マドワーズが狼狽した表情を浮かべた。
おれが何をするつもりなのか、わからないらしい。
ボボン王子「一瞬?」
リュート「これでも、わたくし魔術の素養がございまして」
ボボン王子「へ~え。見たいな」
マドワーズが困惑している。
マドワーズ「あの……長官……」
ボボン王子「早く見せてよ。つまらなかったら、君、失脚~」
リュート「お気に入りになると思いますよ」
ボボン王子「ほんと?」
リュート「はい」
マドワーズ「あ、あの長官……!」
リュート「まいりますよ。3、2、1!」
おれはあごのところに手をやり、べりっと変装を剥がした。
ボボン王子「わっ!」
マドワーズ「!」
王子とマドワーズが一瞬凍りついた。
動じなかったのは、暗殺者のみだ。
剣に手をかけたのがわかった。
が------
暗殺者「ングッ!」
剣に手をかけたまま、付き添いの男が動かなくなった。
シャムシェルが魔力で封じ込んだのだ。
チャンスは今だった。
リュート「守備兵~~~~っ!」
おれが大声を上げると、
守備兵たちが一気になだれ込んできた。
あっと言う間にボボン王子を取り囲む。マドワーズもだ。
ボボン王子「わっ!わっ!わっ!」
マドワーズ「リュ、リュート様、これは------」
リュート「この者たちは王国に対して謀叛を企んだ!
これが証拠だ!」
おれは、ボボンが印を押した羊皮紙を掲げた。
リュート「この者たちは、アーボイン長官とともに謀叛の計画を企み、
今日その確約を取り付けに来たのだ!
国家への裏切りものである!捕えて地下牢につなげ!」
守備兵A「マ、マドワーズ様もですか?」
リュート「そうだ!マドワーズも謀叛の一味だ!」
守備兵A「------はっ!」
リュート「早く連れていけ!」
ボボン王子「ま、待てよ、リュート。
ぼくたち友達じゃないか。同期だよ」
リュート「同期でも、謀叛は謀叛です」
ボボン王子「ぼくにいいことをしておくと、
いいことがあるかもしれないよ。
女の子もいっぱい抱かせてあげる」
リュート「結構です」
ボボン王子「裏切り者」
リュート「それはあなたです、メタボン王子」
ボボン王子「ぼくはメタボンじゃない!」
リュート「失礼、ドボン王子」
ボボン王子「ドボンじゃない!」
おれは守備兵に顔を向けた。
リュート「連れていけ」
ボボン王子とマドワーズ、そして付き添いの者は、
守備兵たちによって連れ去られていった。
後には、おれとシャムシェルだけが残った。
シャムシェル「ククク……引っ掛かった、引っ掛かった♪」
シャムシェルは嬉しそうだ。
リュート「こんなのでよかったのかな」
シャムシェル「リュート、結構かっこよかったよ。
なんか将軍みたいだった」
リュート「いや……なんか……威勢よくやっちゃった……」
シャムシェル「そのうち、リュート、将軍になるよ」
リュート「どうかな」
シャムシェル「なるの。わたしの予言は当たるんだから」
シャムシェルがくすくすと笑った。
シャムシェル「これから忙しくなるよ。すぐ伝令を王都に送って」
リュート「うん」
チリンチリン!
おれは呼び鈴を鳴らした。
守備兵B「お呼びですか、リュート殿」
馴染みの守備兵が入ってきていた。
リュート「今すぐ伝令を頼みたいんだ」
守備兵B「どちらへでしょう」
リュート「王都まで急いでほしいんだ」
守備兵B「王都まで------!」
リュート「今回のことを伝えてほしいんだ。
国王に直々に。謀叛のことだっていえば、
会ってくれると思う」
守備兵B「わかりました!リュート殿のご命令ならば、
なんだって聴きます!今すぐ馬の準備をして参ります」
リュート「頼むね」
守備兵B「はっ!」
守備兵は部屋を飛び出していった。
シャムシェル「すっかり信頼されちゃって」
リュート「こんなのでいいのかな?」
シャムシェル「国王にって言ったのはよかったよ」
リュート「ほんと?宰相にしようかなと思ったんだけど、
なんか、いやな感じがしたから」
ガチャッ!
