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東方文桐録
- 第21話 君の方が綺麗だよ -

◆◇文視点◇◆

「んん……ふゎぁ…………………?」

 ………いつの間にか寝てたみたいです。

 目を開けた私が見たものは………黒。よく考えると、顔、というか体が暖かいものに包まれています。

 私が体の向きを変えようとすると、声が聞こえてきました。

「ぅぅん……………文…………………………」

 桐の声です。なぜか、頭の上から聞こえます。どうやら、眠っているみたいです。――――――と、いうことは?………………//// あややややぁ、ど、どうしたら…?

 うぅ……………たぶん、顔、まっ赤ですよぉ ////あやや………………

「……ぅぅ……………きり……………おきて………」

 暑い、です………今、8月、ですよ…………………いくら薄手の浴衣でも、くっつくと暑いのだ。

◆◇桐視点◇◆

「……ふわぁ……………文…………………?……………汗が……………」

「ふえぇ………暑い、ですよぉ………………」

 ヤバい。浴衣が汗を吸って、体に張りついている。ぴったりと。

「え、えっと、まずは風呂に入ろう。そうしないと気持ち悪いだろ。」

「うぅ、分かりました………………ひゃぅ!?」

 文は、立ち上がろうとして、転んだ。顔から床へ落ちて行くところを、抱き寄せる。

「大丈夫か?ふらふらしてるぞ?ほら、乗れ。つれてくから。」

「嫌ですぅ、自分で行きます!それに、私が乗ると重いでしょう?」

 ………文が重かったら、世の中の物、全てが重くて持てなくなるぞ?

「はぁ、文、全然軽いから。早く乗ってくれ…………」

「……ぅぅ、分かりました…………」

 今の姿勢は、おんぶ。文の顔が首の近くにあり、少し息がかかる。すごいドキドキする。

*移動中*

 ふぅ、やっと着いた。風見幽香の家は、意外と広く、5分程かかった。

「よし、それじゃ、入るか……」

 脱衣所で服を脱ぎ、タオルを巻く。いや、さすがにタオルは巻くぞ。


  ◇◇◇◆◇◇◇


「はぁ、さっぱりしたぁ………」

 今は、風呂から出て、文の能力で髪を乾しているところだ。能力って、役に立つんだな……………

 今の時刻は7時43分。もう寝た方がいいのか?でも、まだ少し早い気もする。まぁ、何か話せばいいか。

「………桐、妖怪の山って、どんなところですか?」

「……文、知りたいか?」

「もちろんです。」

「えっと、妖怪の山は、天狗のたくさんいる山だ。今は、鬼が治めているらしい。妖怪以外、住んでいないんだ。
そこでは、13歳から入れる、寺子屋という勉強するところがあるらしい。だから、そこに行こうと思うんだ。

家は、また作ればいいんだ。…………そうだ、向こうに着いたら、2つ家を作るから、別々の家に住もう。その方が文としてもいいだろう。とは言っても、寝るところが別になるだけだから。それ以外は変わらない。」

「………難しい、です。鬼って、何ですか?」

「全体的に身体能力、特に力が強く、優れていて、四天皇と、1人の頭の下、成り立っている種族のことだ。」

「………………つまり、逆えないんですね。」

「あぁ………」

 時計を確認すると、時刻は丁度8時30分。これならもう寝てもよいだろう。

「文。もう寝ようか。」

「はい、そうですね。もう寝ましょう。」

「おやすみ、文。」

「おやすみなさい、桐。」

 寝具に入り、目を閉じる。

 2人の意識は、だんだんと遠のいて行った。


  ◆◆◆◇◆◆◆


 いつも通りに起き、文を起こす。

 いつも通りに文も起き、着賛える。

 しかし、いつも通りではないこともある。そう、ここは『太陽の花畑』、そして、風見幽香の家の中なのだった。

「おはようございます、桐。」

「おはよう、文。」

「今日は何しますか?」

「うーん、散歩、かな。せっかく花畑に来たんだ。花を見ながら散歩だな。」

「楽しそうですね!向日葵の他には、どんな花があるんでしょう?」

 という訳で、朝ご飯を食べた後、散歩している。

 今は、コスモスが植えられたところへ来ており、コスモスは蕾になっていた。あと少しで開花するだろう。

 幽香のオススメで、ダリアが見頃だということだった。ダリアの花畑へ行くと、美しい花が出迎えてくれた。

 ダリアの花言葉は、「華麗」、「優雅」、「気品」などであり、とてもその言葉と合っていた。

 その他にも、たくさんの花々が植えられており、幽香が植物を愛していることを、物語っていた。

「桐!すごい綺麗ですね!」

 文がにっこりと笑う。すっごい輝いてるよ……ホンット文は可愛いなぁ……………

「うん、綺麗だ…………」

 俺は文の方が綺麗だと思うよ。

「風見さんはすごいですね………」

「そうだな。これだけの量の花を育てれるのはすごいな。」

「あら、ありがとう。」

「はぁ、本当に気配しないんだよな……………」

「ですよね………。」

「癖なのよ。」

「そうなんですか。すごいです。」

「ふふ、ありがとう。でも、能力を使えば花を育てるのは、簡単なのよ。」

「能力か………」

 能力でここまで………すごいな。

「そうだわ。欲しい花があったら、あげるわ。…………文さんにでも渡しなさい」

 文に聞こえないように、小さな声で言われた。

 花か、いいなぁ。

「うーん、少し考えさせてくれ。まだ全ての花を見てないし。」

「そう、分かったわ。」

 文に似合いそうな花。きっと、綺麗な花なんだろうな……………

はいっ!作者のさきです。なかなか3000字越えてくれません…………
明日から3日、更新できません、すいません。
文に似合う花、そんな花で花言葉も考えて、花束を作りたいですね。
はぁ、桐がうらやましいです。私も文ちゃんの近くにいたいです……!
<2016/07/26 18:44 さき>消しゴム
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