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エッチな騎士の成り上がり
- 辺境乱乳編01 -

2日後------

騎士学校を卒業して騎士になったばかりのおれは、
エーデルラント王国の地方都市、ボーアンに来ていた。

エーデルラント王国は、
西方でリンゴバルト王国と隣接している。
ボーアンは、その国境近辺に位置する町だ。

といっても、軍事上の重要性はない。

リンゴバルト王国とは、姉妹関係を結んでいる。
何を隠そう、ボボン王子の母親は、
リンゴバルト王国の王族だ。

ボーアンは、付近7つの城を統べるボーアン管区の
中心都市であるが、開(ひら)けているとは言い難い。

東の方には肥沃なインラント地方が広がっているが、
このボーアンは痩せた平原ばかりだ。

産業は農業しかなく、土地も痩せている。
収穫高は王国内でも最低だ。
ボーアンには、停滞と衰退しかない。

しかし、どこから見ても思い切り
田舎の風景を目にした気分は、なぜか清々しかった。

停滞しかなくても、この田舎の空気は澄んでいる。

牧歌的で、長閑で、のんびり過ごすにはいいところだ。
王都にはないゆるやかさがある。

いいな、と思った。

自分が育ったところに、よく似ている。

おれ、結構、こういうところ、好きかもしれない。

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牧歌的な丘を下りて町中に入ってみると、
こぢんまりした町だった。

市は立っていたが、あまり大きな町ではない。
町自体もくすんでいるような感じだ。

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城はかなり古いものだった。

ヴォールトの廊下を抜けて大広間に入ると、
いつの時代に建てられたのか、
年季の入った石のヴォールトが天井に孤を描いていた。

やはり、町同様くすんでいる。燭台を置く場所も少ない。
夜はきっと薄暗くて、幽霊でも出そうな感じになるのだろう。

せっかくの晴れたお昼時だというのに、
大広間はひんやりとしている。守備隊の兵士たちは、
こんなところで毎日寝泊まりをしているのだろうか。

守備兵「長官の部屋はこちらです」

リュート「あ、うん。ありがとう」

守備兵「アーボイン様、リュート様をお連れしました」

部屋に入って少し驚いた。

城の中では、どうやら一番いい部屋のようだ。
窓から入ってくる光も、少なくとも大広間よりは明るい。

しかし、王都にあるような華やかさはない。
発展から取り残された地方都市ボーアンの暗さだ。

守備兵「お連れいたしました」

アーボイン「下がってよい」

守備兵が下がった。そして、

ボーアン長官、アーボインが現れていた。

この辺りの7つのお城を含むボーアン地方の総督だ。
ボーアン地方の城主たちは、
すべてこのボーアン城の管轄下にある。

リュート「リュート・ヘンデです」

アーボイン「噂通りの冴えない顔だな」

出会い頭のきつい一撃だった。

アーボイン「楽器のような名前をしとるが、
      貴様では永遠に音は鳴らぬな」

リュート「……」

アーボイン「わしは、おまえには何も期待しとらん。
      ここに回されるような者は、所詮クズだ。
      中央に戻ることなど永遠に叶わぬ、忘れられた存在だ」

