おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
東方文桐録
- 第18話 花火の余韻 -

※この話は、PG12要素が微量に含まれています。



◇◆桐視点◆◇


 今日一番の火花がまぶたの裏で飛び散った。

 その数秒後、俺と文は唇を離した。

「ちゅっ…ぷはっ………………文………」

「んんっ…………ぷはっ……………………桐……………」

「………花火、とっても綺麗だったな…」

「………はい、とっても、綺麗でした…」

 文、やっぱり俺は、文のことが好きだ…………愛してる……狂いそうなほど………………

「……桐…………………………恋って、愛って、何なんですか………?……私、桐のことが大好きです!でも、でも……どんな好きか、分からないんです…………桐………答えて…くれ、ますか?」

 ………………恋、愛…………………………少なくとも俺は…………

「……文。俺は、俺は……………恋や愛って何かは具体的に分かる生物はいないと思う………………………………

でも、俺は……………ずっと、傍にいたい、ずっと傍にいて欲しい、とか、ずっと自分の物であって欲しい、とか、ずっとあなたの物でいたい、ずっと愛していたい、ずっと愛して欲しい。そう思うのが恋や愛だと思う。 
………………………分からないなら、今からずっと、考えていけばいいんだ。俺はずっと、ずっと、文の傍に、いるから………!」

 そう、これが俺の答え……………

「…………………きり………………………わたし…!……わたし!…………わたしもずっと、桐の傍にいますっ!
……………だから、だからっ!………たくさん、たくさん考えます!…でも、絶対、どんな時でも、桐のことが大好きですっ!!!」

「………………文…」

 俺は文の細く、小さな体を抱き締める。

「…………俺は、絶対、いつまでも文を愛してる。だから、だから、文は自分の答えが出るまで、じっくり、考えてくれ………それまで俺は、ずっと文の答えを待ってるから……!」

「…………桐……!………」

「……………………文。今日はもう遅い。輝夜の家に戻ろう。」

「……………はい…………」

◇◆文視点◆◇

 ………………桐………………………私は、私はっ…………………………桐のこと、好き、かもしれませんっ……

…………………今にして思えば、この想いは、家出するよりも前…………………桐が私の家へ来て、初めて会った時に生まれた感情かもしれません………………でも、本当にっ!本当にっ!桐のこと、好きか、自分では分かってるはずなんですっ!

……………………私は、今、布団に入りながら、このようなことを考えていた。隣では、すぐに寝てしまったらしい、桐の規則正しい呼吸の音が聞こえる。桐の眠る顔を見ていると、私まで眠くなってきた……………………今日はもう、寝よう。そう思った途端、私の意識は、薄れていった………………………………………………………





◆◇桐視点◇◆


『ピチュ、チュピチュピ』

 俺は、いつも通りに起きた。もちろん、起きる時刻は、文よりも早い。―――――しかし、今日はいつもと違うことがあった。

 まず、鳥の声で起きた俺が感じたこと、それは、顔の違和感だった。恐る恐る目を開くと………………大惨事になっていた。………………つまり、つまり………………………文の胸が顔にっ!!!…………12才とは言え、女の子だ。まだまだ未発達ではあるが、それでも、それでもっ!!!////12才の男子には刺激が強すぎたらしく…………………………どういうことかと言うと……………寝ていたにも関わらず、うん、鼻血が出てた…………………おかげ様で、布団も、文の胸元も、俺の顔も、血まみれで、真紅に染まっていた……………一体どうすれば………

「ん、んぅぅ……………きり、ですかってえっ!?………血………血がぁっ………………はうぅっ………………」

 倒れそうになった文の体を俺が支える。どうやら、気絶してしまったらしい。まぁ、その方が好都合だが。

 まずは、文を着賛えさせて……………ってえっ…………き、着賛えっ!?こ、この状況下でそれはっ……………

 ………文に申し訳が立たないけど……………でも、着賛えさせなきゃ文も気持悪いだろうし…………も、もう知らんっ!

……えいっ!

……………………それから先のことは、ほとんど覚えていない……でも、これ以上、文と一諸に寝ていると、イケナイことになりそうだということを思ったことは、はっきりと、覚えてる…………!

 はぁ、これから文の顔をまともに見れなさそうだ……………

「んんっ…………桐……………あれ?血は……………」

 やばっ!文が起きちまった!

「ち、血なんてどこにもない、ぞ?……大丈夫か?」

「そうですか。良かった、で、す……………………桐、私の服が変わってるの、なんで、ですかぁ?……」

 ……………………忘れてた。文、天才的頭能を持ってるんだった………ん?………気のせい、かな?

「えぇっと………どれが似合うかなぁって思ってだな………………」

「それなら、昨日見たでしょう。何でですか……?桐、嘘つきだったん、ですか……?」

「!………………世の中には、知らない方がいいことがあると思うんだ…………………ほとんど文のせいだし。」

「……………私、桐に何か、ひどいこと、しました、か?………ぐすっひっく、うぅっ、ひっぐ…」

「『ギュッ』………文は、ひどいことなんてしてない…………それは俺が一番知ってるから、泣かないで………」

「……きりっ………………」

「悪いのは、こうなることを予則できなかった、俺だから。文は何にもしてない。」

 俺は文を更に強く抱き締めた。…その時、指が、肩甲骨の下、人間にはないものがある部分に触れてしまった。

「ひゃんっ!んんっ!きり、やめてっくだっさいっ!」

「ご、ごめんっ!あやっ!」

 俺は慌てて手を放したが、時は既に遅かった。文の息は荒くなってしまっていた。

「はぁ、はぁ……桐………びっくり、しましたよぉ…………」

「あ、文……ごめん…………その目はちょっと………ヤバくないか?」

 文の目は、とろんとしてきていた。目の焦点はなかなか定まってこないし、なんか、ヤバイと感じた。

「はぁ、はぁ、はぁ…………桐が、こうしたんでしょぉ?」

 …………口調も乱れてきている。これは本格的にヤバイ。早く、文を現実に引き戻さないと。

「えぇっと…………良い方法……………あっ!………それなら………………」

 次の瞬間、俺は行動に移した。文のところまで行き、抱き寄せ、そして、耳元で一言。

「……愛してるよ。俺の、かわいいお姫様。…」

 うん、効果適面。文の顔は赤くなり、何ともいえない表情となった。

「き、きり…?………////恥ず、かし、い、ですっ!ご、ごめん、なさい////」

「俺が悪いから、文が謝る必要はないぞ。………できたら、俺を嫌わないでくれるか…?………」

 もう、絶対に嫌われてるなぁ……………

「嫌う訳、ない、ですよ………私の、王子、樣………////」

「……………恥ずかしいな……………」

『ちゅっ』

「んんっ、んちゅっ、ちゅっ………ぷはぁっ、はぁ、これで、おあいこですっ!許してあげますっ!////」

「…………………文…………許して、くれるのか?…………………ありがとうっ!!!」

 結局、俺は完全に役得、だったな…………。
 それにしても、最近良く文にキス、されるな…………俺としては嬉しいけど、文は大丈夫なんだろうか…………

まぁ、いっか!

はい!作者のさきです!今回は、3000字にも届きませんでした………PG15要素等を入れる時は、話の最初に※で記すので、見逃さないように注意していただけると、よろしいかと思います。↓以下設定↓
 鴉天狗
・背中の羽の付け根(肩甲骨の下)に触られるのが苦手で、触られると一時的に発情状態となってしまう。今回の文もそう。羽は烏の羽であり、ほとんどの者が純黒で、たまに純白が産まれる。
<2016/07/17 22:03 さき>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.