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鈴恋?
- 思い出話 -

「……兄さんって」
「何?オレの可愛い可愛い弟?」
「いつからそんなに僕に対して甘い?んですか?」
「えー、いつからだろ」
よく晴れた日の午後。
インドア派の僕達兄弟は、特にすることもなくただ休日を過ごしていた。
「んじゃ、兄弟水入らず、思い出話に華咲かせちゃおうか?」


「昔、兄さんが僕にトラウマ植えつけたの覚えてます?」
「え、オレそんなことしたの⁉︎嘘どこ⁉︎」
「小5です」
「そんな小さな透ちゃんにオレは何て仕打ちを…」
兄さんはガタガタと震える。
小5とは、果たして小さいのかどうか。
「あれは……夏です。確か河原d」
「止めて⁉︎聞きたくないよお兄ちゃんは‼︎そんな話を透から聞いたらオレその日の自分を河へぶん投げたくなるから‼︎」
「え……」
何故だ。
ちなみにこの話は、河原に生息していた蛇を見た兄さんが、「おい、お前は透に何をする気なんだ。その身体で透の首を絞めるなんてことはさせないからな⁉︎」と謎すぎる言動をしていたことであった。
蛇を見る度にそのことを思い出して身震いをしてしまう。


「じゃあ逆にさ!透、これは覚えてるか?透が4才の時……」
「どれだけ昔なんですか覚えてる訳がないですよ⁉︎そしてその計算だと兄さんも小1でピカピカのランドセル背負ったばかりですよね⁉︎よく覚えてましたね本当⁉︎」
久々に大声を出した気がする。
しかも話した量が地味に多かったために疲れた。
体力は全然ない僕は、若干息切れ状態だ。
「そりゃあ、透が可愛かったことは覚えてるって」
「……つくづくどうかと思いますよ…?」
褒めていないというのに、兄さんはご機嫌だった。
というか、4才児がして可愛いことは、今しても別にって感じのことは多いだろう。
まぁ、そんな何をしても可愛い時代のことをいちいち覚えてるのは何なんだって事でもあるが。
「透はサンタさんにある物を頼んだんだ……覚えてる?」
「いや、覚えてませんけど」
「そのある物ってのが……井戸だった」
井戸…………………
「そしてオレに放った一言。『俊にいがここ入れば貞子しゃん来なくても俊にいが代わりに出てくれるよね?』……え、勿論入ったとも」
「なんという衝撃波を幼い僕は放ってるんですか……って入ったんですか⁉︎」
「そりゃあ、可愛い透の為だもん」
家の兄は、よく分からない人だ。
ここまで弟離れしないなら、いっそ清々しいほどだ。



竹倉兄弟ぃ
次何書こうかなー。気軽にリクエストくださいね!
<2016/07/10 15:16 錯乱咲良>消しゴム
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