この学校は木を使って造られた。従って教室も木造となっている。……何故、椅子があり、和洋折衷となっているのか分からないが。
「えー、只今より寮の組分けを行います。まず、男女混合名簿順になり、順に自己紹介してください。そのまま能力を視させてもらいます。では、名薄番号一番、出てきてください。」
「はい。僕の名前は犬走 銅といいます。能力は『千里先まで届かせる程度の能力』です。」
「成る程……外に出て空に向かって能力を使ってください。」
*少年移動中*
「私が風を起こすので、その風を……雲の辺りに届かせてください。いきますよ……それっ!」
「ふっ!」
丁度、学校の真上にある雲が、消えていた。それどころじゃない。彼が風を吸収したように見えた。
「……貴方の寮の名前は…………あーてぃふぃしゃるあたっく?です。」
……英語、か?恐らく……Artificial Attack(アーティフィシャルアタック)だろう。人工の攻撃という意味だと思う。……英語は得意だったから分かるが、一体誰が英語を……もっとなんか○○組みたいなのだと思ってた。
「それでは次、二番。」
「はい。私の名前は犬走 椛といいます。能力は『千里先まで見通す程度の能力』です。」
……そうか、どこかで聞いたことある姓だと思ったら、椛の姓だったんだな。ということは、銅は椛の親戚ということか。……また今度聞いてみよう。
「それでは……あの山の一番太い木の名前は?」
「……檜です。」
「貴方の寮は……あーてぃふぃしゃるあたっくです。」
それにしても……俺と知り合いで英語も知ってそうな奴なんて、幸古と碧くらいしかいない。妖怪の山に影響を与えられるなんて、幸古しか……もう考えたくないな。
悪いことではないが、今はせいぜい平安時代だ。妖怪の山はかなり近代的なものもあるが、それでもなぁ。
「名薄番号十八番。」
「はい。えっと……私の名前は射命丸 文といいます。能力は『風を操る程度の能力』です。これからよろしくお願いします。」
「……自分の最大の風を出してください。」
「……いいんですか?では、少し外へ出ますね。」
*少女移動中*
「ふぅ…………はぁあっ!」
「ん?え……ちょ、ちょっと止まってください!」
「え?すみません、聞こえないです!」
何が起きたかというと…………台風ができました。そして、台風の中心、つまり台風の目に文がいる状態。
1分くらい経つと、自然と台風は消えていった……
「……貴方は、なちゅらるあぷろーち?です…………」
台風といっても、小規模だったから、学校の近くにクレーターができただけだった。良かった……というか、手加減しててこれとか、文の能力強すぎると思う。
Naturel Approach(ナチュラルアプローチ)……自然の接近か。風は自然の力だからな。
「名薄四十三番。」
「はい。僕の名前は紅葉山 桐です。能力は『ありとあらゆる自然災害を操る程度の能力』です。よろしく。」
俺が自分のことを僕と言ったのが意外だったようで、文は少し動揺していた。
「能力を見せてください。」
*少年移動中*
……とりあえず、雷を落とそう。
俺の落とした雷は、少し離れた位置にあるぽつんと立った木に直撃した。
「貴方は……なちゅらるあぷろーちです。」
よし、文と同じだ。良かった、もしも離れてたら……と思うと……
いつの間にか、寮決めは終わっていたらしく、寮について詳しい話がされた。
「寮の組は3つあり、体に直接影響をもたらす能力を持つ者がひーるおーる、自然に関係する能力を持つ者がなちゅらるあぷろーち、それ以外があーてぃふぃしゃるあたっくとなります。
えー、この寮は学校内に点在しており、外見ではどこにあるか分からないようになる結界が張ってあります。その結界の通り方は各寮によって違い、その通り方は貴方達の先輩に教えておいたので、後で聞いてください。
さて、この学年は、ひーるおーるが18人、なちゅらるあぷろーちが12人、あーてぃふぃしゃるあたっくが20人です。
年に3回、寮対抗の実戦があります。この実戦で相手に勝つと、当然ですが成績が上がります。
それでは、寮ごとに集まり、改めて自己紹介をしてください。自己紹介が終わったら、私に言ってください。他学年のところへ連れて行きます。」