不意にドアが開いて、ロクサーヌが現れていた。
リュート「あれ?ロクサーヌ様、
お休みになっていなかったのですか?」
ロクサーヌ「だって、リュート殿が来てくださらないから……」
そうだった。
行くという約束をしていたのだ。
ロクサーヌ「この騒ぎは何?何があったの?」
リュート「実は……」
--------------------------------------------------------------------------------
すべてを話し終えると、ロクサーヌは驚いていた。
自分の夫がろくでもないことをしているのはわかっていたが、
まさか、そんな大それたことをとは
思っていたに違いない。
ロクサーヌ「やっぱりあの人、とんでもないことを考えていたのね」
リュート「よっぽど王都に戻りたかったんですね」
ロクサーヌ「あの人は、どうなるの?死刑?」
リュート「本当は王都に連行して裁判ってことになるんだと
思いますけど、あの状態ですから……」
ロクサーヌ「じゃあ、放っておくの?」
リュート「マドワーズの処分と同時に処分が下されると思います。
反逆罪は基本的に死刑ですから……」
ロクサーヌ「じゃあ、やっとあの人の軛から逃れられるのね」
ロクサーヌが明るい表情を見せた。
ロクサーヌ「嬉しい……。
これで、いつでもリュート殿といっしょになれる。
今夜いっしょのベッドで寝てもいい?」
リュート「それは……」
おれはためらった。
ロクサーヌ「わたしのこと、お嫌いなの?」
リュート「いえ。でも、兵が噂します」
ロクサーヌ「かまわないわ」
リュート「いけません。まだ夫が生きているのに、
若い男のところに走った軽薄な女と噂されてしまいます」
ロクサーヌ「でも……」
リュート「ロクサーヌ様の名誉のためにも、
最後は夫のために身を尽くした……そうあるべきです」
ロクサーヌ「わたしの身体……飽きてしまったの?」
リュート「そんなことありません!抱きたいです、今だって。
でも……一夜の快楽のために、ロクサーヌ様に
一生不名誉な人生を歩ませたくない」
ロクサーヌは黙った。
ロクサーヌ「1つだけ聞いてもいい?」
リュート「はい」
ロクサーヌ「わたしのこと、嫌いになっていない?」
リュート「前よりも好きですよ、ロクサーヌ様」
ロクサーヌ「ありがとう……」
リュート「そろそろ寝ましょう。明日はもっと大変になりますよ」
ロクサーヌ「ええ……」
ロクサーヌは不意に近づいて、おれに口づけをした。
おれも口づけを返した。
ロクサーヌ「ンッ……ンンッ……」
夢中で舌を差し入れる。
おれも舌を入れ返してロクサーヌの舌を吸った。
自然に身体の反応が起きてしまう。
ロクサーヌ「はぁ……リュート殿……」
情熱的な目でおれを見つめる。
ロクサーヌ「おやすみの代わりに、
ロクサーヌって呼んでもらってもいい?」
リュート「失礼にはなりませぬか?」
ロクサーヌ「いいえ。だから……お願い」
リュート「では……ロクサーヌ」
ロクサーヌ「はあい♪」
ロクサーヌが目を細める。
リュート「おやすみ、ロクサーヌ」
ロクサーヌ「お休みなさい、リュート殿。わたしの愛しい人」
ロクサーヌはもう一度口づけして、
部屋を出ていった。
シャムシェル「不名誉な人生を歩ませたくない」
おれはぎょっとした。
やはり悪魔。
しっかり聞いていたらしい。
リュート「妬いてるのか」
シャムシェル「別に」
リュート「妬いてるんだろ」
シャムシェル「一番の功労者はわたしなのに」
やはり妬いているらしい。
シャムシェル「キスしないと暴れるじょ」
リュート「それは困る」
シャムシェル「不名誉な人生を歩んでやるじょ」
おれはシャムシェルを抱き寄せた。
リュート「今日はありがとう。シャムシェルのおかげで助かったよ」
シャムシェル「全部、わたしのおかげなんだからね」
リュート「うん、ありがとう」
シャムシェル「ほんとに感謝してる?」
リュート「してる」
シャムシェル「じゃあ、キスして」
シャムシェルは目を閉じて唇を突き出した。
おれは口づけをした。
シャムシェル「リュートのことを呼び捨てにできるのは……
わたしだけなんだから……」
リュート「んん……」
シャムシェルが身体を押しつける。
ムチムチのオッパイに、思わず勃起してしまう。
シャムシェル「くす。リュート、勃ってる」
リュート「するか?」
シャムシェルは首を振った。
シャムシェル「今日はパ〇ズリしないであげる」
リュート「え?」
シャムシェル「だって、本当に明日から忙しくなるもん。その代わり------」
リュートは渦中の人だから
その代わり------
シャムシェルは、もう一度唇を突き出した。
シャムシェル「おやすみのキス」
リュート「ちゅっ」
シャムシェル「ちゅ♪」
シャムシェル「おやすみ、リュート」
おれが何をするつもりなのか、わからないらしい。
ボボン王子「一瞬?」
リュート「これでも、わたくし魔術の素養がございまして」
ボボン王子「へ~え。見たいな」
マドワーズが困惑している。
マドワーズ「あの……長官……」
ボボン王子「早く見せてよ。つまらなかったら、君、失脚~」
リュート「お気に入りになると思いますよ」
ボボン王子「ほんと?」
リュート「はい」
マドワーズ「あ、あの長官……!」
リュート「まいりますよ。3、2、1!」
おれはあごのところに手をやり、べりっと変装を剥がした。
ボボン王子「わっ!」
マドワーズ「!」
王子とマドワーズが一瞬凍りついた。
動じなかったのは、暗殺者のみだ。
剣に手をかけたのがわかった。
が------
暗殺者「ングッ!」
剣に手をかけたまま、付き添いの男が動かなくなった。
シャムシェルが魔力で封じ込んだのだ。
チャンスは今だった。
リュート「守備兵~~~~っ!」
おれが大声を上げると、
守備兵たちが一気になだれ込んできた。
あっと言う間にボボン王子を取り囲む。マドワーズもだ。
ボボン王子「わっ!わっ!わっ!」
マドワーズ「リュ、リュート様、これは------」
リュート「この者たちは王国に対して謀叛を企んだ!
