おれは、夢の中にいた。
やわらかく、あたたかい。
心地よいものがおれに触れている。
何だろう。
子供の時の夢?
いや------
目を開いたおれは、
優しく見つめるロクサーヌの視線に出会った。
昨夜初めていっしょのベッドで寝たロクサーヌが、
おれを優しく見下ろしている。
まるで聖母のように、
慈愛と情愛のこもった眼差しで見つめている。
妻とは、母であり、恋人でもある。
まだ結婚したわけでもないのに、
妻に見つめられているような感じがする。
ロクサーヌ「くす。起きた」
ロクサーヌが嬉しそうに呟(つぶや)いた。
ロクサーヌ「気分はどう?リュート殿。くすくす」
ロクサーヌが笑う。
やわらかな微笑みだ。今日でお別れだというのに、
その悲しみを微塵も感じさせない、優しい微笑みだ。
そして、おれの大好きな笑顔だ。
ロクサーヌ「とってもかわいい顔をして眠るのね。
キスしちゃおうかと思った」
リュート「してもよかったのに」
ロクサーヌ「する前に起きちゃったから」
ロクサーヌが微笑む。
シャムシェルは、
気を利かせているのか昨夜から姿が見えない。
見上げると、ロクサーヌの豊満なオッパイが、
早くもミルクの薫りを漂わせながらズドンと突き出している。
素晴らしい熟乳だ。
ロクサーヌ「朝から、もう張ってるの」
ロクサーヌが欲望をこめておれに言う。
期待している瞳だ。
そして、おれも、もちろん期待している。
ロクサーヌ「朝食はいかが……?」
ロクサーヌ「くす……いいのよ、いっぱいミルクを飲んで」
リュート「剣で突いてほしい?」
ロクサーヌ「いっぱい、剣で征服して……」
ロクサーヌがエッチに囁いた。
-------------------------------------------------------------------------------
おれの精液と交じり合いながら、高らかに母乳が飛び散り、
舞い、おれとロクサーヌの身体にかかっていく。
ロクサーヌ「リュート殿……」
ロクサーヌ「好き……大好き……」
リュート「ロクサーヌ……」
ロクサーヌ「絶対……戻ってきて……」
リュート「あぁ……ロクサーヌ……」
-------------------------------------------------------------------------------
三時課(午前9時)の鐘は、すでに鳴り終わっていた。
大広間には、
おれの見送りにと守備兵たちが集まってくれていた。
1か月もいっしょにはいなかったけれど、
なんだか、おれにとっては楽しい仲間だった。
守備兵A「リュート様、御達者で」
守備兵B「また、こっちに来たときは寄ってください」
守備兵C「おれたちのこと、覚えておいてくださいよ」
口々に守備兵たちが声をかけてくれる。
リュート「うん。みんなのことは忘れないよ。本当にありがとう」
おれが頭を下げると、守備兵たちも微笑んだ。
本当に短い間だったけれど、楽しい時間だった。
ここに来られて、本当によかったと思う。
ロクサーヌ「リュート殿」
ロクサーヌが、守備兵の間から現れていた。
美しい双眸は、すっかり悲しみに彩られている。
今朝体を交えたことが嘘のようだ。
あの時はあんなに近くにいたのに、
もう離れ離れになろうとしている。
ロクサーヌ「出発のお時間ね」
リュート「はい……」
咄嗟、ここを立ち去りたくないという気分になった。
やっぱりここにいます。
おれ、残ります。
陛下にはそうお伝えください。
そう言おうかと思った。でも------
使者「参りますぞ、リュート殿」
言えなかった。
言ってはならなかった。
おれは騎士なのだ。
軟弱な少年ではない。
リュート「はい……」
おれはそう答えて、お城を出た。
--------------------------------------------------------------------------------
懐かしいボーアンの町並みは、今日もまた晴れていた。
人の悲しみも、別れの悲しみも知らぬ顔で、
青々と晴れていた。
初めておれが来た時と同じ、他人行儀な空だった。
おれは、寂寥を覚えた。
いつだって、別れは理不尽で、切ないものだ。
--------------------------------------------------------------------------------
ロクサーヌは、
わざわざ町の外までおれを見送りに来てくれた。
二人が初めて密戯を行ったあの場所まで------。
おれを見つめる目も、どこか潤んでいるようだった。
ロクサーヌも、本当は言いたいに違いない。
行かないで。
ここにいて。
わたしといっしょになって。
でも、言えない。
彼女は、まだ夫のある身。
そして、おれは------王都に召喚された騎士。
ロクサーヌ「お気をつけて……お身体を壊さないで」
リュート「ロクサーヌ様もお身体に気をつけて」
ロクサーヌ「わたしは平気。リュート殿のことが……」
心配でたまらない。
そう目が言っていた。
おれとロクサーヌは、二人沈黙したまま見つめ合っていた。
なかなかその場を離れられなかった。
でも------もう発たねばならない。
リュート「本当にお世話になりました」
ロクサーヌ「いいえ……お世話になったのは、わたしの方です。
あなたは、わたしに希望を与えてくださいました」
リュート「ロクサーヌ様……」
ロクサーヌ「本当に……ありがとう……
あなたのことは、決して忘れません……」
言ってロクサーヌは顔を伏した。
涙をこぼしそうなのを必死にこらえているのだ。
リュート「王都に着いたら、必ず戻ります」
ロクサーヌ「はい……待ってます……ずっと……待ってます……」
おれはうなずいて、ロクサーヌに背を向けた。
ロクサーヌ「リュート殿~~~~~~~~~っ!」
ロクサーヌの声がおれの背中を追い掛けた。
おれはぶるっとふるえた。
振り返って彼女の許に駆け戻りたい!
