おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
ゆかりさんを購入してしまった
- ゆかりん恋愛生活 その9 -

「ただいま〜ゆかり」
「あ、お帰りなさい。随分長い観光でしたね」
ゆかりは笑みを浮かべ、椅子に座った。
俺は手を洗い、ゆかりと向かい合うように椅子に座った。
「はいこれ。お土産だよ」
俺は小さめの箱をゆかりの前に置いた。
「……? 何ですか?これ」
ゆかりは不思議そうに箱を見つめたあと、丁寧に箱を開け始めた。
すると中からは、紙に包まれた小さめの何かが出てきた。
「随分厳重ですね。そんな割れやすいものなんですか?」
ゆかりはその紙を取っていった。
その紙の中は、薄い紫色をしたメリーゴーランド型のオルゴールだった。
「…あ! すごい可愛い!」
「ピンクもあったんだけど、ゆかりは紫色の方がいいと思ってね」
ゆかりは嬉しそうにオルゴールを眺めている。
「鳴らしてみていいですか?」
「いいよいいよ、是非どうぞ」
ゆかりはネジを巻いた。オルゴールが奏でたのは有名な「ありがとう」だった。
「……あ、この曲知ってます! 『ありがとう』ですよね?」
「正解、よく知ってるね」
「でも、何でこの曲にしたんですか?」
ゆかりは不思議そうに小首を傾げた。
「ゆかりがここに来てくれて『ありがとう』って意味だよ」
「……!そうだったんですか」
ゆかりは優しい笑みを浮かべた。
「いやー、小樽は楽しかったよ。ごめんね、連れて行けなくて。その代わり冬に行こう?」
「いいんですか? 楽しみにしてます!」
「うん、楽しみに待っててくれよ。今回は冬に行くときのための視察だったんだ」
「え、そうだったんですか〜」
笑いながら、俺たちは話をしていた。
オルゴールのメロディーがゆっくり小さくなり、止まった。

小樽に行ってきました。行くなら冬に行った方がいいですね、クソ暑い。
あ、投稿日は決めないことにします
<2016/08/04 08:58 伝説のゆかりんlover>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.