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エッチな騎士の成り上がり
- プロローグ01 -

母<<……リュート……>>

母<<リュート……手を見せてはだめ>>

<<どうして?>>

母<<手の内を見せるのは最後って言うでしょ?
  それに、おまえは人と違うのだから>>

<<バノッサの肩を揉んだらだめ?>>

母<<おまえの手は、女の人に触れてはいけないの。
  大人になるまで、決して------>>
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第40回王立騎士学校卒業式当日------。

いかめしい鉄扉の遥か向こうで、
エーデルラント王国の旗がはためいていた。
快晴の中で、王宮が一際華やかに、一際輝いて見える。

今日はおれにとって、晴れ舞台のはずだった。

首都、シェーンブルグやってきて5年。

ようやく騎士学校を卒業して、一人前の騎士になったのだ。
今日はその卒業式&叙任式だった。

そんな晴れ晴れしい日に、寝坊をして遅刻してしまったのだ。

本日の天気、快晴、強風。

式はもう終わってしまったに違いない。

出られなかったからといって死ぬわけじゃないけれども、
ちょっともったいないことをしたかなあ、と思う。

国王陛下に謁見できるチャンスだったのだ。
噂のルセリア姫にもお目見えできたかもしれない。

まあ、人生成せば成る。

慌てん坊に食い扶ちは来ない。

せめて、卒業証書だけでももらっておこう。

???「あん♪モテール様ぁ♪」

???「モテール様、お待ちになってぇ♪」

不意に、2人の美女に囲まれた男が目の前に現れた。

アリステラとドロワット------
王都では有名な巨乳の踊り子たちに胸を押し付けられて、
男が締まりのない表情を浮かべている。

モテール「ははは、おまえたち、
     もう少し離れて歩くことはできないのか?」

アリステラ「くっついてほしいくせに」

ドロワット「そ、くっついてほしいくせに」

ぷにゅん♪ぷにゅん♪

2人の美女が、右から左から、
ご自慢の胸を押し付けてみせる。

(き、気持ちよさそう……)

モテール「ははは、おまえたち、
     そんなことをすると気持ちよくなるじゃないか」

アリステラ「気持ちよくしたくてしてるのに」

ドロワット「そう、してるのに」

ぷにゅん♪ぷにゅん♪

(オッパイがたわんで……いい……!)