リュート「……」

アーボイン「王都がいくら変わっても、ここは変わらん。
      このど田舎でできることなど、高が知れておる」

リュート「……」

アーボイン「ここにあるのは、ため息と絶望だけだ」

リュート「……」

アーボイン「マドワーズ!」

長官は呼び鈴を鳴らした。

若い男が1人入ってきていた。

マドワーズ「お呼びですか、長官」

アーボイン「王都から来た男だ。仕事を覚えるまで、世話してやれ」

マドワーズ「へい」

長官は去った。

もう自分と話すつもりはないらしい。

マドワーズ「こちらへ」

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マドワーズ「驚いたでしょ?長官はいつもああなんでさ」

リュート「中央に戻ることなど永遠に叶わぬ------
     って言ってたけど、長官も騎士学校の出身なの?」

マドワーズ「卒業生でさ。まあ、最下位だったらしいですがね」

マドワーズ「おっと、これは内緒の話だ」

マドワーズがにやりと笑う。貧相な笑いだ。

見え透いた阿諛追従(あゆついしょう)が
すぐ下から覗いている。

マドワーズ「あっしはマドワーズ。ボーアン城の家令をしておりやす」

聞いて思わず驚いた。

家令は、城主に次ぐお城のナンバー2だ。
城主に代わって荘園を見てまわり、
城主に代わって裁判を開く。

実務のトップと言ってもいい。
お城の中では非常に重要な役職だ。

この貧相な男が、その家令を務めているとは……。

マドワーズ「部屋に行く前に、奥方に挨拶に行きやしょ」

リュート「同じ部屋じゃないの?」

マドワーズ「このボーアンでも、最近は夫婦別室ってのが
      当たり前なんですぜ。王都じゃとっくの昔に
      そうなのかもしれやせんがね」

マドワーズ「それに。長官は最近奥方と仲が悪くてね。っていうか、
      『あっち』の方をしたくないって言うんで、
      反対側の寝室にすまわせてんでさあ」

いやな笑いだった。

あっちの方というのは、夜のこと------セ〇クスに違いない。

マドワーズ「さ、こちらでやすよ」

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緑に統一された部屋だった。

長官の部屋よりも、瀟洒な感じがある。
決して王都のような華やかさではないが、
地方なりの明るさがある。

マドワーズ「奥方、王都から来たって騎士を連れてきやしたぜ」

部屋の奥から、長官の奥方が姿を現していた。

おれは、思わず息を呑んだ。

世の中に絶望しきった長官からして、
疲れ切った中年の女を想像していたのだが、
予想以上に若く、美しかった。

ほんのり優しい雰囲気と色艶がある。

豊熟、あるいは芳熟という言葉がぴったりの女だ。

おまけに------

------素晴らしい胸をしていた。

胸のふくらみがまるで衣服から零れ落ちそうなほど、
重々しく突き出している。
爛熟気味にたっぷり実った胸の果実みたいだ。

(すげえオッパイ……アイシスとどっちがおっきいかな……)

(眼鏡の人より大きいかな……)

(王宮内で会った不思議な人には負けるけど、
 ほんとでっかいな……)

???「まあ。このお方……!?」

マドワーズ「今年王都の騎士学校を卒業したばかりだそうで」

???「まあ。シェーンブルグから」

マドワーズ「今着いたばかりでさあ。きっと王都の話をしてくれやすぜ」

???「まあ、ほんとに?」

長官の奥方は繁々とおれをみつめた。

明るい瞳を嬉しそうに開いて、
キラキラした視線を投げかけてくる。

???「お名前は」

リュート「リュート・ヘンデです」

ロクサーヌ「ロクサーヌです」

リュート「以後、お見知り置きを」

おれは片足で跪(ひざまず)いて夫人の手を取り、
軽く口づけた。

びくっと一瞬長官夫人がふるえた。

(しまった……さわっちまった)

そう思ったが、礼儀上仕方がない。

みだりに女の人に手で触れてはいけないと
母から教わってきたが、挨拶をしないわけにはいかない。

ロクサーヌ「リュート殿は、シェーンブルグのご出身?」

リュート「いえ。地方です」

ロクサーヌ「わたし、子供の頃、シェーンブルグにいたことがあるの。
      5才までだったからあまり覚えていないのだけれど、
      懐かしいわ」

ロクサーヌが目を細める。

優しい瞳だ。

その瞳にも惹かれるけれど、
やっぱり視線は胸に向かってしまう。

ロクサーヌ「楽器は、おやりになるの?」

リュート「いえ」

ロクサーヌ「そう。お名前が楽器みたいだから、
      てっきりそうなのかなって」

リュート「人からは鳴らない楽器だとよく言われます」

ロクサーヌ「まあ。くすくす」

笑うと、豊満すぎる旨がブルンブルンと波うつ。
本当に大きい胸だ。

すぐにもさわりたくなってしまう。

二人きりになったら、我慢するのが難しいかもしれない。

ロクサーヌ「ここ、古いお城でしょ?」

リュート「ええ」

ロクサーヌ「もうお部屋には?」

マドワーズ「まだです」

ロクサーヌ「マドワーズ。すぐご案内さしあげて」

マドワーズ「はい、奥方様。いいお話し相手ができやしたね」

ロクサーヌ「ええ、そうね」

ロクサーヌ「リュート殿。また、お話にいらして」

リュート「はい」

ロクサーヌ「きっとよ」

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おれは部屋を出て大広間に戻った。
『きっとよ』の台詞とあの爆乳が、まだ頭について離れない。

