◇◆桐視点◆◇
…………これはまずいことになったぞ…………
入学試験を終え、家に戻った時のことだった。
「すいません、どなたかいらっしゃいますか?」
誰かは分からないが、客が来たのだ。
「はい。すぐに行きます。」
俺は玄関の戸を開けた。そして、そこに行たのは………………………
【 天魔 】 だった…………………
「久し振りですね…………桐殿。ところで、これはどういうつもりか?答えて貰いたいのだが……………?」
どうやら…怒ってるようだ…………………ちなみにコイツは男だ。
「約束をすっぽかして……………お仕置きが必要みたいです…………………………おや、そちらの子は?」
きっと、文の事を言っているんだろう。お前の従妹だぞ?って言いたいけど、初対面だろうしな………
「……私のこと、ですか?えっと、私は射命丸 文と言います…あの…………貴方様は…………」
「失礼しました。私の名前は紅葉山 遥季(もみじやま はるき)と言います。天魔という職業をさせて頂いています。貴女と彼の関係は?」
「えっと、その………」
「幼馴染みだ。文は俺の大切な友達だ。」
「ほぅ………友達、ですか……。ふふ……ところで、お仕置きですよ、桐殿。」
「? どんな内容だ?」
「相変わらず敬語を使わないんですね。まぁ、内容は………これから1ヵ月、射命丸さんに会ってはいけません。」
「「え………………」」
今、なんて言った?
「……………決闘だ!」
「おやおや………………地雷だったようですね。まぁ、約束を忘れていた貴方が悪いので。それと、監視させますから。」
「……………コロソウカ?」
「……怖いですよ。それに、貴方ごときに私は殺されません。というか、殺せませんから。」
本当に思ってるのか?今、この瞬間にでも殺せるのに………………
「……………あの、殺す、殺せないとかじゃなくて、その…………約束をすっぽかしたんじゃなくて、忘れてただけ、だと思いますよ…?……………あの、だから、許して、くださりませんか………?」
文は、上目遣い 泣目でお願いしている。ちなみにそれは、効果抜群であったらしく、天魔はプルプルと震えている。それくらい、可愛い。
「ぅ……………しょ、しょうがないので許してあげます!しかし、次はないと思ってくださいね!」
ピューッ、そんな音が似合うような感じで、天魔は逃げて行った。
それにしても、ヤバかった。もしも、天魔のいうところの『お仕置き』状能になったら、俺、たぶんというか絶対に、禁断症状が出るぞ。(=地震起こしまくる=山が崩壊する=天狗の危機)
「……………桐、約束、忘れてましたね…………」
「…………あぁ。忘れてた。」
「……………桐ってもしかして、天魔様の再従兄弟、ですか?」
「そうだ。でも、アイツは俺には勝てない。だってアイツの能力、『そよ風を起こす程度の能力』だし。」
「ぷっ…………そ、そよ風、ですか?そよ風でできること……………………」
「それにアイツ、天魔っぽくないしなぁ……………はぁ、なんであんな奴が天魔になったんだろう。………まあ、しょうがないか。血縁関係で男なの、俺とアイツくらいだしな……父上は嫌だって断固拒否するし………」
「そうだったんですか……………ってことは、桐は未来は……天魔様!?えっ、でも…………」
「………はぁ、言っとくけど、俺と文は同じ階級だからっ!」
………言っちゃった☆たぶん、文は気付くだろうな……
◆◇文視点◇◆
「ふぇ?同じ?ってことは…嘘………」
私の頭の中で様々なことが計算される。