リュート「あ」

思わず目が合った。

騎士学校の同期、モテール・ド・プラティーヌだった。

富豪として有名なプラティーヌ家の御曹司で、
今年の首席卒業者。そして、無類の女好きだ。

ついでに巨乳が大好きらしい。そこだけは、おれと同じだ。

父親はかなりの金額を王宮に献金しているらしいが、
きっとゆくゆくは息子を宰相に、
さらに国王に即位させようという魂胆なのだろう。

モテール「不吉な。また貴様か」

ドロワット「あら、どなた?」

アリステラ「モテール様のお知り合い?」

モテール「いや。こんな落ちこぼれ、会ったこともない。人違いだ」

ドロワット「でも、騎士の格好をしていらっしゃるわ」

アリステラ「もしかして、あのボボン王子を押し退けて
      最下位で卒業なさっとかいう不名誉な御方?」

モテール「そのような者に知り合いはいない。行くぞ」

モテールが身体の向きを変えようとした時、
どどどど、と轟音が近づいてきた。

ドレスを身にまとった上品な女たちが、
遠くからモテール目掛けて走ってくる。

王都の女A「きゃ~~っ!モテール様よ~っ!ステキぃぃぃぃっ!」

王都の女B「わたし、抱かれたい~~っ!」

我先にと女たちが押し寄せる。

ドロワット「さすがモテール様。どこに行ってもモテモテの御方」

モテール「優秀すぎるというのは罪なことだ。フッ」

格好をつけると、モテールは王宮の門扉の向こうに消えた。
どうやら逃げたらしい。

王宮に入れるのは、王宮関係の人間と選ばれた騎士のみだ。

おれも後について王宮敷地内に------

------踏み入られなかった。
屈強な衛兵たちが、槍とともに立ちはだかっていた。

衛兵A「待てい!ここからは立ち入り禁止だ!」

リュート「え?おれ、今年騎士学校を卒------」

衛兵B「おまえが卒業生なものか。騎士学校を出たやつは、
    もっとぴりっとした顔をしているもんだ。席次は」

リュート「20位」

衛兵A「はははっ!こいつ、ビリケツだ!」

衛兵B「どうせ当てずっぽうで言ったんだろう。
    騎士学校の定員が20人なんてしらないんだろうさ」

リュート「いや、おれ、5年間通ってたから」

衛兵A「そんな服、どこで調達してきたが知らんが、
    騎士らしい格好をすれば王宮に潜り込めると思ったら、
    大間違いだ」

衛兵B「あきらめるんだな。おまえが王宮に入ることは一生ない。
    おとなしくママのところに帰んな」

リュート「いや、母ちゃん、死んでるから」

衛兵B「なら、パパのところに帰んな」

リュート「いや、父ちゃんも死んでるから」

衛兵B「ええい、面倒臭いやつめ!それ以上近づくと斬るぞ!」

???「何の騒ぎ?」

現れたのは、騎士学校の同期、アイシスだった。

モテールに次ぐ2位で、
騎士学校を卒業したばかりの凄腕の女騎士だ。

ここ数年では、最高の女騎士と呼ばれている。

おまけに------

------同期の中では一番の巨乳だったりする。

騎士学校で学んでいた時も、練習中によく盗み見していた。

ちょっと跳び上がってもすぐ揺れるし、
剣を振るってもまた揺れる。

親衛隊の服を身に着けた姿を見るのは初めてだが、
やっぱり胸は思い切り目立っている。

衛兵A「これはアイシス殿」

衛兵B「相変わらず素敵なお姿で」

アイシス「お世辞は結構。何」

衛兵A「この者が中に入らせろと------」

アイシスが睨んだ。

アイシス「どこを見ているの」

リュート「------胸」

アイシス「凡俗ってあなたのためにある言葉ね。
     あなたと同期なんて、
     恥ずかしくて口にする気にもならないわ」

早速いつものように冷たい一言を投げつける。

でも、なぜだかアイシスには惹かれてしまう。

リュート「これからどこか食事でも行かない?」

アイシス「わたしにも選ぶ権利はあるのよ。弱い騎士は嫌いなの」

リュート「ああ、そっか……。もう婚約したんだっけ」

アイシス「もうすぐよ」

リュート「本当にモテールと婚約するのか?やめといたら」

アイシス「他人に意見できると思っているの?
     あなたなんか、モテールの百分の一の価値もないでしょ」

リュート「はは……」

相変わらず手厳しい。

リュート「親衛隊に行くんだって?」

アイシス「ええ。エリートだもの。
     今年はわたしとモテールの2人だけ。去年は0。
     それだけわたしたちがすごいってことよ」

リュート「すごいよな~」

アイシス「聞いたわ。あなた、ボーアンに行くんですってね」

リュート「なんか、長閑(のどか)でいいところらしいよ」

アイシス「ぷ」

アイシス「アハハハハハ!アハハハハハハハハハハ!」

リュート「そんなにおもしろいところなのか?」

アイシス「知らないの?ボーアンっていったら、左遷と同じ。
     もう永遠に王都に戻ってこられない。
     ただ土となって朽ち果てるだけ」

リュート「へ~え」

アイシス「でも、あなたにはふさわしい未来かも。
     せいぜい楽しむことね」

後にはおれと衛兵2人が残された。

衛兵A「……おまえ、本当に騎士学校の卒業生だったんだな」

リュート「だから言ったのに」

衛兵B「ボーアンか。おまえの人生、終わりだな」

リュート「……?」

衛兵A「まあ、しっかりやれや」

リュート「入っていい?」

衛兵B「そうだな。もう一生、王宮に入ることはないだろうからな。
    ゆっくり見物してけや」

リュート「ありがとう」

世界観
現在の歴史でいえば、16~17世紀頃の中欧がモデルになっています。
舞台となる『ユーロディア大陸』の中央に位置する中規模の国、『エーデルラント王国』では
100年前までは魔族と共存していましたが、共存策が廃棄され、今では魔族は全滅したと言われています。
『国王も貴族の1人』という貴族主体の貴族制から、国王は騎士を官僚として配した中央集権的な
『騎士官僚制』に移行しようとしていますが、それに反対して王国西部では叛乱が起きています。
アルスラーンとかねじまき精霊戦記好きにはオススメ

R18についてですが
この時代の設定(法律や憲法)、キャラ(性格)を活かすために設けました。
<2016/09/24 15:47 RUKA>消しゴム
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