ここは、焼野原(岩山)となった妖怪の山。今日、俺はとある会議の為に永遠亭から呼び出された所存だ。
「皆、本題に入ろうか。本日は、集まって頂き、誠に嬉しく思う。ここに集まってもらった理由、それは今、私がこのような状態にあることに起因する。見てのとおり、私は今、足全体が動かせられない状態にある。このままでは天魔としての職務が執行しにくいことは明らかだろう。そこで、治るまでの間、代理の天魔を立てようと思う。今回の議題はその代理の天魔を誰にするか、ということだ。」
ここに集まっているのは、先日生き残った4つの名家の者と老天狗、過去の天魔だ。
「できることなら天魔一族の者にしたいのだが、今、天魔一族に男が2人しかいない。そして恐らく、その内の楓殿は拒否するだろう。つまり、実質1人しかいない。しかし、その1人の桐殿はまだ若い。皆、どちらの方がいいか意見を聞きたい。」
つまり俺は、今回の主要人物だということだな。
「遥季、提案だ。天魔一族に男は2人だ。だが、男にする理由がない。代理だからな。そこで、文も候補に入れてほしい。」
「え、何で私?」
「分かった、候補に入れよう。皆、決まったらその理由なども紙に書き、私に渡してくれ。」
「結果だ。紅葉山 楓 7票、紅葉山 桐 4票、射命丸 文 7票…………楓殿、どう致しますか?」
「私は慎んで辞退させていただきます。」
「そうですか……それでは天魔の代理役は、射命丸 文ということで決定。解散!」
「射命丸さん、少しこちらへ来てください。」
「は、はい。」
「今から貴女に天魔の仕事について教えます。まずは……」
文は天魔の仕事について教わっているらしい。というか、この3人の中で俺ってダントツに得票少いし!俺って天魔の一族に生まれて良かったんだろうか。
「桐、ちょっとこっちへ来い。」
父上に呼ばれ、俺がそっちへ体を向けると、父上は語り始めた。
「桐、何で文ちゃんを候補にしたんだ?天魔というものは、本当につまらないものだぞ。1日中、散歩しているか、机に張り付いて書類を書くかくらいしかできない。そんな職業、なくても社会が成り立つようなものなんだぞ。」
これが、父上が天魔になりたがらない理由……
「文は、世間知らずなんです。だから、少しでも色々な経験をさせるべきだと思います。」
「そうか…………お前がそう思うなら、お前の意見を尊重するベきだろう。」
「ありがとうございます。父上。」
「それではまた、どこかで」
「はい。」
どうやら文の方も終わったらしく、こっちへ駆けてきた。
「桐!すみません、待たせちゃいましたよね。」
「いや、大丈夫だよ、文。」
噴火が終わり、残った天狗の数が把握できた後、俺は紫の作った結界について天狗達に話した。天狗達の反応は様々であり、しかし紫の起こしたことを肯定する者は1人もいなかった。
最近俺達は永遠亭で寝泊まりしているが、他の天狗達はどうしているのだろうか。噴火で負った傷は、肉体的なものと精神的なものの2つあった。もともと妖怪は精神面が非常に弱いため、しっかりとした住居がなければ、もっと死者が増える可能性もある。
しかし、対策をとるにも、山の資源がかなり使えなくなったため、家作りは難しいだろう。
「はあ、この山問題ありすぎるだろ。とりあえず、永遠亭に戻るぞ、文。」
「はい。」
幻想郷が幻想郷でなくなった今、迷いの竹林はとても大きな役割を持つ。
迷いの竹林とは、どこをどう見ても360゜竹林で同じ景色のため、一度入れば抜けられないという不思議な竹林である。
天狗が少なくなってしまった今、人間の恐怖から生まれた存在でも、天狗の数を増やすべきだ。そこで、迷いの竹林の出番だ。迷って帰れなくなった人間を2人で怖がらせ、その人間を、幸古が里へ送り届ける。そして天狗の数が増える。…………幸古は迷わないのかって?アイツは竹の紋様を葉の数から節の数までずっと覚えているからな。大丈夫だ。
とりあえず、天狗の数を1人でも多く増やしたい。……俺は何もしないぞ。やるのは人間を怖がらせるのだけだ。
100年後くらいには元の数に戻るだろうという計算だ。
「文。ちょっと聞いてくれ。」
「はい?どうかしましたか?」
「文は、100年間、待ち続けられるか?」
「……何をですか?」
「何でもいい。100年間、待ち続けられるか?」
「…………場合によりますね。」
「そうか…………」
そういえば、学校はどうなったんだろうか。まだ始まってすらいないけど、青空教室はやだな…………
まあ、しょうがないか……?
「文。」
「はい。」
「どんなことがあっても俺は文のことが好きだ。」
「っ!////」
そう、どんなことがあったとしても、俺は……文のことが、どう考えても好きだっ!
