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東方文桐録
- 第17話 綺麗で、美しくて、儚くて……………何よりも、愛おしい 花 -

◇◆幸古視点◆◇


 …………………………死にたい…………………………………………そりゃぁ誰だって自分の大好きな人が、自分の友達………ましてや親友にあんなこと言ってたら、死にたくなるよね…………………

「「幸古!?」」

 ………どうやら2人共、僕が起きたのに気付いてなかったみたいだ…………………良かった…………

「幸古!?どうしたんですか!?顔がまっ白ですよ!!!」

「………………幸古、ごめんな(ニコッ 」

 桐は、どうやら原因に気付いたらしい。……………アイツ、本当ムカツくのは気のせいか?……………

「桐…………幸古が喋ってくれないですぅ………………どうしたら、なおりますか………?」

「…うーん………まあとりあえず、熱がないかは調べたらどうだ?(ニッ 」

「……そうですね………『ピタッ』………たぶん、ないと思います……」

 …………女神様のおかげで僕は、生き返った……………………

「あやぁ、きりぃ、さっきの、何…………………?」

「ふぇ?………さっき、の………( ヵァッ 」

 文の顔は、いつもの色から、苺のような赤に染まっていった…………………

「……こ、こう、こ……?……………みて……………た………の……………………?」

 ……………………うん、見てた………………見たくなかったけど、見てた…………

「あや、やややぁ//// はうぅ……………………」

 文は、恥ずかしさにより、顔をまっ赤にしながら、倒れてしまった。


◇◆桐視点◆◇


 やばい……文がかわいくて、あまりにもかわいすぎて、死ぬかと思った…………ちなみに文は、俺の脚………(あぐらをかいてる)の上で、眠っている……………かわいい………

「幸古、お前………………ドンマイ!」

「……………本当、桐ってムカつくことばっかり言うよね…………………はぁ、ズルイよ~~~!」

「………お前は、文一筋じゃないからな…………文一筋の俺が勝つのは、あたりまえだ。それに、お前には輝夜がいるだろーー。(詳しくは前回の番外に)文は、俺のものだからなー。誰にも渡さねぇ。」

「………はぁ、そうだね………でも、僕も一番文が好きなんだよぉ……………まあ、咲夜も輝夜も早苗もアリスも好きだけどさー。」

「……………………………お前って、最低野郎だな…………」

「なるほど、そっちがその気ならいいよ………」

「望むところだ!」

「………ふわぁーーー………何のお話ですかぁ?」

「「あ、文!」」

「? どうかしたんですかぁ?」

「……えっと、その、な?」

「え、えっと、その…………」

「ま、まずは、朝ご飯を食ベよう!」

「? 分かりましたぁ。着替えますから、待っててください。」

◇◇◆5分後:大広間◆◇◇

「はあ、お腹空きましたぁ……」

「おっ!美味そうな料理だぞ!」

「「「いっただきまーす!」」」

 もぐもぐと、食べる音が聞こえる。それほど静かだ。

「……あっ!」

「?」

「文!今日は、都で花火があがるんだ!見に行こうな!」

「………花火、ですか?いいですけど、幸古は?」

 ……………………忘れてた…………………………………

「僕は……どうしよう……………………」

「幸古も一諸に行きましょうよ!」

「えーっと、僕は、待ってるよ。」

「?  どうして、ですか……?」

「僕が人に混じってると、妖怪だって分かりやすいからね………。」

「そう、ですか。分かりました………」

「………よしっ!まずは準備だ!やっぱり、花火と言ったら、浴衣だな……………買いに行こう。文!」

「は、はいっ!」

*都へ移動*

「文!試着できたか?」

「桐………恥ず、か、しい、です……………」

「………あやぁ!『ぎゅっ』かわいいっ♡文は何でも似合うなぁ……………よし、全部、買おう。」

「えっ!?ぜ、全部、ですか!?お金、なくなっちゃいますよ!?」

「………大丈夫だ!それだけ買っても、まだまだあるから!」

 桐の財布の中身・・・5億円

「………これ、どうしたんですか?」

「………気付いたら入ってた……。」

 結局買った物・・・女物浴衣50着(帯は所持している)、花の髪飾り3個、男物浴衣3着、下駄2足
                            合計 2000000円(200万)

*輝夜の家へ移動*

「「ただいまー」」

「文ー、桐ー、おかえりー!ってええっ!?そ、それどうしたの!?」

「……買った。」

「そ、そっか……(やばいやばい桐は絶対文を甘やかしすぎだーー!)」

「……桐、いくらなんでも、さすがに買いすぎですよ………」

「? そうか?でも、全部文に似あってたからなぁ………選べないもんな……………幸古。文に着させるの、どれがいいかを決めるから、手伝ってくれ。」

「分かった。輝夜も呼んでくる。」

◆◆◇5分後◇◆◆

「文ちゃーーん!おっはよーー!『ぎゅうっ』今日もかわいいわねー♡」

「かぐや、さん、くる、しい、ですぅ…」

「! ごめんなさいねぇ………それじゃあ早速、文ちゃんのお着賛えショーをしましょう!」

「………お着賛えショーって…………輝夜、こんなキャラだったっけ………?」

「よしっ!まずは1着目!布地は白で、青色の小さな花が描かれているわ!髪飾りは、薄い桃色の桜みたいな物ね!」

 夏らしく、爽やかで、髪飾りにより、アクセントが付いている…………………………………かわいい………かわいすぎるぞ!文!

