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エッチな騎士の成り上がり
- プロローグ02 -

楽園のような庭が、中に広がっていた。

さすが王宮。

まるで世界が違う。

遅刻していなければ、大広間に集められて国王から
言葉を賜り、卒業証書をいただいているはずだったのだが、
すでに式はおわってしまっているらしい。

さて。

どこで卒業証書をもらえばいいのだろう。

モテールならば王宮も自分の庭のようなものかも
しれないが、おれは初体験。

尋ねようにも衛兵の姿はない。

(まっすぐ国王のところに行くわけにはいかないしな……
 宰相もだめかな……?)

リュート「!」

目の前に現れた女性に、思わず戦いてしまった。

素晴らしいというより、凄まじい胸だった。

白い美しいドレスの前が大きくはだけて、
法外な胸のふくらみをかろうじて包み込んでいる。

最近、王都で流行っている言葉で言えば、
『巨乳』ではなく『爆乳』。

否、『超乳』の世界かもしれない。

オッパイ好きのおれは唾を飲んでしまった。

さすが王都。

さすが王宮。

凄い爆乳美人がいたものだ。

(……見とれている場合じゃなかった。この人に聞いてみよう)

リュート「あの、もし」

???「はい」

リュート「卒業証書ってどこでもらえるんでしょう?」

???「騎士学校のお方?」

リュート「はい。その……式に遅刻しちゃって」

???「まあ」

美しい爆乳女性が笑う。

???「詳しくは知らないのですけど、エメラリアなら
    知っているかもしれません。エメラリア、
    どこに行ってしまったのかしら。宰相のお部屋かしら」

リュート「宰相の部屋ですね。捜してみます」

爆乳美人は軽く会釈して、

去っていった。思わず、後ろ姿を追い掛けてしまった。

(いいなあ……アイシスみたいに冷たくないし、
 理想の女性だよな……)

ぼうっとしたところで、思い出した。

(……そうだ。宰相の部屋に行くんだった。
 どっちが宰相の部屋だろう)

(……こっちかな)

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部屋に入った瞬間、襲いかかる威圧感と暗い感じに、
おれは退いた。

まるで、魔的な暗さがある。

(なんか、感じが違うぞ……)

(もしかして、ここが宰相の部屋か……?)

恐る恐る、おれは声を出してみた。

リュート「あのぉ……エメラリアって人、いませんか?」

奥から人が現れた途端、おれは凍りついていた。

この顔、この髭面……見たことがある。

我がエーデルラント王国の宰相
ルビーン・フォン・ベルンシュタインだ。空位の元帥職も
兼任している。おれにとっては、雲の上の人だ。

ベルンシュタイン「何者だ」

リュート「こ、今年騎士学校を卒業したリュート・ヘンデと言います」

ベルンシュタイン「知らんな」

リュート「あの、卒業証書はどこにあるのかと思いまし……」

チリンチリン!

髭面の男が呼び鈴を鳴らした。

衛兵C「お呼びですか、宰相閣下」

ベルンシュタイン「つまみ出せ」

衛兵D「はっ!」

衛兵C「さ、来い!」

リュート「え?わっ、ちょっと、証書、うわぁぁっ……!」

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どさっ!

リュート「いでっ!」

衛兵C「二度と入ってくるな!」

衛兵D「命があっただけでも良かったと思うんだな!」

人を投げ捨てると、
衛兵はさっさと王宮の中に戻ってしまった。

リュート「いでで……あんなに乱暴しなくていいのに」

???「ムフ~♪見たよ、君の無様なところ」

リュート「あれ、誰かと思えばドボン王子」

ボボン王子「ボボン!」

リュート「これは失礼、メタボン王子」

ボボン王子「ムフ♪そんな太ってるからってほんとのことを----」

ボボン王子「って違~~~~~う!
      ぼくにそんなことを言っていいと思ってるの!?」

リュート「騎士学校の同期は常に無礼講です、王子」

ボボン王子「そうだった……忘れてた。
      ぼく、王子だからよく忘れるんだよね」

リュート「関係ないと思うけど」

ボボン王子「……君って、微妙に憎たらしいよね」

リュート「王子には負けます」

ボボン王子「そうか、ぼく、上かぁ……むふぅ♪」

ボボン王子が勘違いして上機嫌になる。

見事だ。

ボボン王子「ぼく、君には感謝してるんだ。
      君のおかげで、ぼく、最下位にならなくて済んだからね」

ボボン王子「ぼく、全部の科目がしたから2番目だったんだ。
      全部最下位をとったのは君」

ボボン王子「風の噂で聞いたけど、田舎に行くんだってね。
      ぷぷ。君にはお似合いだね。まあ、よろしくやってよ」

リュート「王子は」

ボボン王子「ぷぷ。決まってるじゃん。
      未来の王様として、父上の許で修行」

ボボン王子「エーデルラントはぼくのもの、
      ついでにアイシスちゃんとグラディスちゃんの
      オッパイもぼくのもの~♪」

ボボン王子はタプタプのお腹をゆすりながら去っていった。

まさかボボン王子が即位することはあるまいと思うが、
一抹の不安を覚えてしまう。

政治には詳しくないが、ボボン王子が即位してしまうと、
王国が破滅してしまいそうな気がする。

きっと気分で采配して、
自分の気に入らない者は遠ざけるに違いない。

不意に、理知的な女性が目の前に現れていた。

眼鏡の女「リュート・ヘンデですね」

リュート「はい」

返事をしながら、思わず胸元に視線を走らせる。

(この人も胸おっきいな……)

