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エッチな騎士の成り上がり
- 辺境乱乳編27 -

おれは、夢の中にいた。

やわらかく、あたたかい。

心地よいものがおれに触れている。

何だろう。

子供の時の夢?

いや------

目を開いたおれは、
優しく見つめるロクサーヌの視線に出会った。

昨夜初めていっしょのベッドで寝たロクサーヌが、
おれを優しく見下ろしている。

まるで聖母のように、
慈愛と情愛のこもった眼差しで見つめている。

妻とは、母であり、恋人でもある。

まだ結婚したわけでもないのに、
妻に見つめられているような感じがする。

ロクサーヌ「くす。起きた」

ロクサーヌが嬉しそうに呟(つぶや)いた。

ロクサーヌ「気分はどう?リュート殿。くすくす」

ロクサーヌが笑う。

やわらかな微笑みだ。今日でお別れだというのに、
その悲しみを微塵も感じさせない、優しい微笑みだ。

そして、おれの大好きな笑顔だ。

ロクサーヌ「とってもかわいい顔をして眠るのね。
      キスしちゃおうかと思った」

リュート「してもよかったのに」

ロクサーヌ「する前に起きちゃったから」

ロクサーヌが微笑む。

シャムシェルは、
気を利かせているのか昨夜から姿が見えない。

見上げると、ロクサーヌの豊満なオッパイが、
早くもミルクの薫りを漂わせながらズドンと突き出している。

素晴らしい熟乳だ。

ロクサーヌ「朝から、もう張ってるの」

ロクサーヌが欲望をこめておれに言う。

期待している瞳だ。

そして、おれも、もちろん期待している。

ロクサーヌ「朝食はいかが……?」

ロクサーヌ「くす……いいのよ、いっぱいミルクを飲んで」

リュート「剣で突いてほしい?」

ロクサーヌ「いっぱい、剣で征服して……」

ロクサーヌがエッチに囁いた。

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おれの精液と交じり合いながら、高らかに母乳が飛び散り、
舞い、おれとロクサーヌの身体にかかっていく。

ロクサーヌ「リュート殿……」

ロクサーヌ「好き……大好き……」

リュート「ロクサーヌ……」

ロクサーヌ「絶対……戻ってきて……」

リュート「あぁ……ロクサーヌ……」

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三時課(午前9時)の鐘は、すでに鳴り終わっていた。

大広間には、
おれの見送りにと守備兵たちが集まってくれていた。

1か月もいっしょにはいなかったけれど、
なんだか、おれにとっては楽しい仲間だった。

守備兵A「リュート様、御達者で」

守備兵B「また、こっちに来たときは寄ってください」

守備兵C「おれたちのこと、覚えておいてくださいよ」

口々に守備兵たちが声をかけてくれる。

リュート「うん。みんなのことは忘れないよ。本当にありがとう」

おれが頭を下げると、守備兵たちも微笑んだ。

本当に短い間だったけれど、楽しい時間だった。
ここに来られて、本当によかったと思う。

ロクサーヌ「リュート殿」

ロクサーヌが、守備兵の間から現れていた。
美しい双眸は、すっかり悲しみに彩られている。

今朝体を交えたことが嘘のようだ。

あの時はあんなに近くにいたのに、
もう離れ離れになろうとしている。

ロクサーヌ「出発のお時間ね」

リュート「はい……」

咄嗟、ここを立ち去りたくないという気分になった。

やっぱりここにいます。

おれ、残ります。

陛下にはそうお伝えください。

そう言おうかと思った。でも------

使者「参りますぞ、リュート殿」

言えなかった。

言ってはならなかった。

おれは騎士なのだ。

軟弱な少年ではない。

リュート「はい……」

おれはそう答えて、お城を出た。

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懐かしいボーアンの町並みは、今日もまた晴れていた。

人の悲しみも、別れの悲しみも知らぬ顔で、
青々と晴れていた。

初めておれが来た時と同じ、他人行儀な空だった。

おれは、寂寥を覚えた。

いつだって、別れは理不尽で、切ないものだ。

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ロクサーヌは、
わざわざ町の外までおれを見送りに来てくれた。

二人が初めて密戯を行ったあの場所まで------。

おれを見つめる目も、どこか潤んでいるようだった。

ロクサーヌも、本当は言いたいに違いない。

行かないで。

ここにいて。

わたしといっしょになって。

でも、言えない。

彼女は、まだ夫のある身。

そして、おれは------王都に召喚された騎士。

ロクサーヌ「お気をつけて……お身体を壊さないで」

リュート「ロクサーヌ様もお身体に気をつけて」

ロクサーヌ「わたしは平気。リュート殿のことが……」

心配でたまらない。

そう目が言っていた。

おれとロクサーヌは、二人沈黙したまま見つめ合っていた。
なかなかその場を離れられなかった。

でも------もう発たねばならない。

リュート「本当にお世話になりました」

ロクサーヌ「いいえ……お世話になったのは、わたしの方です。
      あなたは、わたしに希望を与えてくださいました」

リュート「ロクサーヌ様……」

ロクサーヌ「本当に……ありがとう……
      あなたのことは、決して忘れません……」

言ってロクサーヌは顔を伏した。

涙をこぼしそうなのを必死にこらえているのだ。

リュート「王都に着いたら、必ず戻ります」

ロクサーヌ「はい……待ってます……ずっと……待ってます……」

おれはうなずいて、ロクサーヌに背を向けた。

ロクサーヌ「リュート殿~~~~~~~~~っ!」

ロクサーヌの声がおれの背中を追い掛けた。

おれはぶるっとふるえた。

振り返って彼女の許に駆け戻りたい!

咄嗟に思ったが、おれは首を振り、馬に鞭をくれた。
今すぐにでも抱擁して唇を押しつけたい気持ちを
抑えつけながら------。

シャムシェル「女を1人泣かせちゃって、リュートも悪い男だね~」

ロクサーヌに別れを告げると、
シャムシェルが冷やかしに現れていた。

今まで姿を現さなかったのは、
きっと気をつかってくれていたのだろう。

リュート「どこ行ってたんだ」

シャムシェル「別に」

シャムシェルがにやにやと笑う。

シャムシェル「リュート、寂しがってないかなあ、と思って」

リュート「心配してきてくれたのか?」

シャムシェル「うん」

シャムシェルがうなずいた。心は悲しみに浸かったままだが、
その片隅だけ少しあたたかくなる。

シャムシェル「寂しい……?」

リュート「うん……」

シャムシェル「大丈夫だよ。わたしがついてるから。
       いつでもリュートのそばにはわたしがいるよ」

シャムシェルが優しい目で見つめておれに抱きついてきた。

大丈夫だよとばかりに、ぎゅうっと抱き締める。

悲しみは消えなかったが、おれはその中に、
ぬくもりを感じていた。

<2016/09/24 20:36 RUKA>消しゴム
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