「好きです!」
慎(シン)の声が誰もいない廊下に響く。「え…?」突然の言葉に茜ヶ原 凜(アカネガハラ リン)の目も大きくなる。
「茜ヶ原さんのことが好きです」
その一言を最後に沈黙が落ちた。
「こちらこそ…」
不意に凜が口を開く。「えっ…」心臓が跳ねる。
「何度も言わせないでよ…」間があく。うつむく顔は頬が赤い。「茜ヶ原さん…?」「わ、私も…」慎と凜の声が重なり、そして、再び沈黙が落ちた。「私も慎君のことが…」凜の小さな声だった。「…好きです」「っ…」慎は驚き、口に手をあてる。「何か言ってよ!」それきりだった。長い沈黙が続く。
「これ以上苦しい思いしたくないの。だって、ずっと好きだったんだもん」
凜がかすかな声で呟いた。それは慎の耳にも届いた。慎は笑って、
「僕もです」と答えた。
★*☆*★*☆*★*☆*★*☆*★*☆*★
「なぁ、ハル」快い声が自分を呼ぶ。「何?」遥(ハルカ)は、顎を机につけたまま返事を返す。「好きな人いんの?」先日慎が付き合い始めた。そんなことから人のからかい先を見つける。隆一郎(リュウイチロウ)のいつものやり口だ。「お前はどうなんだよ」「俺?、俺は…」不意に、遥の隣に目をやる。「さぁね…」ばればれだ。隣の席の春沢 風羽(ハルサワ フウ)か、友達の松野 子華(マツノ コハナ)のどちらかだ。凜は環の中に入っているけど、100%ない。
「春沢?松野?」「なっ!?」からかいの倍返しと言わんばかりのニヤニヤ顔で聞くと、隆一郎はしかめっ面をして、「は…」と呟く。「は…?」遥は一瞬、風羽の名前がでないよう祈ってしまった。心臓が激しく脈をうった。隆一郎は、「は、ハルになんかいうわけねー」とぶっきらぼうに呟く。「えー」と言いながらも遥は内心、ホッとしていた。
「ハル」隆一郎が遥を呼んだ。「俺、子華が好きなんだけどさ…」なんだ、結局言うんじゃん。と、内心笑ってしまう。しかし、次に隆一郎の放った言葉は、一瞬にして、遥の心に再び嵐を呼んだ。
「子華はお前のこそが好きなんだってさ。まぁ、あくまで噂だけどさ…」
遥は子華に恋愛感情を抱いたことはなかった。四限目の授業は頭に入らず、四限の終わりには、遥は眠りに落ちていた。
慎(シン)の声が誰もいない廊下に響く。「え…?」突然の言葉に茜ヶ原 凜(アカネガハラ リン)の目も大きくなる。
「茜ヶ原さんのことが好きです」
その一言を最後に沈黙が落ちた。
「こちらこそ…」
不意に凜が口を開く。「えっ…」心臓が跳ねる。
「何度も言わせないでよ…」間があく。うつむく顔は頬が赤い。「茜ヶ原さん…?」「わ、私も…」慎と凜の声が重なり、そして、再び沈黙が落ちた。「私も慎君のことが…」凜の小さな声だった。「…好きです」「っ…」慎は驚き、口に手をあてる。「何か言ってよ!」それきりだった。長い沈黙が続く。
「これ以上苦しい思いしたくないの。だって、ずっと好きだったんだもん」
凜がかすかな声で呟いた。それは慎の耳にも届いた。慎は笑って、
「僕もです」と答えた。
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「なぁ、ハル」快い声が自分を呼ぶ。「何?」遥(ハルカ)は、顎を机につけたまま返事を返す。「好きな人いんの?」先日慎が付き合い始めた。そんなことから人のからかい先を見つける。隆一郎(リュウイチロウ)のいつものやり口だ。「お前はどうなんだよ」「俺?、俺は…」不意に、遥の隣に目をやる。「さぁね…」ばればれだ。隣の席の春沢 風羽(ハルサワ フウ)か、友達の松野 子華(マツノ コハナ)のどちらかだ。凜は環の中に入っているけど、100%ない。
「春沢?松野?」「なっ!?」からかいの倍返しと言わんばかりのニヤニヤ顔で聞くと、隆一郎はしかめっ面をして、「は…」と呟く。「は…?」遥は一瞬、風羽の名前がでないよう祈ってしまった。心臓が激しく脈をうった。隆一郎は、「は、ハルになんかいうわけねー」とぶっきらぼうに呟く。「えー」と言いながらも遥は内心、ホッとしていた。
「ハル」隆一郎が遥を呼んだ。「俺、子華が好きなんだけどさ…」なんだ、結局言うんじゃん。と、内心笑ってしまう。しかし、次に隆一郎の放った言葉は、一瞬にして、遥の心に再び嵐を呼んだ。
「子華はお前のこそが好きなんだってさ。まぁ、あくまで噂だけどさ…」
遥は子華に恋愛感情を抱いたことはなかった。四限目の授業は頭に入らず、四限の終わりには、遥は眠りに落ちていた。