【ヒールオール】 男8人 女10人
「ぼ、ぼくは………………………」
【ナチュラルアプローチ】 男8人 女4人
「ええっとー、わたしは……………」
【アーティフィシャルアタック】 男11人 女9人
「オレはー………………………」
結局、自己紹介はすぐに終わった。先輩達によると、俺達の寮は最上階の最奧、屋根裏の辺りにあるらしい。
結界を通り抜ける方法は「最奧だと思われる壁を2回叩き、『近付くそよ風』という」らしい。
そして……部屋割りは自由……らしい。さすが自然を使うだけあるな……
実際に行ってみた。
部屋数は40、それぞれの部屋にはべッドが4つ置いてあった……何故洋風なんだ、ありえない。
まぁ、全員で約80人のナチュラルアプローチだから、2人組になったら丁度いいくらいだろう。
今日は入学式と授業と部屋割りで終わった。…………俺の気持ち、分かる?…………ダメだ、落ちつくんだ、俺。
俺が文を誘おうとしたときには手遅れだった。優しく明るい雰囲気の文だ、移動時間の間に既に女子と仲良くなったらしい。彼女達が言うには、
「いくら貴方でも女の子と一緒はダメ」
らしい。
終いには文まで
「う、うん、そうだよね。」
と言い出した。
…………という訳で、俺は4つべッドがある暖かな雰囲気の自然に囲まれた部屋で……ぼっちになっている。現在約午後10時だ。
何故ぼっちかって?そりゃあ、あれだよ、うん…………皆もう部屋割り決め終わってたんだよ。
「…………桐、いますか?」
「……文?どうしてこんな時間に?」
「……寂しくなっちゃって、少し、ここにいてもいいですか?」
「うん。いいよ。…………文、学校、どうだ?」
「そうですね…………急に全寮制って言われたときは驚きました。でも、新しい知り合いもできて、楽しいですよ。」
「そうか……良かったな。」
「……桐は、どうですか?」
「……まだ、一日目だからな、よく分からないよ。」
「そうですか。…………じゃあ、私は戻りますね。」
「ああ。おやすみ、文。」
「はい。おやすみなさい、桐。」
文が楽しいなら、それでいいんだ。俺も……少しだけ、頑張ってみよう。
「えー、只今より寮の組分けを行います。まず、男女混合名簿順になり、順に自己紹介してください。そのまま能力を視させてもらいます。では、名薄番号一番、出てきてください。」
「はい。僕の名前は犬走 銅といいます。能力は『千里先まで届かせる程度の能力』です。」
「成る程……外に出て空に向かって能力を使ってください。」
*少年移動中*
「私が風を起こすので、その風を……雲の辺りに届かせてください。いきますよ……それっ!」
「ふっ!」
丁度、学校の真上にある雲が、消えていた。それどころじゃない。彼が風を吸収したように見えた。
「……貴方の寮の名前は…………あーてぃふぃしゃるあたっく?です。」
……英語、か?恐らく……Artificial Attack(アーティフィシャルアタック)だろう。人工の攻撃という意味だと思う。……英語は得意だったから分かるが、一体誰が英語を……もっとなんか○○組みたいなのだと思ってた。
「それでは次、二番。」
「はい。私の名前は犬走 椛といいます。能力は『千里先まで見通す程度の能力』です。」
……そうか、どこかで聞いたことある姓だと思ったら、椛の姓だったんだな。ということは、銅は椛の親戚ということか。……また今度聞いてみよう。
「それでは……あの山の一番太い木の名前は?」
「……檜です。」
「貴方の寮は……あーてぃふぃしゃるあたっくです。」
それにしても……俺と知り合いで英語も知ってそうな奴なんて、幸古と碧くらいしかいない。妖怪の山に影響を与えられるなんて、幸古しか……もう考えたくないな。
悪いことではないが、今はせいぜい平安時代だ。妖怪の山はかなり近代的なものもあるが、それでもなぁ。
「名薄番号十八番。」
「はい。えっと……私の名前は射命丸 文といいます。能力は『風を操る程度の能力』です。これからよろしくお願いします。」
「……自分の最大の風を出してください。」
「……いいんですか?では、少し外へ出ますね。」
*少女移動中*
「ふぅ…………はぁあっ!」
