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エッチな騎士の成り上がり
- 叛乱軍性圧編06 -

リュート「あれ?まさかうちのお城じゃないよね」

女騎士「いえいえ。もっと先です」

リュート「どこ?」

女騎士「ですから、もう少し------」

女騎士「あっ!」

フェルゼン「ぬっ!」

ザント「貴様は……!」

フェルゼン「待て!」

ザント「剣を抜けぃ!」

リュート「ちょっと待って!」

おれは思わず2人の前に立ちはだかった。

フェルゼン「なぜ邪魔立てする!」

リュート「あの子は悪漢に襲われて、家まで送り届ける途中で------」

フェルゼン「悪漢?」

ザント「あの女狐が?」

リュート「女狐?」

リュート「知ってるの?」

ザント「皆目」

フェルゼン「……」

リュート「え?でも、今------」

ザント「人違いであった」

フェルゼン「我々は失礼する」

リュート「あ、ちょっと!将軍!将軍!」

老将2人は、またしても立ち去ってしまった。

気がつくと、あの女騎士の姿も見えなくなってしまっていた。

どうも、訳がわからない。

シャムシェル「ん~、いい匂い」

またシャムシェルが鼻をくんくんさせていた。

リュート「匂いするか?」

シャムシェル「いっぱい」

リュート「……嘘の匂いとか言うんだろ」

シャムシェル「くすくす。ヴンダーバルト城はどうするの?」

リュート「う~ん……もう遅くなっちゃったからなあ。城に戻ろう」

シャムシェル「じゃ、一足先に」

リュート「お、おい」

サキュバスは宙に浮かび上がって
気ままに飛んでいってしまった。

なんとも気まぐれな夢魔である。

(まったく……忠誠心があるんだかないんだか、
 よくわかんないやつだ)

おれは一息つくと、
ビュステンハルター城へ向かって歩き出した。

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夕食はなかなか豪華だった。

さすが、ビュステンハルター城。
ウサギのシチューが用意されている。

パンも、当たり前のように上等の白パンが出てくる。

おれは白パンを頬張りながら、
昼間出会った女騎士のことを思い出した。

老将たちは知っている様子だったが……
本当にいい胸をした女騎士だった。

まだロクサーヌと別れてそれほど時間が経っていないのに、
あの迫力のある胸を思い出すと、どうしても考えてしまう。

おれは浮気性なのだろうか。

それとも、オッパイ好きの定め……?

シャムシェル「お代わりする?」

シャムシェルが覗き込んでいた。

リュート「もう平気」

シャムシェル「お腹いっぱいになった?」

リュート「なった」

シャムシェル「くす」

シャムシェルは笑うと、顔を近づけてきた。

シャムシェル「あの女騎士のことを考えてたんでしょ」

リュート「え?」

シャムシェル「胸、おっきかったね」

おれは言葉に詰まった。

さすがにサキュバス。よく見ている。

シャムシェル「さわりたいって思ってたんでしょ」

エッチな笑みを浮かべて、さらに胸を近づけてきた。
魔性の塊がおれに迫る。

シャムシェル「リュート、オッパイ、好きだものね。くすくす」

リュート「別に」

シャムシェル「くすくす。嘘ばっかり言っちゃって」

さらにシャムシェルが胸をこすりつける。

リュート「うっ」

シャムシェル「くす。もう元気になってるよ」

早くも手を伸ばしてきた。

シャムシェル「昨日はできなかったから、今日はしちゃう」

リュート「だめって言ったら?」

シャムシェル「だめって言ってもだめ」

何が何でもするつもりらしい。

シャムシェル「司令官就任祝いにしてあげる」

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------リュート・ヘンデがサキュバスに胸の谷間で
搾り取られて倒れた頃。
老将3人は、城内で密談を交わしていた。

ザント「驚きましたな」

フェルゼン「まったく。思いもかけないところで出会ったものだ」

ザント「もう少しのところでありましたのに」

シュラム「どっちの」

ザント「それはもう------」

フェルゼン「女狐か、成り上がり者か」

ザント「……」

フェルゼン「早まったかもしれぬな。咄嗟に女狐を
      討とうとしてしまったが、あのまま放っておいた方が、
      我が国にとってはよかったかもしれぬ」

ザント「確かに……惜しいことをしました」

フェルゼン「つくづく悪運の強いやつだ。我らに出会わなければ、
      間違いなく連れて行かれていたであろう」

ザント「運だけは昔からツイておるという噂ですからな」

フェルゼン「とにかく、何とかして失脚させねばならん。
      やつだけは司令官に据えてはならぬ」

ザント「いっそのこと、さっさと軍を率いて攻めさせては?
    その方が早くボロが出るのではありませんかの」

フェルゼン「それでぶざまに負けすぎては、後が問題だ。隙に乗じて
      一気に攻め込まれたらどうする?ワッケンハイムの
      『伜』はそれぐらいのことはする武将だぞ」

ザント「た、確かに……」

シュラム「昔のように一騎打ちがあれば、すぐに片がつく」

フェルゼン「乗らんだろう」

ザント「何かいい手が……」

フェルゼン「……」

シュラム「刺客------」

ザント「刺客!我らが雇うというのか!?」

フェルゼン「名案かもしれぬな」

ザント「フェルゼン将軍まで!」

フェルゼン「雇えば、今朝のことが狂言だったかどうかもわかる」

ザント「そ、それは確かに……。
    しかし、刺客を雇って司令官を殺すなど……」

フェルゼン「殺しはせぬ。試すだけだ」

ザント「しかし、バレたら大事(おおごと)ですぞ。刺客など------」

フェルゼン「声が高いぞ。誰かに聞かれたらどうする」

シュラム「フン。そのような者、悪魔以外におるかよ」

フェルゼン「とにかく、また明日考えよう。
      刺客の件も含めてな」

老将たちが立ち去ると、
待っていたように人影が現れていた。

悪魔のシャムシェルである。

シャムシェル「くすくすくす……ここに1人、聞いていたのがいたりして」

シャムシェル「ついでに悪魔だったりして。くすくすくす」

シャムシェル「リュートに教えちゃおっかな~」

<2016/09/26 16:30 RUKA>消しゴム
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