部屋に戻ると、蝋燭の炎を灯してシャムシェルが待っていた。
シャムシェル「お帰り~♪」
シャムシェルがすり寄る。
ロクサーヌと別れて心と股間の寂しさを味わっていただけに、
おれは思わず微笑んでしまった。
シャムシェルがムチムチと胸を押しつける。
気持ちいい。
その感触に、ついついシャムシェルの胸に目が行ってしまう。
シャムシェル「何?」
リュート「いや、何でも……。今までどこ行ってたんだ?
今日は大変だったんだぞ」
シャムシェル「知ってるよ。長官、死んだんでしょ」
リュート「まだ死んでないけど」
シャムシェル「よかったね、長官が倒れてくれて」
リュート「おまえ……まさか、何かやったのか?」
シャムシェル「な~んにも。こうなるってわかってたから放ってたの。
でも、おもしろいのが見つかったよ」
シャムシェルは不意に妙な紙切れをおれの前にちらつかせた。
シャムシェル「これ、な~んだ」
リュート「それ、おれがリンゴバルトからもらってきた手紙だろ」
シャムシェル「中身、見た?」
リュート「見るわけないだろ」
シャムシェル「わたし、見ちゃった」
リュート「何」
シャムシェル「凄いこと書いてたよ」
リュート「浮気のことだろ」
シャムシェル「浮気で隣国まで行くと思う?」
確かにその通りだった。
シャムシェル「他にもいっぱい手紙持ってきたの」
リュート「それ、盗みだぞ」
シャムシェル「リュートを守るためだよ。
あの長官、やっぱりろくでもなしだったんだから」
リュート「何かやってたのか?」
シャムシェル「今頃、マドワーズはこれを探しまくってるよ」
リュート「……何なんだ?」
シャムシェル「知りたい?」
リュート「うん」
シャムシェル「じゃあ、ご褒美ちょうだい」
シャムシェルがにこにこしてみせた。
ご褒美とは、もちろんパ〇ズリのことに違いない。
シャムシェル「リュートが人間としている間、わたし、
ずっとこれ探しまくってたんだよ。リュートを出世させて
あげようと思って。大変だったんだから」
シャムシェル「なのに、リュートったら人間とばかりして」
シャムシェルが少しプンスカしてみせる。
妬いてるのだろうか。
シャムシェル「パ〇ズリさせてくれないと、暴れるぞ。
これ、全部燃やしちゃうぞ」
リュート「そんな、先に見せてくれよ」
シャムシェル「だめぇ。パ〇ズリが先」
シャムシェルは譲らない。
リュート「じゃあ、いいよ。パ〇ズリして」
シャムシェル「くす。また、思い切り気絶させちゃうから」
リュート「騎士を舐めるな」
シャムシェル「くす。舐めちゃう」
シャムシェルがベッドに横たわり、
おれはその上に跨(また)がった。
--------------------------------------------------------------------------------
おれは絶叫した。
跨(また)がったまま、頭の中が真っ白になった。
--------------------------------------------------------------------------------
いつ倒れたのかは覚えていない。
ただ、シャムシェルに跨(また)がって
パ〇ズリフ〇ラをされながら、
おれはまたしても気を失ってしまっていた。
シャムシェル「リュート」
……。
シャムシェル「リュート、起きて」
……。
シャムシェル「リュート!」
シャムシェルがおれを覗き込んでいた。
リュート「おれ、また……」
シャムシェル「長官の部屋に、誰か来てるよ」
リュート「え?誰かって?」
シャムシェル「これを探しに来たんだよ」
言って、シャムシェルは手紙を見せた。
アーボイン長官殿という言葉で始まっている。
<<わたくしも同じく騎士官僚制には反対の者------>>
<<時期が来れば、軍を率いて王------>>
おれははっとした。
しかも、手紙の差出人は------
リュート「これって……」
シャムシェル「わかった?」
リュート「あの長官、こんなことを……」
シャムシェル「だから、ろくなこと考えてないよって言ったの」
リュート「これ、一刻も早く王都に送らなきゃ」
シャムシェル「送った相手がワルだったらどうする?」
おれは戸惑った。
そうだ、内通者に送ってしまう可能性もあるわけだ。
ならば、誰に------?