桐と同じ階級、ということは、私の親族に天魔一族の関係者がいるはず。お母様は、射命丸家の一人娘、お母様の一族には天魔一族の血を引く者はいない。お父様は………覚えていない。きっと、私が小さい頃………それこそ1歳や2歳の時には会っていたのだろうけど、物心付いてからは、1回も会っていない。お母様が「お父様はお仕事が忙しいのよ。」と言っていた気がする。つまり、お父様の一族に関係があるのだろう。
次に、天魔一族について。天魔一族の姓は、紅葉山。今の天魔は6代目で、順に追っていく。初代天魔には、2人の息子がいて、兄の方が2代目天魔。弟が3代目天魔。2代目には息子が2人、娘が1人で、息子の兄の方が4代目天魔、弟の方が5代目天魔。3代目にも息子が1人いたが、その息子………紅葉山 楓は決して天魔になろうとはしなかった。4代目に子供がいるかは不明となっている。5代目には息子が1人いた。楓にも息子がいて、桐である。これ以上、子息がいる可能性は低い、ということは、必然的に、4代目が怪しく思える………………
「…………桐…もしかして、私って……………」
「…………文…ごめんな。今、ハッキリ言うよ。文は、4代目天魔、紅葉山 檜(もみじやま ひのき)の娘……6代目の従妹で、そして、俺の…再従兄妹で、許嫁だ!」
「……………!………………そう、ですか………………天魔様はそのことは?」
「たぶん、知らなかったと思う。さっき、文の名前を初めて聞いたみたいだったし。」
「………………………じゃあ、桐はなんで知ってたんですか?」
「父上が……たぶん知ってるのは俺と、父上と、6代目以外の天魔達と、沙羅様くらいじゃないか?」
「…………………………そう、ですか………」
「……文?………………どうした?」
「………ひぐっ、どうして、えぐっ、みんなっ、ぐすっ、みんな教えてっ、ひっく、くれなかったのっ!?私にもっ、うぅっ、知る権利はあるはずなのにぃっ!ひぐっ、ひくっ…………」
「………文。分かったから、泣かないで、ちゃんと目を見て話してごらん。」
「………どうして、みんなっ、みんな教えてくれなかったのっ!?私にもっ、知る権利はあるはずなのにっ!……桐の知ってること、全部、全部知りたいのにっ!教えてよっ!教えてよ………………」
「………文。大丈夫だ。これから、俺の知ってること、全部、全部教えてあげるから、笑って?泣いたらだめだよ。俺は、文の笑ってる顔が一番好きなんだから。」
「桐っ!私、もう泣きません。だから、教えてくださいね?」
「もちろんだっ!」
…………これはまずいことになったぞ…………
入学試験を終え、家に戻った時のことだった。
「すいません、どなたかいらっしゃいますか?」
誰かは分からないが、客が来たのだ。
「はい。すぐに行きます。」
俺は玄関の戸を開けた。そして、そこに行たのは………………………
【 天魔 】 だった…………………
「久し振りですね…………桐殿。ところで、これはどういうつもりか?答えて貰いたいのだが……………?」
どうやら…怒ってるようだ…………………ちなみにコイツは男だ。
「約束をすっぽかして……………お仕置きが必要みたいです…………………………おや、そちらの子は?」
きっと、文の事を言っているんだろう。お前の従妹だぞ?って言いたいけど、初対面だろうしな………
「……私のこと、ですか?えっと、私は射命丸 文と言います…あの…………貴方様は…………」
「失礼しました。私の名前は紅葉山 遥季(もみじやま はるき)と言います。天魔という職業をさせて頂いています。貴女と彼の関係は?」
「えっと、その………」
「幼馴染みだ。文は俺の大切な友達だ。」
「ほぅ………友達、ですか……。ふふ……ところで、お仕置きですよ、桐殿。」
「? どんな内容だ?」
「相変わらず敬語を使わないんですね。まぁ、内容は………これから1ヵ月、射命丸さんに会ってはいけません。」
「「え………………」」
今、なんて言った?
