リュート「あれ?まさかうちのお城じゃないよね」
女騎士「いえいえ。もっと先です」
リュート「どこ?」
女騎士「ですから、もう少し------」
女騎士「あっ!」
フェルゼン「ぬっ!」
ザント「貴様は……!」
フェルゼン「待て!」
ザント「剣を抜けぃ!」
リュート「ちょっと待って!」
おれは思わず2人の前に立ちはだかった。
フェルゼン「なぜ邪魔立てする!」
リュート「あの子は悪漢に襲われて、家まで送り届ける途中で------」
フェルゼン「悪漢?」
ザント「あの女狐が?」
リュート「女狐?」
リュート「知ってるの?」
ザント「皆目」
フェルゼン「……」
リュート「え?でも、今------」
ザント「人違いであった」
フェルゼン「我々は失礼する」
リュート「あ、ちょっと!将軍!将軍!」
老将2人は、またしても立ち去ってしまった。
気がつくと、あの女騎士の姿も見えなくなってしまっていた。
どうも、訳がわからない。
シャムシェル「ん~、いい匂い」
またシャムシェルが鼻をくんくんさせていた。
リュート「匂いするか?」
シャムシェル「いっぱい」
リュート「……嘘の匂いとか言うんだろ」
シャムシェル「くすくす。ヴンダーバルト城はどうするの?」
リュート「う~ん……もう遅くなっちゃったからなあ。城に戻ろう」
シャムシェル「じゃ、一足先に」
リュート「お、おい」
サキュバスは宙に浮かび上がって
気ままに飛んでいってしまった。
なんとも気まぐれな夢魔である。
(まったく……忠誠心があるんだかないんだか、
よくわかんないやつだ)
おれは一息つくと、
ビュステンハルター城へ向かって歩き出した。
------------------------------------------------------------------------------
夕食はなかなか豪華だった。
さすが、ビュステンハルター城。
ウサギのシチューが用意されている。
パンも、当たり前のように上等の白パンが出てくる。
おれは白パンを頬張りながら、
昼間出会った女騎士のことを思い出した。
老将たちは知っている様子だったが……
本当にいい胸をした女騎士だった。
まだロクサーヌと別れてそれほど時間が経っていないのに、
あの迫力のある胸を思い出すと、どうしても考えてしまう。
おれは浮気性なのだろうか。
それとも、オッパイ好きの定め……?
シャムシェル「お代わりする?」
シャムシェルが覗き込んでいた。
リュート「もう平気」
シャムシェル「お腹いっぱいになった?」
リュート「なった」
シャムシェル「くす」
シャムシェルは笑うと、顔を近づけてきた。
シャムシェル「あの女騎士のことを考えてたんでしょ」
リュート「え?」
シャムシェル「胸、おっきかったね」
おれは言葉に詰まった。
さすがにサキュバス。よく見ている。
シャムシェル「さわりたいって思ってたんでしょ」
エッチな笑みを浮かべて、さらに胸を近づけてきた。
魔性の塊がおれに迫る。
シャムシェル「リュート、オッパイ、好きだものね。くすくす」
リュート「別に」
シャムシェル「くすくす。嘘ばっかり言っちゃって」
さらにシャムシェルが胸をこすりつける。
リュート「うっ」
シャムシェル「くす。もう元気になってるよ」
早くも手を伸ばしてきた。
シャムシェル「昨日はできなかったから、今日はしちゃう」
リュート「だめって言ったら?」
シャムシェル「だめって言ってもだめ」
何が何でもするつもりらしい。
シャムシェル「司令官就任祝いにしてあげる」
------------------------------------------------------------------------------
------リュート・ヘンデがサキュバスに胸の谷間で
搾り取られて倒れた頃。
老将3人は、城内で密談を交わしていた。
ザント「驚きましたな」
フェルゼン「まったく。思いもかけないところで出会ったものだ」
ザント「もう少しのところでありましたのに」
シュラム「どっちの」
ザント「それはもう------」
フェルゼン「女狐か、成り上がり者か」
ザント「……」
フェルゼン「早まったかもしれぬな。咄嗟に女狐を
討とうとしてしまったが、あのまま放っておいた方が、
我が国にとってはよかったかもしれぬ」
ザント「確かに……惜しいことをしました」
フェルゼン「つくづく悪運の強いやつだ。我らに出会わなければ、
間違いなく連れて行かれていたであろう」
ザント「運だけは昔からツイておるという噂ですからな」
フェルゼン「とにかく、何とかして失脚させねばならん。
やつだけは司令官に据えてはならぬ」
ザント「いっそのこと、さっさと軍を率いて攻めさせては?