気になるくらいの、大きな胸だった。

知的な顔立ちとは対照的な、
豊満な、官能的なふくらみが妙にそそる。

脱がせたら、いったいどんな形の胸をしているのだろう。
どんな大きさの胸が突き出してくるのだろう。

冷たい知的なルックスの向こうにある別の悩ましい顔を--------
ベッドだけで見せる顔とともに、
その生乳を拝みたくなってしまう。

眼鏡の女「卒業証書をお渡しします。こちらへ」

リュート「あ、はい」

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二度目の王宮だった。

出たり入ったり、出たり入ったりとせわしない。

眼鏡の女「卒業証書です」

リュート「あ、ありがとう」

眼鏡の女「受け取ったら、すぐにボーアンに発ってください。
     命令が出ています。
     明後日までに到着せよと」

命令を伝えると、さっさと眼鏡の女性は立ち去ってしまった。

手許には、証書以外に命令書まである。

確かに、ボーアンへと記してある。

ボーアンは、王国の中でもど田舎の町だ。
手工業も、農業も、ともに盛んな地域ではない。
王国の中では最もやせ細った土地として知られている。

(すぐ帰って準備しなきゃ……)

歩きだそうとしたおれの前に、老人たちが現れていた。

いかめしい顔。痩せ細った顔。四角四面の顔。

どれも年季の入った顔だが、見たことがある。
騎士学校時代、何度か有名な卒業生として
訓示を受けた将軍たちだ。

左にいるのは、騎士学校第1期の卒業生、シュラム卿だろう。

真ん中の細いのが、ザント卿。

右が、将軍として名高いフェルゼン卿だ。
これまでに陛下から受け賜わった勲章が
3人の数々の活躍を表している。

(こ、これは、是非ともご挨拶をしておかねば……)

