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東方文桐録
- 第23話 The storm is over. -

◆◇幽香視点◇◆

「……………良かったわね………」

 本当に、良かった…………。

 2人の想いが届いて、その届ける方法は、花。うん、花達が喜んでるわ。

◆◇文視点◇◆

「ゆっ、幽香さん!?ぁ、ぁゃゃゃゃ…////////」

「ふふふ……幸せそうで何よりね。」

「…………ぁぁ………」

 幽香さん、いつの間に………………

「はぁ、いいわねぇ。まだまだ子どもなのに、こんな恋愛。少しだけ羨ましいわ………」

 ………むぅ、子どもって言っても、私、12歳ですからねっ!12歳だったら、恋の1つや2つくらいしますよ!

「…………12歳って、そんな子ども?」

「そうよ~妖怪なんて、100歳でも子どもよ~。」

「ひゃ、ひゃく歳ですかっ!?」

 ちなみに言うと、私達は人里にいたから、他の妖怪と時間の感覚が違うみたいで………

「う、うわー…………」

 しわしわになった自分しか思い浮かばない…………桐もみたいですけど。

「え、えっと、じゃあ幽香さんは何歳ですか?」

「確か……125歳ね………まだ、子どもよ……」

 10倍!?

「えっ…えええっ!?………………すいません………………」

 ……………………?………………

「……………桐…………………………」

「あぁ、文……………………」

 桐が分かるという事は、大規模なものと言うこと…………

「幽香さん、嵐が来ます。今日中に。」

「? 嵐?今は晴れてるわよ?」

「はやく準備を!」

「…………分かったわ。」

 風を操る私と、災害を操る桐が言うんだから、間違いない。

「文。被害は俺が抑えるから、文は幽香と部屋に入って待ってろ。………花は俺が守るって幽香に言っといてくれ。」

「でも!………「いいから早く!」………………分かりました…桐。怪我はしないで、戻ってきてくださいね?」

「……分かってる。」

 桐。信じてますから……………

「…………………幽香さん、行きましょう。」

「ええ。」

◇◆桐視点◆◇

 …………よし、文と幽香は行ったな………………

 嵐の気配…………大きい。しかも雷雨まで……………

「よしっ!それじゃ、やるか!」

 文達は俺が守る。何があっても絶対に。

 まずは、嵐についている雷を消す。とは言っても、俺が避雷針になり、飛んで来た雷を吸収するんだけど。これすると、服が真っ黒こげになるんだよなぁ………
 次に、雨雲を消す。これは簡単、雲の上まで行き、水を吸収し、川へ流す。川が近くてラッキーだった。
 最後に嵐。これはいつもだったら、文が一瞬で消してくれるけど、今日は文なしで消さないと…………

 嵐(台風)を消すには、嵐の中心、『目』という、何もない、まわりを嵐でかこまれた場所まで行き、風を操る必要がある。幸いにも、鴉天狗は、文程じゃないが、生まれた時から風を操れる。まずは、目に行かなくては………

 目に行く方法 ・上空から   ・嵐の中を通り抜ける

 うん、上空から目に入ろう。………文は通り抜けちゃうけど。
と思って上空に行こうとしたら……通れなかった。なんじゃこりゃー!って言いたくなりそうだった。だって、考えてもみろ。成層圏まで続く風の壁。……うん、泣きそう。てな訳で、太陽の花畑に戻ってきました。

「うぅ、しょうがない。………俺そんなに服の賛え、持ってないのにな………」

 よしっ!嵐の中へ、Let's go!
 結果的には、服がボ口ボ口で、飛んだ途端に地面に激突。これは絶対あざができたな……………

 もう一度、俺は飛び上がる。

 はあ、やっと、着いた、ぞ。

「はあぁぁぁあぁあぁ!」

 腕に力を込め、嵐を消すように念じる。よし、できた。

「あれ、力が……………」

 嵐を消した途端、俺の体は崩れ落ちるようにして、頭から落ちていく。

 あぁ、これはもう、ダメだな。

 
 文、ごめん……………俺の意識は、最後に文の事を考え、奈落の底まで落ちて行った。

◆◇文視点◇◆

 ………風が、止んだ。桐が作業を始めて、時間にして約1時間半。しかし、自分の感覚では、半日がたった気がした。風が止んだと同時に、なにか………嫌な予感がした。

「幽香さん、私、外に行ってきます。幽香さんは、ここにいてください。」

「分かったわ。」

 嫌な予感。虫の知らせと言うものかもしれない。まさか……

『バタン!』

 勢い良く開け放ったドアから見たもの。それは……………
 私は全速力で駆け抜ける。

 ”お願い、神様!どうか、どうか……………間に合って!”

 天から落ちてくる速さは、私の速さよりも幾分かゆっくりだ。しかし、いかんせん距離が違いすぎる。

 地面に着くまであと   100m。

 落下地点に届くまであと 10km。

 ”お願いっ!お願いだからっ!届いてっ!”

 その時、私はある事に気付いた。


 ”そうよ!【風】!私は、もっと、もっと速く、なれるっ!”


 地面に着くまであと 10m。

 【彼】との距離は  1km。

 ”もっと!もっと!もっと速くっ!このままじゃっ!もっと!もっと!風よっ!ふいてっ!”

 このままじゃっ!減速が間に合わないっ!………………そうだ、私が、私が…………………

 【彼】との距離は   0mm。

 けれど減速が間に合わない。

 地面に着くまで1m。

 どれだけ頑張っても、落下速度は変わらない。

 地面に着くまで10cm。

 もう、地面に着いてしまう。私が彼に追いついてから、1秒もたってない。落下速度はとても速い。体を潰してしまう程。
 私に彼は下敷きにできない。だったら私が………………

「…ぁ……ゃ……………」

「…桐っ!………ごめん、なさい………もう……」

 もう、地面に…………

「文っ!」

『ぎゅっ』

 次の瞬間……………………私と、地面の間に、旋風が巻き起こった。

「桐っ!」

 私と彼は引き離されないように抱き締め合う。

「文……ごめん…………俺のせいで…………」

 風が止む。再び落ちていく。しかし、今度はゆっくりと減速できる。

「桐……妖力、切れちゃってますよ。」

 彼の妖力は、雀の涙程しか残っていなかった。

 ゆっくりと、着地する。

「文………どうして……………」

「……そんなの、決まってます。私は貴方の事が好き、だからです…////」

「//// 文…ありがとう…………文がいなかったら、俺は…………」

「桐がいなかったら、私はもう、いなかった………」

 桐が起きてくれなかったら、私は…………………

「桐、こっち向いてください。」

「? あゃ………!……」

『ちゅっ』

「ぷはっ..えへへ、妖力、これで回復できるんでしょう?////」

「//// えっ、あっ、そ、そうだな。」

 ………たしかに妖力が少し減ってる。



 2人共無亊(桐はボロボロ)で、嵐が消えて良かった。それと、ちょっとだけ、嬉しかったですよ♪



 














はいっ!作者のさきですっ!
 そうですよね…文ちゃんの言うとおり、やっぱり、12歳にもなったら、恋の1つや2つくらいしますよね……はぁ、作者は12歳ですが、恋なんてしたことないです。←少なくとも自覚は全くないんです。
 うぅ、文ちゃん、可愛いし、綺麗だし、強いし………はぁ、この小説の文ちゃん、いいなぁ。羨ましいし、憧れちゃいますっ!※追伸 またサブタイ付けるの忘れてました…すいませんでした!
<2016/08/01 16:21 さき>消しゴム
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