「ん?え……ちょ、ちょっと止まってください!」
「え?すみません、聞こえないです!」
何が起きたかというと…………台風ができました。そして、台風の中心、つまり台風の目に文がいる状態。
1分くらい経つと、自然と台風は消えていった……
「……貴方は、なちゅらるあぷろーち?です…………」
台風といっても、小規模だったから、学校の近くにクレーターができただけだった。良かった……というか、手加減しててこれとか、文の能力強すぎると思う。
Naturel Approach(ナチュラルアプローチ)……自然の接近か。風は自然の力だからな。
「名薄四十三番。」
「はい。僕の名前は紅葉山 桐です。能力は『ありとあらゆる自然災害を操る程度の能力』です。よろしく。」
俺が自分のことを僕と言ったのが意外だったようで、文は少し動揺していた。
「能力を見せてください。」
*少年移動中*
……とりあえず、雷を落とそう。
俺の落とした雷は、少し離れた位置にあるぽつんと立った木に直撃した。
「貴方は……なちゅらるあぷろーちです。」
よし、文と同じだ。良かった、もしも離れてたら……と思うと……
いつの間にか、寮決めは終わっていたらしく、寮について詳しい話がされた。
「寮の組は3つあり、体に直接影響をもたらす能力を持つ者がひーるおーる、自然に関係する能力を持つ者がなちゅらるあぷろーち、それ以外があーてぃふぃしゃるあたっくとなります。
えー、この寮は学校内に点在しており、外見ではどこにあるか分からないようになる結界が張ってあります。その結界の通り方は各寮によって違い、その通り方は貴方達の先輩に教えておいたので、後で聞いてください。
さて、この学年は、ひーるおーるが18人、なちゅらるあぷろーちが12人、あーてぃふぃしゃるあたっくが20人です。
年に3回、寮対抗の実戦があります。この実戦で相手に勝つと、当然ですが成績が上がります。
それでは、寮ごとに集まり、改めて自己紹介をしてください。自己紹介が終わったら、私に言ってください。他学年のところへ連れて行きます。」
【ヒールオール】 男8人 女10人
「ぼ、ぼくは………………………」
【ナチュラルアプローチ】 男8人 女4人
「ええっとー、わたしは……………」
【アーティフィシャルアタック】 男11人 女9人
「オレはー………………………」
結局、自己紹介はすぐに終わった。先輩達によると、俺達の寮は最上階の最奧、屋根裏の辺りにあるらしい。
結界を通り抜ける方法は「最奧だと思われる壁を2回叩き、『近付くそよ風』という」らしい。
そして……部屋割りは自由……らしい。さすが自然を使うだけあるな……
実際に行ってみた。
部屋数は40、それぞれの部屋にはべッドが4つ置いてあった……何故洋風なんだ、ありえない。
まぁ、全員で約80人のナチュラルアプローチだから、2人組になったら丁度いいくらいだろう。
今日は入学式と授業と部屋割りで終わった。…………俺の気持ち、分かる?…………ダメだ、落ちつくんだ、俺。
俺が文を誘おうとしたときには手遅れだった。優しく明るい雰囲気の文だ、移動時間の間に既に女子と仲良くなったらしい。彼女達が言うには、
「いくら貴方でも女の子と一緒はダメ」
らしい。
終いには文まで
「う、うん、そうだよね。」
と言い出した。
…………という訳で、俺は4つべッドがある暖かな雰囲気の自然に囲まれた部屋で……ぼっちになっている。現在約午後10時だ。
何故ぼっちかって?そりゃあ、あれだよ、うん…………皆もう部屋割り決め終わってたんだよ。
「…………桐、いますか?」
「……文?どうしてこんな時間に?」
「……寂しくなっちゃって、少し、ここにいてもいいですか?」
「うん。いいよ。…………文、学校、どうだ?」
「そうですね…………急に全寮制って言われたときは驚きました。でも、新しい知り合いもできて、楽しいですよ。」
「そうか……良かったな。」
「……桐は、どうですか?」
「……まだ、一日目だからな、よく分からないよ。」
「そうですか。…………じゃあ、私は戻りますね。」
「ああ。おやすみ、文。」
「はい。おやすみなさい、桐。」
文が楽しいなら、それでいいんだ。俺も……少しだけ、頑張ってみよう。