マドワーズ「どうやら、奥方に気に入られたみたいでやすね。
      初対面の方に、あんまり奥方はお話にならないですから」

リュート「そうなんだ」

マドワーズ「あっちの方も、行けるかもしれやせんぜ」

マドワーズが意味ありげに笑った。

あまりいい品格の男ではないらしい。
少なくとも、騎士になれるような面構えではない。

聖十字教では浮気が処罰の対象だというのは、
この男はわかっているのだろうか。それとも、
ボーアンでは、浮気は日常茶飯事なのだろうか。

マドワーズ「部屋はこっちです」

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部屋に入って、おれはさすがにがっくりしてしまった。

長官の部屋も奥方の部屋も、そこそこ明るく
きれいな感じだったから期待していたのだが……、
まるでボーアンの町そのもののようにくすんでいる。

希望と発展から取り残された田舎の縮図といった感じだ。

きっと冬は寒いに違いない。

マドワーズ「いい部屋じゃないですか。
暖かい暖炉。水漏れのしない壁。充分じゃないですか」

悪徳商人のような口調で、家令のマドワーズが言う。

マドワーズ「長官と奥方は基本的に食事は部屋ですが、
      旦那にはみんなと同じく大広間で取っていただきやす。
      守備隊の兵とも仲よくなった方がいいでしょ」

自分のペースで、どんどんマドワーズがしゃべる。

マドワーズ「まあ、今日は夕食までゆっくりしていてください。
      明日から、いっしょに荘園を見てまわりやしょう」

マドワーズは去った。

途端に、何も知らない異境での静けさが立ち込めてきた。

王都からボーアンまでは遠い。

そしてここには、誰も知っている者はいないのだ。

でも……。

1つだけ、花があった。

胸の大きな貴婦人の花。

長官の妻、ロクサーヌ。

この取り残された町にあって、
唯一優しくやわらかな雰囲気を持つ、貴婦人。

そして、あの豊満な胸------。

本当にあの胸だけは、素晴らしい。
停滞と衰退の町にあって、1つだけある希望と悦びだ。

(いつか、あんな胸をさわれたらな……)

ベッドに身を横たえてそう思っているうちに、
いつしか、おれは眠りに落ちてしまっていた。

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リュート・ヘンデが粗末なベッドで寝息を立て始めた頃、
長官の部屋ではアーボイン長官とマドワーズが
顔を突き合わせていた。

アーボイン「どうだった?」

マドワーズ「へへ、ばっちりでさあ。奥方も興味を示しやしたぜ」

アーボイン「そうか、そうか」

マドワーズ「これで『計画』もうまく行きそうですね」

アーボイン「まだわからん。笛を吹いてもうまく踊るかな」

マドワーズ「ばっちりでしょう。
      あっしの勘じゃ、絶対二人はやりますね」

アーボイン「それよりも、『あっち』の方だ。
      あれにはしっかり口止めしてあるだろうな」

マドワーズ「へい、そりゃもう、奥方にはよけいなことはしゃべるなと
      言ってありやす。怯えさせちゃ悪いからと」

マドワーズ「今まで城内で死んだやつは
      病気ってことにしてありやすから」

アーボイン「まったく困ったものだ。
      いつも新しい騎士が配属されるたびに『あれ』が出てくる。
      今夜は厳重に警戒をしろ」

マドワーズ「へい。大切な駒ですからね。化け物に取られちゃ困りやす。
      オ〇ニーを我慢してくれるとありがたいんですが」

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???「フフン……いい匂い……」

???「美味しい人間の匂いだ……」

???「今度の人間は、たっぷり出るかな……くすくすくす」

プロローグも終わり第一章が始まります。
<2016/09/24 15:49 RUKA>消しゴム
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