これが証拠だ!」
おれは、ボボンが印を押した羊皮紙を掲げた。
リュート「この者たちは、アーボイン長官とともに謀叛の計画を企み、
今日その確約を取り付けに来たのだ!
国家への裏切りものである!捕えて地下牢につなげ!」
守備兵A「マ、マドワーズ様もですか?」
リュート「そうだ!マドワーズも謀叛の一味だ!」
守備兵A「------はっ!」
リュート「早く連れていけ!」
ボボン王子「ま、待てよ、リュート。
ぼくたち友達じゃないか。同期だよ」
リュート「同期でも、謀叛は謀叛です」
ボボン王子「ぼくにいいことをしておくと、
いいことがあるかもしれないよ。
女の子もいっぱい抱かせてあげる」
リュート「結構です」
ボボン王子「裏切り者」
リュート「それはあなたです、メタボン王子」
ボボン王子「ぼくはメタボンじゃない!」
リュート「失礼、ドボン王子」
ボボン王子「ドボンじゃない!」
おれは守備兵に顔を向けた。
リュート「連れていけ」
ボボン王子とマドワーズ、そして付き添いの者は、
守備兵たちによって連れ去られていった。
後には、おれとシャムシェルだけが残った。
シャムシェル「ククク……引っ掛かった、引っ掛かった♪」
シャムシェルは嬉しそうだ。
リュート「こんなのでよかったのかな」
シャムシェル「リュート、結構かっこよかったよ。
なんか将軍みたいだった」
リュート「いや……なんか……威勢よくやっちゃった……」
シャムシェル「そのうち、リュート、将軍になるよ」
リュート「どうかな」
シャムシェル「なるの。わたしの予言は当たるんだから」
シャムシェルがくすくすと笑った。
シャムシェル「これから忙しくなるよ。すぐ伝令を王都に送って」
リュート「うん」
チリンチリン!
おれは呼び鈴を鳴らした。
守備兵B「お呼びですか、リュート殿」
馴染みの守備兵が入ってきていた。
リュート「今すぐ伝令を頼みたいんだ」
守備兵B「どちらへでしょう」
リュート「王都まで急いでほしいんだ」
守備兵B「王都まで------!」
リュート「今回のことを伝えてほしいんだ。
国王に直々に。謀叛のことだっていえば、
会ってくれると思う」
守備兵B「わかりました!リュート殿のご命令ならば、
なんだって聴きます!今すぐ馬の準備をして参ります」
リュート「頼むね」
守備兵B「はっ!」
守備兵は部屋を飛び出していった。
シャムシェル「すっかり信頼されちゃって」
リュート「こんなのでいいのかな?」
シャムシェル「国王にって言ったのはよかったよ」
リュート「ほんと?宰相にしようかなと思ったんだけど、
なんか、いやな感じがしたから」
ガチャッ!
