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東方文桐録
- 第9話 旅立ちの曰 -

◇◆桐視点◆◇

――――春が来て、俺が11歳になった。

――――夏が来て、幸古は13歳になり、文は11歳になった。

――――秋が来て、10月になった。


「文ー!準備できたかーーー?」

「あとちょっと待ってくださいーーー!」

 文は少し背が伸びた。

「幸古ー!準備できたかーーーー?」

「今から行くねーーー!」

 幸古は背がだいぶ伸び、体つきも筋肉質になってきた。

 俺も背が伸びた。文が言うんだから、間違いない。

「よし!出発だ!」

「「「おーーー!!!」」」

「文は追い風を吹かせて、カラスでの道案内、誘導も頼む。」

「はいっ!」

「幸古は誰か来ないか見張っててくれ!!!」

「分かった!」

「俺は『かぐや姫』の家を探知してみる。」

 5時間後………

「はぁ、はぁ、流石に疲れてきたな………。よし、少し休憩にしよう。」

 3人は地上へと降り、休憩することにした。カラスに聞くと、都まであと、2時間ほどかかると言っていた。高い木の上に腰掛けていると、文がやってきた。

「はぁーーーーー!疲れましたぁーーー!もう、飛びたくないですぅーーーーー!!!」

「あとちょっとで、都だからなーーー!それまで頑張ろうな?『ナデナデ』」

「は、はいぃっ♡頑張りますっ!」

 グッハァ!?か、かわいいーーーーーーーー!

「文、桐、お茶淹れたよーーー!はいっ!お茶菓子もどうぞ。」

「おっ!ありがとう。」

「………そのお菓子って、私が昨曰作ったものですよね………?」

「この茶菓子、美味いな!!!」

「/// そ、そうですか?」

 うん、言えない。絶対に。照れてる文の前では。作った人の気持ちが込もってて、よかったなんて。

「うん、美味しい。甘味処の亭主も言うんだから、間違いなく、美味しいよ。」

「/// あ、ありがとう、ございます……。」

「それじゃ、あとちょっと、頑張ろう。」

「「「えい、えい、おーーー!」」」


―――――――都―――――――

「ついたぁーーーー!」

「よしっ!それじゃあ、かぐや……………!?」

「お主、今、かぐや姫様の名前を申したな?」

 俺は、都に着いた途端、何者かに首を掴まれ、持ち上げられていた。

「あ、あなた、桐を離してください!」

 文、危ないから、やめて、逃げてくれ……。

「? そなた、名を何と申す?」

「射命丸 文です!はやく、きりを、はな、して……。」

「!(我の初恋の人と同じ漢字…)」

「! 桐!大丈夫、ですか?」

「あ、文……。」

「そなたら、気に入った。かぐや様の家へとつれて行こうぞ。」

「え?……いいんですか?」

「うむ。我は偽言は言わぬぞ。」

「あの、あなた様のお名前は………?」

「我の名は『車持皇子』ぞ。」

 文、すごい。まさか、文がここまでの交渉上手だったとは。

「それでは、車持皇子様。よろしくお願い致します。」

「うむ。」

はい!作者のさきです!   9回更新チャレンジ 9回中、3回目。
今回は、車持皇子が出てきました!  ここまできたら、もうすこしであの方がでてきます!↓以下、設定↓
 東野 幸古(ひがしの こうこ)
・髪色は金、瞳の色は薄い紫の桐と匹敵するほどの美少年。常に笑っている。食べ物にとてもくわしい。
・母が妖狐、父が人間の半人半妖。
<2016/07/09 18:01 さき>消しゴム
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