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東方文桐録
- 第3話 俺のもの 家出 -



 文と桐が出会ってから
     ー5年が過ぎた。

 文も桐も10歳となり、成長した。背が伸び、顔つきも若干変わった。文はそのかわいらしさに磨きがかけられ、桐はまだ無邪気さを残してはいるが、昔よりも顔つきが男らしくなった。

 そんな5年の中で、桐と文は、昔の数倍、絆が深まり、桐は文の家に泊まることもあった。そしていつもどおりのある日のことだった。桐は突然こう言った。

「文、俺は家出しようと思う。だから、もうここには、こない。」

「えっ!?き、桐、なに、言ってるん、です、か.....?」

 文はあまりにも突然すぎる桐の言葉に、動揺しながら問いかけた。

「文.....別に文のことが嫌いになったわけじゃない。ただ..........、文に迷惑をかけたくないだけだ.....。むしろ、文にはついてきて欲しいくらいだ..........。」

「だったら、だったら私は、桐と一諸に家出します!!昔、約束しましたよね?桐のそばに、ずっと、ずっといるって!」

「文..........俺は、おれ、は.........文とずっと、ずっと一諸に.....いたい!!!!!だから、だから、俺は、文が.................欲しい!«ヤバッ本音が…………   俺と一諸に、来て、くれる、か.........?」

「き、り..........…………………です..........////」

「?」

「もちろん........ですよ!私は、桐のものに.....なります!ずっと、桐のそばにいます!だから、だから、桐もずっと...ずっと...私のそばにいてください!!!..........ひぐっ、ぐすっ.....////」

「文.....俺はずっと、ずっと文のそばにいるから、だから、だから、泣かないでくれ!文が泣いてると、俺も泣きたくなってくるから、そばにいるから、泣かないでくれよぉ.....」

 桐は文の頬に伝う涙を手で拭きながら、優しく、文に言った。

「うぐっ!ひぐっ!きりっ!『ギュッ』」

 文は桐に抱きついて泣き始めた。桐は文に抱きつかれたとたん、水をためたダムが壊れるように、泣き始めた。

「あやっ!文は、かわいいんだからっ、泣かないでくれっ!」

 しかし、文が泣き止む様子はすこしもなかった。

― それから5分程、文と桐は抱き締め合いながら泣いた。泣き終わったところで、2人はいつ、家を出ていくかなどを相談し、決めた。時間は夜。明け方に、荷物は賛えの服のみということに決まった。

 その後、文はいつもご飯を作ってくれた、鴉天狗のおばあさんと、自分の母親に置いていく、置手紙を書いた。その内容はこのようなものだった。


『いつもご飯を作ってくれたおばさまと、お母様へ
 今まで、ありがとうございました。私は桐と一諸に家出することにします。心配はいりません。きっと桐が私を導いてくれます。
 また、いつかどこかで必ず会えることを信じて。               射命丸 文』
 
そして、その夜、文と桐は、家をそっと..........抜け出した。
 

 こんにちは!さきです。 ※以下、設定です。↓
 紅葉山 桐(もみじやま きり)
 ・外見:文に勝るとも劣らないほどの美少年。しかし、全く自覚していない。髪の色は、黒に近いグレー。背は5才の頃から、文の5~10cm高い。現在は145cmほど。
 ・文のことを心の底から愛している。(←少しロリコンかもしれない...)
<2016/06/26 18:58 さき>消しゴム
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