初対面という設定のようで、名前を当てろとかそういう無茶振りこそないが。
「……で?どういったのをお探しでいらっしゃいやがるの?」
「口が悪ぃよ……まぁ良いや。俺が探してるのは……!!」
そう、こんな態度の悪い武器屋の商人に用がある理由なんて、1つしかない。
「俺に似合うような、とびっきりイカした剣を売って貰いに来た!!」
しばらくの沈黙。次に聞こえてきた声は、やけに低い声で響いた、商人の「は?」という声だった。
ベルは冷ややかな視線をカイトに向け、ただ静かに時が流れていった。
「……アンタにはこれが似合うんじゃない?」
「おお!何だかんだ言って、最終的にはお客様への奉仕の精神!!見直したぜ、店長!!!!」
「黙って受け取りなさい!!」
ピシャン、と言いくるめられてしまったが、この商人も、現実の鳴海のようにツンデレなだけなのかもしれない。
「って投げるの!?剣だよね!?」
投球を始めるかのように剣を構える商人。
慌てる俺なんかお構い無しに、軽々とそれを投げた。
速さを計測すれば、中々良いスコアが出ると思われるほどのスピードで剣は飛び、やがてそれは俺のこめかみにヒットした。
「ぎゃあああ、血がっ……出てない?」
痛みこそあるが、指先でこめかみに触れてみても、赤い液体は付着していない。
「アンタにはそれで充分よ」
「ふぅん……って、これプラスチックじゃん!?子供が持ってる玩具みたいなやつ!!」
「確かに……妥当かもしれませんね」
「ベルさん?」
ほぉ、と長く息を吐くベル。そして、
「買います、その剣」
「毎度〜」
いつの間にか、プラスチックの剣を購入していた。
カイト
職業 勇者
武器 プラスチックの剣 new!
