僕は普通の会社員です。ですが成績があまり良くないが故に収入が少なく、実家を出てからずっと古いアパートで暮らしていました。そしてこれが、僕の身に起こった恐怖の出来事です。
僕は友人に勧められたレンタルビデオを借りてきていました。タイトルは『走る男』。なんだか不思議なタイトルでしたが、友人に聞くと、どうやら感動系のやつみたいでした。僕は早速、家にあるボロいテレビにそのビデオを入れ、そしてつけました。すると宣伝も何も無しに、すぐにそのビデオがスタートしたのです。
スタートからいきなり、男の人が走っているシーンでした。さすがタイトルが『走る男』なだけあるな、と思いながら見続けました。
走っている男は、ホームレスのような小汚い服装を着て、髭をはやした人でした。そして驚くことに、その男の右手には斧が握られていたのです。
そして男が走り続けているのを見て気付いたのですが、その男は初老くらいの歳なのに、息切れたりも汗をかいたりもせずに、ずっと同じスピードで走っているのです。
そしていきなり、カメラがその男の視点になりました。
息遣いやドタドタと走る音が聞こえて来ます。
さすがに僕も怖くなってきて、もう切ろうかと思いました。しかしその瞬間、謎の違和感を感じたのです。
男が走っている道をよく見てみると、なんだか見たことのあるような道になっていたのです。
たまたまベランダのカーテンが開いていたので、窓から外を見ました。すると猛ダッシュで走る初老の男が居たのです。テレビの画面を見てみると、僕のアパートが映っていました。
そのときやっと、僕は事の重大さに気づきました。
僕は画面と外を交互に見て、そして扉に鍵をしていなかったことを思い出しました。僕は急いで扉の方へ向かいました。
ドカドカドカッ!っと階段を上る音が聞こえてきました。
「まずいまずいまずいまずい!」
僕は叫び、そして扉の鍵に触れました。しかしその瞬間、扉がぶっ飛ぶ勢いで開き、そして現れたのはあの斧を持った男だったのです。
血走った目でこちらを睨み、満面の笑みでこちらを見ていたのです。
「うわあああああ!!」
僕は泣き叫びました。
男は斧を振りかぶり、そして僕の頭に向かって斧を振り下ろしました。
僕は尻餅をつき、そして地面にあったリモコンを踏みつけていました。尻餅をついたおかげで攻撃は回避出来ましたが、無駄だと直感で思いました。僕は咄嗟にリモコンを拾い、適当に停止ボタンを押しました。それと同時に男は斧を振り下ろします。
「ぎゃァァァァ!!」
僕は瞑っていた目を開きました。
何も起こらなかったからです。
すると、目の前からあの斧を持った男は消えていました。
僕は一瞬白昼夢でも見たのかと思いましたが、扉についた何かに斬られたような傷跡でその考えは吹っ飛びました。
あれから僕はレンタルビデオを返し、そしてアパートの大家さんに事情を説明して実家に住んでいます。
本当に恐怖の体験でした。
僕は友人に勧められたレンタルビデオを借りてきていました。タイトルは『走る男』。なんだか不思議なタイトルでしたが、友人に聞くと、どうやら感動系のやつみたいでした。僕は早速、家にあるボロいテレビにそのビデオを入れ、そしてつけました。すると宣伝も何も無しに、すぐにそのビデオがスタートしたのです。
スタートからいきなり、男の人が走っているシーンでした。さすがタイトルが『走る男』なだけあるな、と思いながら見続けました。
走っている男は、ホームレスのような小汚い服装を着て、髭をはやした人でした。そして驚くことに、その男の右手には斧が握られていたのです。
そして男が走り続けているのを見て気付いたのですが、その男は初老くらいの歳なのに、息切れたりも汗をかいたりもせずに、ずっと同じスピードで走っているのです。
そしていきなり、カメラがその男の視点になりました。
息遣いやドタドタと走る音が聞こえて来ます。
さすがに僕も怖くなってきて、もう切ろうかと思いました。しかしその瞬間、謎の違和感を感じたのです。
男が走っている道をよく見てみると、なんだか見たことのあるような道になっていたのです。
たまたまベランダのカーテンが開いていたので、窓から外を見ました。すると猛ダッシュで走る初老の男が居たのです。テレビの画面を見てみると、僕のアパートが映っていました。
そのときやっと、僕は事の重大さに気づきました。
僕は画面と外を交互に見て、そして扉に鍵をしていなかったことを思い出しました。僕は急いで扉の方へ向かいました。
ドカドカドカッ!っと階段を上る音が聞こえてきました。
「まずいまずいまずいまずい!」
僕は叫び、そして扉の鍵に触れました。しかしその瞬間、扉がぶっ飛ぶ勢いで開き、そして現れたのはあの斧を持った男だったのです。
血走った目でこちらを睨み、満面の笑みでこちらを見ていたのです。
「うわあああああ!!」
僕は泣き叫びました。
男は斧を振りかぶり、そして僕の頭に向かって斧を振り下ろしました。
僕は尻餅をつき、そして地面にあったリモコンを踏みつけていました。尻餅をついたおかげで攻撃は回避出来ましたが、無駄だと直感で思いました。僕は咄嗟にリモコンを拾い、適当に停止ボタンを押しました。それと同時に男は斧を振り下ろします。
「ぎゃァァァァ!!」
僕は瞑っていた目を開きました。
何も起こらなかったからです。
すると、目の前からあの斧を持った男は消えていました。
僕は一瞬白昼夢でも見たのかと思いましたが、扉についた何かに斬られたような傷跡でその考えは吹っ飛びました。
あれから僕はレンタルビデオを返し、そしてアパートの大家さんに事情を説明して実家に住んでいます。
本当に恐怖の体験でした。
