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ゆかりさんを購入してしまった
- ゆかりん恋愛生活 その12 -

「——なあ、ゆかり」
俺がテーブルで本を読んでいるゆかりに声をかける。
「はい、何ですか?」
「来月に札幌行かないか?」
「札幌ですか……? でも、今月は小樽って言ってたじゃないですか」
どっちなんですか? と言わんばかりの顔で、ゆかりはこっちを見てくる。
「札幌なんてそんなに掛からないさ。できるだけ、色んな場所に連れて行きたいんだ。
ずっと家で歌うだけじゃ、つまらないでしょ?」
「まぁー……そうですけど」
ゆかりが俯き気味にそう言う。
「よし! 決定!」
俺がそう声を上げ、ガッツポーズをする。
ゆかりは驚いたように顔を上げた。
「えええ、決定早くないですか!?」
「いいじゃないですかァゆかりさん、12月の大通公園は綺麗ですぜ」
俺がドヤ顔をしながら腕を組むが、ゆかりは
「札幌はわかりました! でも今は小樽旅行を計画しないと駄目ですよ」
と言う。
「……あ、そうでした。スンマセン」

「小樽は店閉まるの早いから、2日にしてあるよ。どこか行きたいところはある?」
俺はゆかりと小樽マップを見ながらそう言う。
「うーん、そうですね…… あ!これこれ、これ乗ってみたいです!」
ゆかりが指差したのは小樽運河クルージング、冬は一際綺麗になる。
「お、いいねぇ。わかっていらっしゃる。冬場はこれオススメなんだよ」
昔、子供だった頃に小樽運河クルージングに連れてもらった時を、俺は思い出した。
あの時は小樽とか函館とか、レトロな町は嫌いだったけど、気がついたら大好きになっていた。
人間の趣味ってのは、変わるもんなんだな。
「へぇ…… 行ったことがあるんですか?」
「ああ、小さい頃にね。あの頃は何が良いのかわからなかったよ」
「小さい頃、ですかー…… マスターの小さい頃の話、もっと聞いてみたいです」
ゆかりがそう言い、笑みを浮かべる。
「そんなに面白い話なんてないよ? うーん、そうだなぁ……」
俺とゆかりは、その後もしばらく話していた。

気がついたら160回閲覧超えですね、感謝感激でナス!
でもねぇ、閉じちゃうからねぇ… 別のとこに移動するかもしれないんで、
ハイ、ヨロシクゥ! (名前変わらんからね)
<2016/11/01 07:42 伝説のゆかりんlover>消しゴム
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