「皆、本題に入ろうか。本日は、集まって頂き、誠に嬉しく思う。ここに集まってもらった理由、それは今、私がこのような状態にあることに起因する。見てのとおり、私は今、足全体が動かせられない状態にある。このままでは天魔としての職務が執行しにくいことは明らかだろう。そこで、治るまでの間、代理の天魔を立てようと思う。今回の議題はその代理の天魔を誰にするか、ということだ。」
ここに集まっているのは、先日生き残った4つの名家の者と老天狗、過去の天魔だ。
「できることなら天魔一族の者にしたいのだが、今、天魔一族に男が2人しかいない。そして恐らく、その内の楓殿は拒否するだろう。つまり、実質1人しかいない。しかし、その1人の桐殿はまだ若い。皆、どちらの方がいいか意見を聞きたい。」
つまり俺は、今回の主要人物だということだな。
「遥季、提案だ。天魔一族に男は2人だ。だが、男にする理由がない。代理だからな。そこで、文も候補に入れてほしい。」
「え、何で私?」
「分かった、候補に入れよう。皆、決まったらその理由なども紙に書き、私に渡してくれ。」
「結果だ。紅葉山 楓 7票、紅葉山 桐 4票、射命丸 文 7票…………楓殿、どう致しますか?」
「私は慎んで辞退させていただきます。」
「そうですか……それでは天魔の代理役は、射命丸 文ということで決定。解散!」
「射命丸さん、少しこちらへ来てください。」
「は、はい。」
「今から貴女に天魔の仕事について教えます。まずは……」
文は天魔の仕事について教わっているらしい。というか、この3人の中で俺ってダントツに得票少いし!俺って天魔の一族に生まれて良かったんだろうか。
「桐、ちょっとこっちへ来い。」
父上に呼ばれ、俺がそっちへ体を向けると、父上は語り始めた。
「桐、何で文ちゃんを候補にしたんだ?天魔というものは、本当につまらないものだぞ。1日中、散歩しているか、机に張り付いて書類を書くかくらいしかできない。そんな職業、なくても社会が成り立つようなものなんだぞ。」
これが、父上が天魔になりたがらない理由……
「文は、世間知らずなんです。だから、少しでも色々な経験をさせるべきだと思います。」
「そうか…………お前がそう思うなら、お前の意見を尊重するベきだろう。」
「ありがとうございます。父上。」
「それではまた、どこかで」
「はい。」
どうやら文の方も終わったらしく、こっちへ駆けてきた。
「桐!すみません、待たせちゃいましたよね。」
「いや、大丈夫だよ、文。」
噴火が終わり、残った天狗の数が把握できた後、俺は紫の作った結界について天狗達に話した。天狗達の反応は様々であり、しかし紫の起こしたことを肯定する者は1人もいなかった。
最近俺達は永遠亭で寝泊まりしているが、他の天狗達はどうしているのだろうか。噴火で負った傷は、肉体的なものと精神的なものの2つあった。もともと妖怪は精神面が非常に弱いため、しっかりとした住居がなければ、もっと死者が増える可能性もある。
しかし、対策をとるにも、山の資源がかなり使えなくなったため、家作りは難しいだろう。
「はあ、この山問題ありすぎるだろ。とりあえず、永遠亭に戻るぞ、文。」
「はい。」
幻想郷が幻想郷でなくなった今、迷いの竹林はとても大きな役割を持つ。
迷いの竹林とは、どこをどう見ても360゜竹林で同じ景色のため、一度入れば抜けられないという不思議な竹林である。
天狗が少なくなってしまった今、人間の恐怖から生まれた存在でも、天狗の数を増やすべきだ。そこで、迷いの竹林の出番だ。迷って帰れなくなった人間を2人で怖がらせ、その人間を、幸古が里へ送り届ける。そして天狗の数が増える。…………幸古は迷わないのかって?アイツは竹の紋様を葉の数から節の数までずっと覚えているからな。大丈夫だ。
とりあえず、天狗の数を1人でも多く増やしたい。……俺は何もしないぞ。やるのは人間を怖がらせるのだけだ。
100年後くらいには元の数に戻るだろうという計算だ。
「文。ちょっと聞いてくれ。」
「はい?どうかしましたか?」
「文は、100年間、待ち続けられるか?」
「……何をですか?」
「何でもいい。100年間、待ち続けられるか?」
「…………場合によりますね。」
「そうか…………」
そういえば、学校はどうなったんだろうか。まだ始まってすらいないけど、青空教室はやだな…………
まあ、しょうがないか……?
「文。」
「はい。」
「どんなことがあっても俺は文のことが好きだ。」
「っ!////」
そう、どんなことがあったとしても、俺は……文のことが、どう考えても好きだっ!