咄嗟に思ったが、おれは首を振り、馬に鞭をくれた。
今すぐにでも抱擁して唇を押しつけたい気持ちを
抑えつけながら------。
シャムシェル「女を1人泣かせちゃって、リュートも悪い男だね~」
ロクサーヌに別れを告げると、
シャムシェルが冷やかしに現れていた。
今まで姿を現さなかったのは、
きっと気をつかってくれていたのだろう。
リュート「どこ行ってたんだ」
シャムシェル「別に」
シャムシェルがにやにやと笑う。
シャムシェル「リュート、寂しがってないかなあ、と思って」
リュート「心配してきてくれたのか?」
シャムシェル「うん」
シャムシェルがうなずいた。心は悲しみに浸かったままだが、
その片隅だけ少しあたたかくなる。
シャムシェル「寂しい……?」
リュート「うん……」
シャムシェル「大丈夫だよ。わたしがついてるから。
いつでもリュートのそばにはわたしがいるよ」
シャムシェルが優しい目で見つめておれに抱きついてきた。
大丈夫だよとばかりに、ぎゅうっと抱き締める。
悲しみは消えなかったが、おれはその中に、
ぬくもりを感じていた。
やわらかく、あたたかい。
心地よいものがおれに触れている。
何だろう。
子供の時の夢?
いや------
目を開いたおれは、
優しく見つめるロクサーヌの視線に出会った。
昨夜初めていっしょのベッドで寝たロクサーヌが、
おれを優しく見下ろしている。
まるで聖母のように、
慈愛と情愛のこもった眼差しで見つめている。
妻とは、母であり、恋人でもある。
まだ結婚したわけでもないのに、
妻に見つめられているような感じがする。
ロクサーヌ「くす。起きた」
ロクサーヌが嬉しそうに呟(つぶや)いた。
ロクサーヌ「気分はどう?リュート殿。くすくす」
ロクサーヌが笑う。
やわらかな微笑みだ。今日でお別れだというのに、
その悲しみを微塵も感じさせない、優しい微笑みだ。
そして、おれの大好きな笑顔だ。
ロクサーヌ「とってもかわいい顔をして眠るのね。
キスしちゃおうかと思った」
リュート「してもよかったのに」
ロクサーヌ「する前に起きちゃったから」
ロクサーヌが微笑む。
シャムシェルは、
気を利かせているのか昨夜から姿が見えない。
見上げると、ロクサーヌの豊満なオッパイが、
早くもミルクの薫りを漂わせながらズドンと突き出している。
素晴らしい熟乳だ。
ロクサーヌ「朝から、もう張ってるの」
ロクサーヌが欲望をこめておれに言う。
期待している瞳だ。
そして、おれも、もちろん期待している。
ロクサーヌ「朝食はいかが……?」
ロクサーヌ「くす……いいのよ、いっぱいミルクを飲んで」
リュート「剣で突いてほしい?」
ロクサーヌ「いっぱい、剣で征服して……」
ロクサーヌがエッチに囁いた。
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おれの精液と交じり合いながら、高らかに母乳が飛び散り、
舞い、おれとロクサーヌの身体にかかっていく。
ロクサーヌ「リュート殿……」
ロクサーヌ「好き……大好き……」
リュート「ロクサーヌ……」
ロクサーヌ「絶対……戻ってきて……」
リュート「あぁ……ロクサーヌ……」
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三時課(午前9時)の鐘は、すでに鳴り終わっていた。
大広間には、
おれの見送りにと守備兵たちが集まってくれていた。
1か月もいっしょにはいなかったけれど、
なんだか、おれにとっては楽しい仲間だった。
守備兵A「リュート様、御達者で」
守備兵B「また、こっちに来たときは寄ってください」
守備兵C「おれたちのこと、覚えておいてくださいよ」
口々に守備兵たちが声をかけてくれる。
リュート「うん。みんなのことは忘れないよ。本当にありがとう」
おれが頭を下げると、守備兵たちも微笑んだ。
本当に短い間だったけれど、楽しい時間だった。