「……………決闘だ!」
「おやおや………………地雷だったようですね。まぁ、約束を忘れていた貴方が悪いので。それと、監視させますから。」
「……………コロソウカ?」
「……怖いですよ。それに、貴方ごときに私は殺されません。というか、殺せませんから。」
本当に思ってるのか?今、この瞬間にでも殺せるのに………………
「……………あの、殺す、殺せないとかじゃなくて、その…………約束をすっぽかしたんじゃなくて、忘れてただけ、だと思いますよ…?……………あの、だから、許して、くださりませんか………?」
文は、上目遣い 泣目でお願いしている。ちなみにそれは、効果抜群であったらしく、天魔はプルプルと震えている。それくらい、可愛い。
「ぅ……………しょ、しょうがないので許してあげます!しかし、次はないと思ってくださいね!」
ピューッ、そんな音が似合うような感じで、天魔は逃げて行った。
それにしても、ヤバかった。もしも、天魔のいうところの『お仕置き』状能になったら、俺、たぶんというか絶対に、禁断症状が出るぞ。(=地震起こしまくる=山が崩壊する=天狗の危機)
「……………桐、約束、忘れてましたね…………」
「…………あぁ。忘れてた。」
「……………桐ってもしかして、天魔様の再従兄弟、ですか?」
「そうだ。でも、アイツは俺には勝てない。だってアイツの能力、『そよ風を起こす程度の能力』だし。」
「ぷっ…………そ、そよ風、ですか?そよ風でできること……………………」
「それにアイツ、天魔っぽくないしなぁ……………はぁ、なんであんな奴が天魔になったんだろう。………まあ、しょうがないか。血縁関係で男なの、俺とアイツくらいだしな……父上は嫌だって断固拒否するし………」
「そうだったんですか……………ってことは、桐は未来は……天魔様!?えっ、でも…………」
「………はぁ、言っとくけど、俺と文は同じ階級だからっ!」
………言っちゃった☆たぶん、文は気付くだろうな……
◆◇文視点◇◆
「ふぇ?同じ?ってことは…嘘………」
私の頭の中で様々なことが計算される。
桐と同じ階級、ということは、私の親族に天魔一族の関係者がいるはず。お母様は、射命丸家の一人娘、お母様の一族には天魔一族の血を引く者はいない。お父様は………覚えていない。きっと、私が小さい頃………それこそ1歳や2歳の時には会っていたのだろうけど、物心付いてからは、1回も会っていない。お母様が「お父様はお仕事が忙しいのよ。」と言っていた気がする。つまり、お父様の一族に関係があるのだろう。
次に、天魔一族について。天魔一族の姓は、紅葉山。今の天魔は6代目で、順に追っていく。初代天魔には、2人の息子がいて、兄の方が2代目天魔。弟が3代目天魔。2代目には息子が2人、娘が1人で、息子の兄の方が4代目天魔、弟の方が5代目天魔。3代目にも息子が1人いたが、その息子………紅葉山 楓は決して天魔になろうとはしなかった。4代目に子供がいるかは不明となっている。5代目には息子が1人いた。楓にも息子がいて、桐である。これ以上、子息がいる可能性は低い、ということは、必然的に、4代目が怪しく思える………………
「…………桐…もしかして、私って……………」
「…………文…ごめんな。今、ハッキリ言うよ。文は、4代目天魔、紅葉山 檜(もみじやま ひのき)の娘……6代目の従妹で、そして、俺の…再従兄妹で、許嫁だ!」
「……………!………………そう、ですか………………天魔様はそのことは?」
「たぶん、知らなかったと思う。さっき、文の名前を初めて聞いたみたいだったし。」
「………………………じゃあ、桐はなんで知ってたんですか?」
「父上が……たぶん知ってるのは俺と、父上と、6代目以外の天魔達と、沙羅様くらいじゃないか?」
「…………………………そう、ですか………」
「……文?………………どうした?」
「………ひぐっ、どうして、えぐっ、みんなっ、ぐすっ、みんな教えてっ、ひっく、くれなかったのっ!?私にもっ、うぅっ、知る権利はあるはずなのにぃっ!ひぐっ、ひくっ…………」
「………文。分かったから、泣かないで、ちゃんと目を見て話してごらん。」
「………どうして、みんなっ、みんな教えてくれなかったのっ!?私にもっ、知る権利はあるはずなのにっ!……桐の知ってること、全部、全部知りたいのにっ!教えてよっ!教えてよ………………」
「………文。大丈夫だ。これから、俺の知ってること、全部、全部教えてあげるから、笑って?泣いたらだめだよ。俺は、文の笑ってる顔が一番好きなんだから。」
「桐っ!私、もう泣きません。だから、教えてくださいね?」
「もちろんだっ!」
