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東方文桐録
- 第5話 新築完成!! -

◇◆桐視点◆◇

 朝、起きると目の前には自分の大好きな人がいる。なんて幸せな展開だろう。俺は今、そんな幸せな気分で、自分にしがみついて寝ている文の寝顔を見ている。

 今の季節は秋。昨日は少し寒かったから、2人で隣合うように寝たら、こんな風になっていた。まあ、桐は文の家に600回ほど泊まっていて、そのときも余程暑くないかぎり、隣で寝ていたから、慣れているけどな!

 ちなみにいうと、ここは文の能力で昨日、切れなかった木の上だ。それにしても、文の寝顔がかわいすぎて、桐は気絶する寸前なんだが………

 そんなことを桐が考えていると、文が目を覚ました。

「ふわーぁ………きり……『ギュッ』眠いですーー………」

 文は欠伸をして、寝ているときよりも強くしがみついてきた。まだ眠いらしいが、今日は家を作らなければいけない。

「文。おはよう。あとちょっとで家ができるから、人里で風嵐石を売っておいで。そのお金で、2人分の食材を買ってきてくれ。」

「ふぁー……わかりましたーー」

 昨日、文の能力により、できた石の名前は『風嵐石(ふうらんせき)』と名付けた。

 今日は俺が家を作り、その間に文が風嵐石を人里で売り、その売上で食材を買ってくることになった。

「それじゃ、文。いってらっしゃい。怪我しないように気を付けてくれよ。」

「いってきまーす!」

◇◆文視点◆◇

「ふぁー」

 いつも思うけど、桐ってあったかくて、近くにいるだけで、眠くなっちゃいますね………

「はっ!!!ここで寝るわけにはいきません!!!」

 それにしても、おなかがすきましたね………おっと、人里に着きましたね!よしっ!それじゃぁ石を売りましょう!

「そこのおかた、大事な人のためのお護り、風嵐石はいかがですか?今なら1つ500円ですよ。えっ?効果が知りたい?いいですよ。少し場所をあけてくださいね!えいっ!」

 石は割れ、中から強い風が表れて、その風はくもりぎみだった空を、快晴に変えました。その風を見ていた人々が、風嵐石を買ってくれて、持っていた50個全てが売れました。

 私はその売上金でお米と味噌、野菜、お肉などを買い、桐のもとへと戻りました。
◇◆桐視点◆◇
 
「よし、文は行ったな!それじゃ、家作りの開始だ!」

 まずは木で骨組みを作り、その側面に木材を釘で打ち付けていく。よし、できた。

 次は井戸を作る。地下水路をうまく引き当て、石でまわりを囲う。よし、完了。

 最後は台所の調理器具だ。これは文が帰ってきたときに能力でどうにかなる、実を言うと、2つ目の能力が使えるようになった。その能力は『文の考えていることが分かり、文の望みを叶える程度の能力』だ。

              ・・・・・
 この能力では、文の願いならどんなことでも叶えることができる。(死を操ることや時間を操つる……などできる)
 つまり、文が欲しいものを考えると、その考えたものが出てくる。
 そんなこんなで家はでき、文も帰ってきた。

◇◆三人称視点◆◇

「桐ーただいまですー!!!」

「文ーおかえりーーー!!!」

「あっ!桐、家、できたんですね!」

「あぁ!家、できたぞ!ついでに井戸も!今夜は新築を祝おうな!」

 まずは文に欲しい器具を考えてもらい、桐は、具現化させた。

 その夜、文は腕によりをかけた料理をたくさん作った。ちなみにいうと、文の料理はとてつもなく美味しい。文に料理のコツを聞くと、「ヒミツです♡」というから、何故美味しいのかは分からないが、文に料理を教えたのは、鴉天狗のおばあさんだから、そのおばあさんの料理は相当上手だったのだろう。

 この日の夜は、夜遅くまで、2人の鴉天狗の笑い声が響いていたという……………。

はい!さきです!「早起きは三文の徳」といいますが、私にとっては、『早起きは300円の徳』です!
 ところで、この小説、「東方文桐録」、この小説の金額単位は現代と同じで、1円=1円です。↓以下、設定↓
紅葉山 楓(もみじやま かえで)
・桐の父親であり、歴代最高の天魔といわれている。そのため、家の外に出られず、友達がおらず、そのことが嫌だった桐は、家出をしようとしたが、文に出会い、心変わりしたものの、現在、家出した。
<2016/07/03 06:40 さき>消しゴム
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