ザント「いやいや、フェルゼン卿、
    今年の卒業生はなかなかのものでしたな」

フェルゼン「去年に比べれば、粒揃いの騎士だな。
      特にトップ2人はなかなかのものだ」

ザント「モテールとアイシスですな。
    確かにあの2人は10年に1人の逸材------」

シュラム「フン。わしの頃からすれば大した騎士ではないわ」

ザント「これはシュラム卿、なかなか手厳しいですな」

シュラム「ザント卿のように甘くはないのでな」

ザント「……」

フェルゼン「シュラム卿は、虫の居所が悪いようだな」

シュラム「フン。貴君らは、本気で今年は粒揃いだと思っておるのか?
     1人おるだろうが。とんでもない落ちこぼれが」

リュート「あの……お話し中、失礼します」

リュート「リュート・ヘンデと言います。騎士学校では------」

シュラム「!」

ザント「!!」

フェルゼン「貴様が我が騎士学校の面汚しか」

リュート「へ?」

フェルゼン「貴様は末節を穢すのが趣味か!?
      あの成績で、よく卒業などできたものだ!」

リュート「それほどでも……
     なんか、卒業試験だけはうまく行っちゃって」

フェルゼン「照れる馬鹿がおるか!わしが貴様の立場なら、
      騎士学校の名誉のために、とっくの昔に退学を選んでおる!
      貴様に誇りはないのか!」

リュート「そんなもん、あったかな」

シュラム「フン、堕ちたものだな。わしが騎士学校におった頃には、
     こんなクズは1人もおらんかったわい。
     王国の未来も、もう終わりだな」

リュート「え?もう終わりなの……?」

ザント「貴様、
    自分が罵られておるということがわかっておるのか!」

リュート「え?そうだったの?」

ザント「ええい、もう去れ!貴様が我らと同じ騎士学校を
    卒業したと思うだけで不愉快だ!
    今後2度と我らに話しかけるな!衛兵!」

???「どうかなさいましたか、将軍閣下」

ザント「おお、モテールか!」

モテール「これはこれは、ザント将軍。
     偉大なる先輩にお会いできて、
     誠に光栄の至りでございます」

ザント「おまえのような優秀な者が親衛隊に入るのは、
    わしとしても心強い。陛下も期待されているであろう」

モテール「恐縮です」

ザント「プラティーヌ殿にも会ったぞ」

モテール「おお、父に」

ザント「相変わらず、商売の方は繁盛しておるようだな」

モテール「ありがとうございます。------して、この者が何か」

ザント「このゴミをつまみ出せ」

モテール「はっ」

モテール「さあ、来い、ゴミ」

リュート「どわぁぁっ、何すんだ、モテール、ぐぁぁぁっ!」

ぐいと腕を引っ張られると、
おれはまたしても宮殿から連れ出されていた。

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モテール「まったく、貴様は何を考えているのだ!」

リュート「おまえこそ何考えてんだ、
     人の耳をつかんで引っ張りやがって」

モテール「馬鹿にふさわしいことをしたまでだ」

リュート「それはそれはありがとう、モゲール様」

モテール「モテールだ!」

リュート「これは失礼、モメール様」

モテール「モテールだ!」

リュート「相済まぬ、パテール様」

モテール「また言うか、貴様……!」

リュート「冗談だよ」

モテール「どうせ、我が騎士学校の偉大なる先輩方にご挨拶して
     顔を覚えていただこうという魂胆だったのだろう」

リュート「いや、無視するのもいけないかなと思って」

モテール「無駄なことだ。全成績で最下位、
     卒業試験ももちろん最下位。貴様のような落ちこぼれは、
     騎士学校始まって以来初めてのことだ」

リュート「そうなんだ」

モテール「他人事か!おれにとっても屈辱なのだぞ!
     貴様と同期など、絶対にありえんことだ!」

リュート「そうか、そんなにおれといることって凄かったのか」

モテール「逆だ!おれといることが奇跡なのだ!
     というか、場違いなのだ!貴様さえいなければ、
     おれの人生に汚点はなかったものを------」

リュート「じゃあ、親父さんの跡を継いでブラジャーつくれば?」

モテール「その名前を出すな!」

リュート「いい仕事だと思うけどな。
     おまえの祖父さんが発明したんだろ、ブラジャー」

リュート「そのおかげで、今やブラジャーは大陸に大流行、
     エーデルラント王国の重要な歳入源になってる」

モテール「おれには関係のないことだ。
     おれは商人の息子ではない。おれは生まれつきの騎士だ!」

???「ずいぶんと大きな声だな」

モテール「ベ、ベルンシュタイン閣下」

ベルンシュタイン「宰相でよい。感情は人間の最も醜い産物だぞ」

モテール「は、ははっ……肝に銘じます」

ベルンシュタイン「ボボン王子を見なかったか」

モテール「いえ。式にはいらっしゃいましたが」

ベルンシュタイン「見かけたら、わたしの部屋に来るように伝えてくれ。
         それから、プラティーヌ殿に、今度是非お食事をと」

モテール「はっ。確かに父にお伝えいたします」

宰相が去った。自分に対すると時とはずいぶん違う態度だ。

リュート「おまえ、凄いな。本当に宰相とお知り合いだったんだ」

モテール「父上が宮殿に出入りしているのでな。
     ベルンシュタイン閣下にも子供の頃からお会いしている。
     ルセリア姫にもな」

リュート「会ったこと、あるのか」

モテール「おれは首席卒業者だからな。
     さきほど、お言葉を賜ってきた。
     素晴らしい方だった。特に胸が------」

モテールがいやらしい笑みを浮かべる。

色欲さえなければ、きっとモテールは最高の騎士に違いない。

アリステラ&ドロワット「モテール様ぁ~~~ん♪」

アリステラ「ンフン、モテール様ン♪」

ドロワット「どこにいらしたの?」

2人の美女が情熱的にふくよかな胸を押しつける。

ぷにゅん♪ぷにゅん♪

(うはっ、気持ちよさそう)

アリステラ「早くお楽しみに行きましょう♪ね♪ね♪ねぇ~ン♪」

モテール「仕方のないやつらだ」

ドロワット「モテール様の剣が見たい~♪」

アリステラ「モテール様の剣が欲しい~♪」

モテール「ククク、おまえたち、ただでは済まぬぞ。覚悟しておけ♪」

ドロワット「いや~ん♪」

アリステラ「怖い~ん♪」

モテール・ド・プラティーヌ・は美女2人とともに去った。

遠くで鐘が鳴り響いた。

おれは一息ついた。

夕方になるまでに、王都を発たねばならない。

これが最後の見納めか、
もう王都に戻ってくることはないのか。

深く考えずに、ただ、いい馬があるといいな……
と思いながら、おれは王宮を後にした。

最初のあらすじに描き切れなかったので
内容に一部不適切な単語が含まれておりますが
実際に行為に及ぶことはありません

及ぶような台詞や描写はありますが
行為はとばして書いています。

↓ネタバレ含む↓
人間と人間以外の共存(ファンタジー感)をだすために、
問題点をサキュバスを用いて暴力ではなくスケベな冗談や
言葉で解決するために不適切な単語が用いられています。
<2016/09/24 15:48 RUKA>消しゴム
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