シャムシェル「ここは逆利用してみない?」
リュート「逆利用?」
シャムシェル「そ。でっかいネズミを捕まえてみない?」
リュート「でかいネズミ?」
シャムシェル「その前に小さなネズミを罠にかけるのが先決だけど」
シャムシェルはくすくすと笑った。
何か考えがあるらしい。
シャムシェル「今、長官の部屋でゴソゴソしてるやつ、誰かわかる?」
リュート「誰って……」
おれははっとした。
リュート「まさか」
シャムシェル「そ。罠にはめてみない?」
--------------------------------------------------------------------------------
おれはこっそり、長官室に入った。
もちろん、シャムシェルもいっしょだ。
魔力のおかげで、ドアを開けてもまったく音がしない。
真夜中だというのに、蝋燭の炎が灯っていた。
机のあたりでは、ごそごそと妙な人影が動きまわっている。
シャムシェルが無言で笑った。
合図だ。
おれもうなずいて、わざと声を響かせた。
リュート「何を探している!」
マドワーズ「ひっ!!」
思った通り、そこにいたのは家令のマドワーズだった。
マドワーズ「な、何だ……リュート様ですか。脅かさないでくださいよ」
リュート「そんなとこで何をやっているんだ」
マドワーズ「い、いや、何も……」
リュート「盗みか」
マドワーズ「ま、まさか。
ちょ、ちょっと重要なことを思い出したもんで……」
リュート「探し物か?」
マドワーズ「いえいえ」
リュート「ひょっとして、こいつのことか」
おれはマドワーズの前に手紙を突き出してみせた。
マドワーズが沈黙した。
ビンゴだった。
やはり、マドワーズは手紙を探していたのだ。
アーボインが死ねば、おれがその後を就任することになる。
となれば、手紙を見られてしまう。
危ない計画に自分が加担していたこともバレてしまう。
そうなれば、自分も危うい。
そう考えて、手紙を処分してしまおうと考えたのだろう。
リュート「なかなかいいことが書いてあったな」
マドワーズ「そ、それは……長官お1人が……」
マドワーズが弁解しようとする。
おれはシャムシェルとの打ち合わせ通り、
罠にはめることにした。
リュート「おまえも人が悪いな。
こんな話なら、おれも噛ませてくれればよかったのに」
マドワーズ「へ?」
虚を衝かれて、マドワーズがアホな顔をしていた。
リュート「おれも乗せろ」
マドワーズ「お仲間にってことですか?」
リュート「それ以外に何がある。
こんなど田舎にずっと骨をうずめて
おもしろいことがあると思うか?」
マドワーズの表情がやわらいだ。
マドワーズ「なんだ、リュートの旦那もそうでやしたか」
リュート「本当のことは贅肉に隠すもんだ」
マドワーズ「確かに」
リュート「長官のことは隠した方がいい。
口も利けない、耳も聞こえない状態だとわかっては、
相手も乗ってこないだろう」
マドワーズ「そうでやすね」
リュート「おれが長官に化けるから、
おまえはそのつもりでよろしくやってくれ」
マドワーズ「へい。実は先方が来るのが明日なんで困って困って」
リュート「これからもよろしく頼むぞ」
マドワーズ「へい。ま、長官はすぐ死ぬでしょうから、
こっちこそよろしくお願いしやすよ。
たんまり儲けましょうや、ひひひひ」
マドワーズは安心して部屋を出ていった。
代わりに、シャムシェルが現れていた。
シャムシェル「ククク、単純なやつ」
リュート「こんなもんでよかったのかな」
シャムシェル「平気、平気」
リュート「けど、どうやって長官に化けるんだ?」
シャムシェル「わたしに任せてって。悪魔にできないことはない」
ぺろっと舌を出してみせる。
思わず、おれは微笑んでしまった。
シャムシェル「お帰り~♪」
シャムシェルがすり寄る。
ロクサーヌと別れて心と股間の寂しさを味わっていただけに、
おれは思わず微笑んでしまった。
シャムシェルがムチムチと胸を押しつける。
気持ちいい。
その感触に、ついついシャムシェルの胸に目が行ってしまう。
シャムシェル「何?」
リュート「いや、何でも……。今までどこ行ってたんだ?