「2着目!黒い布地に薄紫色の蝶々が描かれているわ!髪飾りは黄色と白の花ね!」

 ………………妖怪らしい、妖艶な雰囲気のする浴衣に、元気な感じのする髪飾りで、非常に美しく見える……。

「3着目!黄の布地に紅葉や銀杏、楓などが描かれていて、髪飾りは白の花に赤い実が付いているわね!」

 ………………とても、とても、天狗らしく、美しく、かわいい……………………最高だ。秋は毎日コレだな!

◇◆◇3時間後◇◆◇

「49着目!赤の布地に扇子や、まりが描かれているわ!髪飾りは黄色と白ね!」

 …………はあ、疲れる………でも、全て文に似合っていて…………飽きないな。

「50着目!最後ね!水色の布地に薄い桃色の桜!髪飾りはもちろん挑色ね!」

 …………………これは………きれい、だ。浴衣と髪飾りで一体感が出ている………。



「はぁ、はぁ、やっと、終わりましたぁ…………桐?」

「…………あやぁっ!文はかわいい!かわいいは正義!文こそ正義!それこそこの世の法則だ!」

「そうよねぇ、文ちゃんはかわいいわぁ………」

「////2人共、やめてください……恥ずかしいです……………」

「………よしっ!文!今日はこれを着て行こう!」

 そう言って俺が選んだ浴衣、それは文が、最後に着た物だった。

「桐。今って何時ですか?」

「えっと、1時3分だ。………昼ご飯食べよう。」


◇◆三人称視点◆◇


◆◇◆4時間後◆◇◆

「うわぁーー!桐!人がたくさんいますよ!!!」

「文!迷子にならないように、ちゃんと俺の傍にいてくれよ!」

「はいっ!分かりました!」

 桐と文は今、花火を見に来ていた。しかし、予想外に人が多く、少し目を離すと、迷子になりそうだった。

「あっ!文!あっちの方は、人があまりいないから、向こうに行こう!」

「桐!早いですよ!少し待ってください!」

 桐が見つけた場所、そこには人がいなく、2人だけで静かに花火を見られそうだった。

「はあ、はぁ、やっと着きましたぁ……。」

「文。こっちにおいで」

 桐は階段に座っていた。文は桐のすぐ隣に腰を下ろした。

「文…………あとちょっとで花火が見れるぞ………。」

 桐の言葉から1分程たったとき………

『ヒューーーーッパァーン!バーン!』

 空に、色とりどりの大きな花が咲き誇った。

 その花火を皮切りに、次々と花火が打ち上がっていく。

「………綺麗、です……!………」

「………あぁ、綺麗、だなっ!…………………………………文と、花火を見れて、良かった……!」

 桐と文は、知らず知らずの内に、お互いの手を取り合い、ぎゅっと、握り締めていた。まるで、もう、絶対にその手を離したくないというように…………

 桐は思った。『この手を、文の小さな手を、ずっと、ずっと握ってこの空を見ていたい』と。

 文は思った。『桐の大きな手に、この手をずっと、ずっと握られてこの空を見ていたい』と。


 二人は、とても自然に、唇を重ね合わせていた。二人の唇が重なった瞬間、大空に、今日一番の、大輪の、美しい花が咲き、閉じたまぶたに火花を散らした。
                                                   
 二人が唇を離すと、丁度最後の花が、散っていくところだった。その花は、とても儚く、美しかった。


「文…………………ずっと、俺の傍にいてくれるか?」

「はい………………私はずっと、桐の傍にいます。…………………………桐………………………ずっと、私の傍にいて、くれますか?」

「もちろんだ。………俺はずっと、文の傍にいる。」

 そして、二人はまた、唇を重ね合わせた。今度は、花火は終わったのに、火花が散ったのが見えた。その花は、二人が今日、最後に見た花火よりもずっと、ずっと、綺麗で、美しく、儚く、そして何よりも――愛おしかった。



 はいっ!作者のさきです!これからは、3500文字ぐらいを目安にして、書いていこうと思います!
 この小説では、お金の単位は全て、現代の物と同じになっています。………はぁ、いいなぁ……桐も文もお金持ちですねー。まぁ、こんな金額、普通の人間は手に入りませんしね!
 さて、時々出てくる約束、『ずっと傍に』は、後々に深い役割を持ってくるので、大事な言葉です。←この約束が出る回は、キスする回だと思っていただいて大丈夫だと思います。まあ、出てこなくても、するときはしますよ!
<2016/07/16 15:55 さき>消しゴム
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