ここに来られて、本当によかったと思う。
ロクサーヌ「リュート殿」
ロクサーヌが、守備兵の間から現れていた。
美しい双眸は、すっかり悲しみに彩られている。
今朝体を交えたことが嘘のようだ。
あの時はあんなに近くにいたのに、
もう離れ離れになろうとしている。
ロクサーヌ「出発のお時間ね」
リュート「はい……」
咄嗟、ここを立ち去りたくないという気分になった。
やっぱりここにいます。
おれ、残ります。
陛下にはそうお伝えください。
そう言おうかと思った。でも------
使者「参りますぞ、リュート殿」
言えなかった。
言ってはならなかった。
おれは騎士なのだ。
軟弱な少年ではない。
リュート「はい……」
おれはそう答えて、お城を出た。
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懐かしいボーアンの町並みは、今日もまた晴れていた。
人の悲しみも、別れの悲しみも知らぬ顔で、
青々と晴れていた。
初めておれが来た時と同じ、他人行儀な空だった。
おれは、寂寥を覚えた。
いつだって、別れは理不尽で、切ないものだ。
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ロクサーヌは、
わざわざ町の外までおれを見送りに来てくれた。
二人が初めて密戯を行ったあの場所まで------。
おれを見つめる目も、どこか潤んでいるようだった。
ロクサーヌも、本当は言いたいに違いない。
行かないで。
ここにいて。
わたしといっしょになって。
でも、言えない。
彼女は、まだ夫のある身。
そして、おれは------王都に召喚された騎士。
ロクサーヌ「お気をつけて……お身体を壊さないで」
リュート「ロクサーヌ様もお身体に気をつけて」
ロクサーヌ「わたしは平気。リュート殿のことが……」
心配でたまらない。
そう目が言っていた。
おれとロクサーヌは、二人沈黙したまま見つめ合っていた。
なかなかその場を離れられなかった。
でも------もう発たねばならない。
リュート「本当にお世話になりました」
ロクサーヌ「いいえ……お世話になったのは、わたしの方です。
あなたは、わたしに希望を与えてくださいました」
リュート「ロクサーヌ様……」
ロクサーヌ「本当に……ありがとう……
あなたのことは、決して忘れません……」
言ってロクサーヌは顔を伏した。
涙をこぼしそうなのを必死にこらえているのだ。
リュート「王都に着いたら、必ず戻ります」
ロクサーヌ「はい……待ってます……ずっと……待ってます……」
おれはうなずいて、ロクサーヌに背を向けた。
ロクサーヌ「リュート殿~~~~~~~~~っ!」
ロクサーヌの声がおれの背中を追い掛けた。
おれはぶるっとふるえた。
振り返って彼女の許に駆け戻りたい!
咄嗟に思ったが、おれは首を振り、馬に鞭をくれた。
今すぐにでも抱擁して唇を押しつけたい気持ちを
抑えつけながら------。
シャムシェル「女を1人泣かせちゃって、リュートも悪い男だね~」
ロクサーヌに別れを告げると、
シャムシェルが冷やかしに現れていた。
今まで姿を現さなかったのは、
きっと気をつかってくれていたのだろう。
リュート「どこ行ってたんだ」
シャムシェル「別に」
シャムシェルがにやにやと笑う。
シャムシェル「リュート、寂しがってないかなあ、と思って」
リュート「心配してきてくれたのか?」
シャムシェル「うん」
シャムシェルがうなずいた。心は悲しみに浸かったままだが、
その片隅だけ少しあたたかくなる。
シャムシェル「寂しい……?」
リュート「うん……」
シャムシェル「大丈夫だよ。わたしがついてるから。
いつでもリュートのそばにはわたしがいるよ」
シャムシェルが優しい目で見つめておれに抱きついてきた。
大丈夫だよとばかりに、ぎゅうっと抱き締める。
悲しみは消えなかったが、おれはその中に、
ぬくもりを感じていた。