今日は大変だったんだぞ」
シャムシェル「知ってるよ。長官、死んだんでしょ」
リュート「まだ死んでないけど」
シャムシェル「よかったね、長官が倒れてくれて」
リュート「おまえ……まさか、何かやったのか?」
シャムシェル「な~んにも。こうなるってわかってたから放ってたの。
でも、おもしろいのが見つかったよ」
シャムシェルは不意に妙な紙切れをおれの前にちらつかせた。
シャムシェル「これ、な~んだ」
リュート「それ、おれがリンゴバルトからもらってきた手紙だろ」
シャムシェル「中身、見た?」
リュート「見るわけないだろ」
シャムシェル「わたし、見ちゃった」
リュート「何」
シャムシェル「凄いこと書いてたよ」
リュート「浮気のことだろ」
シャムシェル「浮気で隣国まで行くと思う?」
確かにその通りだった。
シャムシェル「他にもいっぱい手紙持ってきたの」
リュート「それ、盗みだぞ」
シャムシェル「リュートを守るためだよ。
あの長官、やっぱりろくでもなしだったんだから」
リュート「何かやってたのか?」
シャムシェル「今頃、マドワーズはこれを探しまくってるよ」
リュート「……何なんだ?」
シャムシェル「知りたい?」
リュート「うん」
シャムシェル「じゃあ、ご褒美ちょうだい」
シャムシェルがにこにこしてみせた。
ご褒美とは、もちろんパ〇ズリのことに違いない。
シャムシェル「リュートが人間としている間、わたし、
ずっとこれ探しまくってたんだよ。リュートを出世させて
あげようと思って。大変だったんだから」
シャムシェル「なのに、リュートったら人間とばかりして」
シャムシェルが少しプンスカしてみせる。
妬いてるのだろうか。
シャムシェル「パ〇ズリさせてくれないと、暴れるぞ。
これ、全部燃やしちゃうぞ」
リュート「そんな、先に見せてくれよ」
シャムシェル「だめぇ。パ〇ズリが先」
シャムシェルは譲らない。
リュート「じゃあ、いいよ。パ〇ズリして」
シャムシェル「くす。また、思い切り気絶させちゃうから」
リュート「騎士を舐めるな」
シャムシェル「くす。舐めちゃう」
シャムシェルがベッドに横たわり、
おれはその上に跨(また)がった。
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おれは絶叫した。
跨(また)がったまま、頭の中が真っ白になった。
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いつ倒れたのかは覚えていない。
ただ、シャムシェルに跨(また)がって
パ〇ズリフ〇ラをされながら、
おれはまたしても気を失ってしまっていた。
シャムシェル「リュート」
……。
シャムシェル「リュート、起きて」
……。
シャムシェル「リュート!」
シャムシェルがおれを覗き込んでいた。
リュート「おれ、また……」
シャムシェル「長官の部屋に、誰か来てるよ」
リュート「え?誰かって?」
シャムシェル「これを探しに来たんだよ」
言って、シャムシェルは手紙を見せた。
アーボイン長官殿という言葉で始まっている。
<<わたくしも同じく騎士官僚制には反対の者------>>
<<時期が来れば、軍を率いて王------>>
おれははっとした。
しかも、手紙の差出人は------
リュート「これって……」
シャムシェル「わかった?」
リュート「あの長官、こんなことを……」
シャムシェル「だから、ろくなこと考えてないよって言ったの」
リュート「これ、一刻も早く王都に送らなきゃ」
シャムシェル「送った相手がワルだったらどうする?」
おれは戸惑った。
そうだ、内通者に送ってしまう可能性もあるわけだ。
ならば、誰に------?
