私、八雲紫。今、妖怪の山にいるの。
……お遊びは止めて、本当のことを。
妖怪の山が噴火した。そして溶岩は人里の方へ……今なら間に合う。妖怪の山から溶岩は出させない。
私は妖怪の山の麓まですっぽりと覆う大きな結界を張り、スキマへと帰った。……自分の判断の誤ちに気付かずに。
妖怪の山が揺れている。それだけでも避難した方がいいと言われているのに、何故なのだろう。天狗の里の天狗達は避難もせずに呑気にいつも通りの日を送っていたはずだった。気付くとあたりは火の海になっていた。妖怪の山からも出られなかった。…………結界のせいで。結果、たくさんの死傷者が出た。(95%くらい)
後から(銅に)聞いた話によると、それでも、天魔達はそんな天狗達のため、自らの身を張り、天狗達を守ろうとしていたらしい。
女子供には結界に触れないように慎重に空に逃げるように、男には結界を政撃し、壊すよう指示を出したそうだ。しかし、結界が壊れたのは夜が明けた後だった。
そして、自分達の数を知り、恐怖したらしい。全員で1万を軽く超えていた数が、約500程になっていた。その内、傷がない者はいなかった。天魔達は半生半死の状態で発見され、重要な役職に就いていた者は老人ばかりだったため、1人、2人しか残されなかった。
先程、私は銅からこのような話を聞いた。桐はというと、八雲紫さんに誘拐された。
生き残った者は、大きく分けて、天魔達(全員半死状態)、老人(25名中2名)、天魔一族(50名中8名)、名家(射命丸家20名中4名、姫海棠家30名中2名、犬走家15名中3名)、鴉天狗(3000名中200名)、白狼天狗(5000名中150名)、その他天狗(5000名中100名)だった。
とても大きな被害を受けてしまった。生き残った者の中には、家族が死んでしまった者もいるだろう。
「銅、貴方の家族は……」
「母が…………」
「…………そう、ごめんなさい、嫌なこと聞いちゃったでしょ。天魔様達は?」
「そのような怪しいところなどには行かないって言って聞かないんだよ……ごめん、僕の力不足で……」
「そんな……死んじゃったら、どうすればいいの…………」
「……」
目玉がこちらを向いてくる。
「まず、ごめんなさい!」
「え、いや、その」
「ごめんなさい!全て私のせいだわ!」
「ちょ、ちょっと」
「私のせいで貴方達がっ!ごめんなさいっ!」
「お、俺達が?」
「う…………し……」
「し?」
「し、しん……」
「しん?」
「し、しん、しんじゃっ」
「しんじゃっ?」
「し、しん、しんじゃっ……死んじゃってっ!」
「Why?…………つまり貴女はこう言いたいと……自分の作った結界のせいで天狗達が死んじゃってごめんなさいってことですね。」
「うぅ……そ、そうですわ。全て責任は私にあります。あとは、重大なお知らせが1つ。」
「はあ。そうですか、早くしてください。」
「幻想郷、壊れましたわ。」
「え?」
「幻想郷、壊れましたわ。」
「……」
「それでは、さようなら」
瞬間、外へとダイブすることになった俺は、なんとか着地を成功させ、彼女の前に降り立った。……なんか知らない妖怪がいるんだけど!?
「あっ……桐、お帰りなさい。」
「文サン?ちょっと聞きたいんだけど……コイツ、誰?」
「……犬走 銅と言います。紅葉山 桐様ですね。」
「そうだけど……知り合い?」
「え、えーっと、あの、その……」
「ただの知り合いですよ。何も企んだりはしていません。」
「そうか。ならいいや。……文?」
「はい?どうかしましたか?」
「ちょっと、先に永遠亭に行っててくれ。」
「何でですか?」
「……男同土の話し合い。」
「はあ……分かりました。待ってますから、早く帰ってきてくださいよー。」
「…………さて、それじゃOHANASHIしよう。」
「はい、そうですね。お話ししましょう。」
「銅、だっけ。文のこと、どう思う?」
「どう、とはどのような意味でしょうか?」
「そういう意味だ。」
「?……羨ましい、です。強くて、自分にはないものを、たくさん持っていて。……紅葉山様が、僕とこうして話してくださるのも、彼女のおかげですので。」
「…………1つ言わせてもらおうか。何故、俺が、君に、話しかけているのか。……分かるだろう。」
「そうですね。貴方様が彼女の婚約者であることくらいなら聞きました。残念ながら、僕にはそのような感情はありませんので。」
「そうか。ならいい。それじゃ、俺は行くから。」
「はい。それでは。」
「……あ、桐。何のお話をしていたんですか?」
「うーん……秘密だよ。」
「もう!教えてください!私、すっごく気になります!」
「……(何と言うべきだろうか、本当のことを言ってはいけない気がする……)これからの妖怪の山についてのことだよ。」
「それなら私もいた方が良かったんじゃ……」
「うーん、難しい話ししたから、文に分かるかな?」
「分かるので、教えてください!」
「また今度、銅にでも聞いてくれ。」
話の中心人物がこんなに聞いてきたら、誰でもはぐらかすだろう。うん、きっとそうだ。
「うん、そうだな。」
「どうかしましたか?」
「いや、何でもない。」
