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鈴恋?
- カラオケー後編ー -

少し幻想的な、琴の音が室内に響く。
和風な歌かぁ。高城先輩好きだなぁ。
高城先輩は美人なこともあり、俺以外のメンバーも思わず見とれているように感じた。
「いろはの音色で奏でましょう♪夕日沈みゆくこの街で♪着物の裾ひるがえせば♪鶴の羽音遠く聞こえた♪」
曲はとても美しく、歌詞も和風でとても雰囲気の出た曲だった。
ただ、店員と連絡を取る為の受話器的なやつに向かって歌い出しそうなほどの衝撃が、俺……というか皆を襲った。
高城先輩は、まさかの音痴だった。
「久々に歌うとすっきり致しますわね!次は竹倉君どうぞ!」
「え、あ、はい……」
固まる秀才。
でも満面の笑みの高城先輩に罪はないのだ。
耳栓すればとても絵になる光景だったんだよさっきのは。
「僭越ながらも……歌わせていただきます!」
そう意気込んで透は眼鏡を外した。
え、眼鏡を外した……?
その様子を見て、一同(特に俺ともか先輩)が固まったのを、確認した。


うん。まずさ、流れてきたイントロがギターやらドラムやらで嫌な予感はほぼ的中したようなものだった。
でも、これは酷い。
「死に絶えたこの国じゃ♪未来なんて理想だって♪幻想想像妄想?そんなのは全て無駄ァッ!!!!」
日本はまだ滅んでないからね⁉︎
想像とかくらいしてもいいじゃないか‼︎
そんな思い切り否定しないで⁉︎生きるの辛くなるから‼︎
何が一番辛いかって、これを透が熱唱していることだった。
いつものあの幼馴染にも敬語を使う不思議系オカルト王子はどこへ行ったんだ……
「だいたいぃっ………………」
一同「あ」
声が裏返ってしまったみたいだ。
黙っちゃったよ。歌を中断しちゃったよ。
「…………海斗」
「はぃぃっ⁉︎」
眼鏡無しバージョンの透は恐ろしいのだ。
無言でマイクをこちらに突き出す透。
歌えたというのかお前は……この雰囲気で歌えというのか……
まぁここを乗り切ってこその漢というものなのではないだろうか……頑張れ俺!


−鳴海視点−

「海斗君!大トリ行っきまーす‼︎」
マイク片手に決めポーズを決める海斗。
さっきの幼馴染の行動が謎すぎて頭に全く入って来ない。
アイツってあんな曲聞く訳……?
ネタなのかも分からないから恐ろしい。

「あぁなぁぁたはぁぁなにをしているのでしょぉぉかぁぁ♪私なぁんてぇぇ忘れてしまぁったのぉでしょぉぉ?」
「まさかの演歌なの⁉︎そして上手いし⁉︎」
こぶしって言うんだっけ。
なんかその辺りの技量が凄い。
どんどん海斗の体制が低くなっていくのは何故だろう。
こう……ガッツポーズした状態で膝がだんだんと曲がっていってる。
「辻見君お上手でございますわ!」
高城先輩嬉しそうだなぁ……
この人日本好きすぎでしょ……




−辻見家にて−

「海斗がカラオケ行くって言ってたけど、カラオケってなんだろう……」
恋鈴は海斗の残した「カラオケ」という単語に頭を悩ませていた。
「ハッ‼︎まさか「カラッと揚げてオーケー」の略称?つまりはご飯のリクエストかな……?うーん、分からない……」

歌詞は楽しいが大変!他の曲とかぶってたらどうしよう!そして透が謎でオチがない。
次は楽屋ネタです!質問コーナー!
<2016/07/24 21:45 錯乱咲良>消しゴム
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