シャムシェル「ここは逆利用してみない?」
リュート「逆利用?」
シャムシェル「そ。でっかいネズミを捕まえてみない?」
リュート「でかいネズミ?」
シャムシェル「その前に小さなネズミを罠にかけるのが先決だけど」
シャムシェルはくすくすと笑った。
何か考えがあるらしい。
シャムシェル「今、長官の部屋でゴソゴソしてるやつ、誰かわかる?」
リュート「誰って……」
おれははっとした。
リュート「まさか」
シャムシェル「そ。罠にはめてみない?」
--------------------------------------------------------------------------------
おれはこっそり、長官室に入った。
もちろん、シャムシェルもいっしょだ。
魔力のおかげで、ドアを開けてもまったく音がしない。
真夜中だというのに、蝋燭の炎が灯っていた。
机のあたりでは、ごそごそと妙な人影が動きまわっている。
シャムシェルが無言で笑った。
合図だ。
おれもうなずいて、わざと声を響かせた。
リュート「何を探している!」
マドワーズ「ひっ!!」
思った通り、そこにいたのは家令のマドワーズだった。
マドワーズ「な、何だ……リュート様ですか。脅かさないでくださいよ」
リュート「そんなとこで何をやっているんだ」
マドワーズ「い、いや、何も……」
リュート「盗みか」
マドワーズ「ま、まさか。
ちょ、ちょっと重要なことを思い出したもんで……」
リュート「探し物か?」
マドワーズ「いえいえ」
リュート「ひょっとして、こいつのことか」
おれはマドワーズの前に手紙を突き出してみせた。
マドワーズが沈黙した。
ビンゴだった。
やはり、マドワーズは手紙を探していたのだ。
アーボインが死ねば、おれがその後を就任することになる。
となれば、手紙を見られてしまう。
危ない計画に自分が加担していたこともバレてしまう。
そうなれば、自分も危うい。
そう考えて、手紙を処分してしまおうと考えたのだろう。
リュート「なかなかいいことが書いてあったな」
マドワーズ「そ、それは……長官お1人が……」
マドワーズが弁解しようとする。
おれはシャムシェルとの打ち合わせ通り、
罠にはめることにした。
リュート「おまえも人が悪いな。
こんな話なら、おれも噛ませてくれればよかったのに」
マドワーズ「へ?」
虚を衝かれて、マドワーズがアホな顔をしていた。
リュート「おれも乗せろ」
マドワーズ「お仲間にってことですか?」
リュート「それ以外に何がある。
こんなど田舎にずっと骨をうずめて
おもしろいことがあると思うか?」
マドワーズの表情がやわらいだ。
マドワーズ「なんだ、リュートの旦那もそうでやしたか」
リュート「本当のことは贅肉に隠すもんだ」
マドワーズ「確かに」
リュート「長官のことは隠した方がいい。
口も利けない、耳も聞こえない状態だとわかっては、
相手も乗ってこないだろう」
マドワーズ「そうでやすね」
リュート「おれが長官に化けるから、
おまえはそのつもりでよろしくやってくれ」
マドワーズ「へい。実は先方が来るのが明日なんで困って困って」
リュート「これからもよろしく頼むぞ」
マドワーズ「へい。ま、長官はすぐ死ぬでしょうから、
こっちこそよろしくお願いしやすよ。
たんまり儲けましょうや、ひひひひ」
マドワーズは安心して部屋を出ていった。
代わりに、シャムシェルが現れていた。
シャムシェル「ククク、単純なやつ」
リュート「こんなもんでよかったのかな」
シャムシェル「平気、平気」
リュート「けど、どうやって長官に化けるんだ?」
シャムシェル「わたしに任せてって。悪魔にできないことはない」
ぺろっと舌を出してみせる。
思わず、おれは微笑んでしまった。