そう、何でもないんだ。
……お遊びは止めて、本当のことを。
妖怪の山が噴火した。そして溶岩は人里の方へ……今なら間に合う。妖怪の山から溶岩は出させない。
私は妖怪の山の麓まですっぽりと覆う大きな結界を張り、スキマへと帰った。……自分の判断の誤ちに気付かずに。
妖怪の山が揺れている。それだけでも避難した方がいいと言われているのに、何故なのだろう。天狗の里の天狗達は避難もせずに呑気にいつも通りの日を送っていたはずだった。気付くとあたりは火の海になっていた。妖怪の山からも出られなかった。…………結界のせいで。結果、たくさんの死傷者が出た。(95%くらい)
後から(銅に)聞いた話によると、それでも、天魔達はそんな天狗達のため、自らの身を張り、天狗達を守ろうとしていたらしい。
女子供には結界に触れないように慎重に空に逃げるように、男には結界を政撃し、壊すよう指示を出したそうだ。しかし、結界が壊れたのは夜が明けた後だった。
そして、自分達の数を知り、恐怖したらしい。全員で1万を軽く超えていた数が、約500程になっていた。その内、傷がない者はいなかった。天魔達は半生半死の状態で発見され、重要な役職に就いていた者は老人ばかりだったため、1人、2人しか残されなかった。
先程、私は銅からこのような話を聞いた。桐はというと、八雲紫さんに誘拐された。
生き残った者は、大きく分けて、天魔達(全員半死状態)、老人(25名中2名)、天魔一族(50名中8名)、名家(射命丸家20名中4名、姫海棠家30名中2名、犬走家15名中3名)、鴉天狗(3000名中200名)、白狼天狗(5000名中150名)、その他天狗(5000名中100名)だった。
とても大きな被害を受けてしまった。生き残った者の中には、家族が死んでしまった者もいるだろう。
「銅、貴方の家族は……」
「母が…………」
「…………そう、ごめんなさい、嫌なこと聞いちゃったでしょ。天魔様達は?」
「そのような怪しいところなどには行かないって言って聞かないんだよ……ごめん、僕の力不足で……」
「そんな……死んじゃったら、どうすればいいの…………」
「……」
目玉がこちらを向いてくる。
「まず、ごめんなさい!」
「え、いや、その」
「ごめんなさい!全て私のせいだわ!」
「ちょ、ちょっと」
「私のせいで貴方達がっ!ごめんなさいっ!」
「お、俺達が?」
「う…………し……」
「し?」
「し、しん……」
「しん?」
「し、しん、しんじゃっ」
「しんじゃっ?」
「し、しん、しんじゃっ……死んじゃってっ!」
「Why?…………つまり貴女はこう言いたいと……自分の作った結界のせいで天狗達が死んじゃってごめんなさいってことですね。」
「うぅ……そ、そうですわ。全て責任は私にあります。あとは、重大なお知らせが1つ。」
「はあ。そうですか、早くしてください。」
「幻想郷、壊れましたわ。」
「え?」
「幻想郷、壊れましたわ。」
「……」
「それでは、さようなら」
瞬間、外へとダイブすることになった俺は、なんとか着地を成功させ、彼女の前に降り立った。……なんか知らない妖怪がいるんだけど!?
「あっ……桐、お帰りなさい。」
「文サン?ちょっと聞きたいんだけど……コイツ、誰?」
「……犬走 銅と言います。紅葉山 桐様ですね。」
「そうだけど……知り合い?」
「え、えーっと、あの、その……」
「ただの知り合いですよ。何も企んだりはしていません。」
「そうか。ならいいや。……文?」
「はい?どうかしましたか?」
「ちょっと、先に永遠亭に行っててくれ。」
「何でですか?」
「……男同土の話し合い。」
「はあ……分かりました。待ってますから、早く帰ってきてくださいよー。」
「…………さて、それじゃOHANASHIしよう。」
「はい、そうですね。お話ししましょう。」
「銅、だっけ。文のこと、どう思う?」
「どう、とはどのような意味でしょうか?」
「そういう意味だ。」
「?……羨ましい、です。強くて、自分にはないものを、たくさん持っていて。……紅葉山様が、僕とこうして話してくださるのも、彼女のおかげですので。」
「…………1つ言わせてもらおうか。何故、俺が、君に、話しかけているのか。……分かるだろう。」
「そうですね。貴方様が彼女の婚約者であることくらいなら聞きました。残念ながら、僕にはそのような感情はありませんので。」
「そうか。ならいい。それじゃ、俺は行くから。」
「はい。それでは。」
「……あ、桐。何のお話をしていたんですか?」
「うーん……秘密だよ。」
「もう!教えてください!私、すっごく気になります!」
「……(何と言うべきだろうか、本当のことを言ってはいけない気がする……)これからの妖怪の山についてのことだよ。」
「それなら私もいた方が良かったんじゃ……」
「うーん、難しい話ししたから、文に分かるかな?」
「分かるので、教えてください!」
「また今度、銅にでも聞いてくれ。」
話の中心人物がこんなに聞いてきたら、誰でもはぐらかすだろう。うん、きっとそうだ。
「うん、そうだな。」
「どうかしましたか?」
「いや、何でもない。」
そう、何でもないんだ。