不意にドアが開いて、ロクサーヌが現れていた。
リュート「あれ?ロクサーヌ様、
お休みになっていなかったのですか?」
ロクサーヌ「だって、リュート殿が来てくださらないから……」
そうだった。
行くという約束をしていたのだ。
ロクサーヌ「この騒ぎは何?何があったの?」
リュート「実は……」
--------------------------------------------------------------------------------
すべてを話し終えると、ロクサーヌは驚いていた。
自分の夫がろくでもないことをしているのはわかっていたが、
まさか、そんな大それたことをとは
思っていたに違いない。
ロクサーヌ「やっぱりあの人、とんでもないことを考えていたのね」
リュート「よっぽど王都に戻りたかったんですね」
ロクサーヌ「あの人は、どうなるの?死刑?」
リュート「本当は王都に連行して裁判ってことになるんだと
思いますけど、あの状態ですから……」
ロクサーヌ「じゃあ、放っておくの?」
リュート「マドワーズの処分と同時に処分が下されると思います。
反逆罪は基本的に死刑ですから……」
ロクサーヌ「じゃあ、やっとあの人の軛から逃れられるのね」
ロクサーヌが明るい表情を見せた。
ロクサーヌ「嬉しい……。
これで、いつでもリュート殿といっしょになれる。
今夜いっしょのベッドで寝てもいい?」
リュート「それは……」
おれはためらった。
ロクサーヌ「わたしのこと、お嫌いなの?」
リュート「いえ。でも、兵が噂します」
ロクサーヌ「かまわないわ」
リュート「いけません。まだ夫が生きているのに、
若い男のところに走った軽薄な女と噂されてしまいます」
ロクサーヌ「でも……」
リュート「ロクサーヌ様の名誉のためにも、
最後は夫のために身を尽くした……そうあるべきです」
ロクサーヌ「わたしの身体……飽きてしまったの?」
リュート「そんなことありません!抱きたいです、今だって。
でも……一夜の快楽のために、ロクサーヌ様に
一生不名誉な人生を歩ませたくない」
ロクサーヌは黙った。
ロクサーヌ「1つだけ聞いてもいい?」
リュート「はい」
ロクサーヌ「わたしのこと、嫌いになっていない?」
リュート「前よりも好きですよ、ロクサーヌ様」
ロクサーヌ「ありがとう……」
リュート「そろそろ寝ましょう。明日はもっと大変になりますよ」
ロクサーヌ「ええ……」
ロクサーヌは不意に近づいて、おれに口づけをした。
おれも口づけを返した。
ロクサーヌ「ンッ……ンンッ……」
夢中で舌を差し入れる。
おれも舌を入れ返してロクサーヌの舌を吸った。
自然に身体の反応が起きてしまう。
ロクサーヌ「はぁ……リュート殿……」
情熱的な目でおれを見つめる。
ロクサーヌ「おやすみの代わりに、
ロクサーヌって呼んでもらってもいい?」
リュート「失礼にはなりませぬか?」
ロクサーヌ「いいえ。だから……お願い」
リュート「では……ロクサーヌ」
ロクサーヌ「はあい♪」
ロクサーヌが目を細める。
リュート「おやすみ、ロクサーヌ」
ロクサーヌ「お休みなさい、リュート殿。わたしの愛しい人」
ロクサーヌはもう一度口づけして、
部屋を出ていった。
シャムシェル「不名誉な人生を歩ませたくない」
おれはぎょっとした。
やはり悪魔。
しっかり聞いていたらしい。
リュート「妬いてるのか」
シャムシェル「別に」
リュート「妬いてるんだろ」
シャムシェル「一番の功労者はわたしなのに」
やはり妬いているらしい。
シャムシェル「キスしないと暴れるじょ」
リュート「それは困る」
シャムシェル「不名誉な人生を歩んでやるじょ」
おれはシャムシェルを抱き寄せた。
リュート「今日はありがとう。シャムシェルのおかげで助かったよ」
シャムシェル「全部、わたしのおかげなんだからね」
リュート「うん、ありがとう」
シャムシェル「ほんとに感謝してる?」
リュート「してる」
シャムシェル「じゃあ、キスして」
シャムシェルは目を閉じて唇を突き出した。
おれは口づけをした。
シャムシェル「リュートのことを呼び捨てにできるのは……
わたしだけなんだから……」
リュート「んん……」
シャムシェルが身体を押しつける。
ムチムチのオッパイに、思わず勃起してしまう。
シャムシェル「くす。リュート、勃ってる」
リュート「するか?」
シャムシェルは首を振った。
シャムシェル「今日はパ〇ズリしないであげる」
リュート「え?」
シャムシェル「だって、本当に明日から忙しくなるもん。その代わり------」
リュートは渦中の人だから
その代わり------
シャムシェルは、もう一度唇を突き出した。
シャムシェル「おやすみのキス」
リュート「ちゅっ」
シャムシェル「ちゅ♪」
シャムシェル「おやすみ、リュート」