その方が早くボロが出るのではありませんかの」
フェルゼン「それでぶざまに負けすぎては、後が問題だ。隙に乗じて
一気に攻め込まれたらどうする?ワッケンハイムの
『伜』はそれぐらいのことはする武将だぞ」
ザント「た、確かに……」
シュラム「昔のように一騎打ちがあれば、すぐに片がつく」
フェルゼン「乗らんだろう」
ザント「何かいい手が……」
フェルゼン「……」
シュラム「刺客------」
ザント「刺客!我らが雇うというのか!?」
フェルゼン「名案かもしれぬな」
ザント「フェルゼン将軍まで!」
フェルゼン「雇えば、今朝のことが狂言だったかどうかもわかる」
ザント「そ、それは確かに……。
しかし、刺客を雇って司令官を殺すなど……」
フェルゼン「殺しはせぬ。試すだけだ」
ザント「しかし、バレたら大事(おおごと)ですぞ。刺客など------」
フェルゼン「声が高いぞ。誰かに聞かれたらどうする」
シュラム「フン。そのような者、悪魔以外におるかよ」
フェルゼン「とにかく、また明日考えよう。
刺客の件も含めてな」
老将たちが立ち去ると、
待っていたように人影が現れていた。
悪魔のシャムシェルである。
シャムシェル「くすくすくす……ここに1人、聞いていたのがいたりして」
シャムシェル「ついでに悪魔だったりして。くすくすくす」
シャムシェル「リュートに教えちゃおっかな~」
女騎士「いえいえ。もっと先です」
リュート「どこ?」
女騎士「ですから、もう少し------」
女騎士「あっ!」
フェルゼン「ぬっ!」
ザント「貴様は……!」
フェルゼン「待て!」
ザント「剣を抜けぃ!」
リュート「ちょっと待って!」
おれは思わず2人の前に立ちはだかった。
フェルゼン「なぜ邪魔立てする!」
リュート「あの子は悪漢に襲われて、家まで送り届ける途中で------」
フェルゼン「悪漢?」
ザント「あの女狐が?」
リュート「女狐?」
リュート「知ってるの?」
ザント「皆目」
フェルゼン「……」
リュート「え?でも、今------」
ザント「人違いであった」
フェルゼン「我々は失礼する」
リュート「あ、ちょっと!将軍!将軍!」
老将2人は、またしても立ち去ってしまった。
気がつくと、あの女騎士の姿も見えなくなってしまっていた。
どうも、訳がわからない。
シャムシェル「ん~、いい匂い」
またシャムシェルが鼻をくんくんさせていた。
リュート「匂いするか?」
シャムシェル「いっぱい」
リュート「……嘘の匂いとか言うんだろ」
シャムシェル「くすくす。ヴンダーバルト城はどうするの?」
リュート「う~ん……もう遅くなっちゃったからなあ。城に戻ろう」
シャムシェル「じゃ、一足先に」
リュート「お、おい」
サキュバスは宙に浮かび上がって
気ままに飛んでいってしまった。
なんとも気まぐれな夢魔である。
(まったく……忠誠心があるんだかないんだか、
よくわかんないやつだ)
おれは一息つくと、
ビュステンハルター城へ向かって歩き出した。
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夕食はなかなか豪華だった。
さすが、ビュステンハルター城。
ウサギのシチューが用意されている。
パンも、当たり前のように上等の白パンが出てくる。
おれは白パンを頬張りながら、
昼間出会った女騎士のことを思い出した。
老将たちは知っている様子だったが……
本当にいい胸をした女騎士だった。
まだロクサーヌと別れてそれほど時間が経っていないのに、
あの迫力のある胸を思い出すと、どうしても考えてしまう。
おれは浮気性なのだろうか。
それとも、オッパイ好きの定め……?
シャムシェル「お代わりする?」
シャムシェルが覗き込んでいた。
リュート「もう平気」
シャムシェル「お腹いっぱいになった?」
リュート「なった」
シャムシェル「くす」
シャムシェルは笑うと、顔を近づけてきた。
シャムシェル「あの女騎士のことを考えてたんでしょ」
リュート「え?」
シャムシェル「胸、おっきかったね」
おれは言葉に詰まった。
さすがにサキュバス。よく見ている。
シャムシェル「さわりたいって思ってたんでしょ」
エッチな笑みを浮かべて、さらに胸を近づけてきた。
魔性の塊がおれに迫る。
シャムシェル「リュート、オッパイ、好きだものね。くすくす」
リュート「別に」
シャムシェル「くすくす。嘘ばっかり言っちゃって」
さらにシャムシェルが胸をこすりつける。
リュート「うっ」
シャムシェル「くす。もう元気になってるよ」
早くも手を伸ばしてきた。
シャムシェル「昨日はできなかったから、今日はしちゃう」
リュート「だめって言ったら?」
シャムシェル「だめって言ってもだめ」
何が何でもするつもりらしい。
シャムシェル「司令官就任祝いにしてあげる」
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------リュート・ヘンデがサキュバスに胸の谷間で
搾り取られて倒れた頃。
老将3人は、城内で密談を交わしていた。
ザント「驚きましたな」
フェルゼン「まったく。思いもかけないところで出会ったものだ」
ザント「もう少しのところでありましたのに」
シュラム「どっちの」
ザント「それはもう------」
フェルゼン「女狐か、成り上がり者か」
ザント「……」
フェルゼン「早まったかもしれぬな。咄嗟に女狐を
討とうとしてしまったが、あのまま放っておいた方が、
我が国にとってはよかったかもしれぬ」
ザント「確かに……惜しいことをしました」
フェルゼン「つくづく悪運の強いやつだ。我らに出会わなければ、
間違いなく連れて行かれていたであろう」
ザント「運だけは昔からツイておるという噂ですからな」
フェルゼン「とにかく、何とかして失脚させねばならん。
やつだけは司令官に据えてはならぬ」
ザント「いっそのこと、さっさと軍を率いて攻めさせては?
その方が早くボロが出るのではありませんかの」
フェルゼン「それでぶざまに負けすぎては、後が問題だ。隙に乗じて
一気に攻め込まれたらどうする?ワッケンハイムの
『伜』はそれぐらいのことはする武将だぞ」
ザント「た、確かに……」
シュラム「昔のように一騎打ちがあれば、すぐに片がつく」
フェルゼン「乗らんだろう」
ザント「何かいい手が……」
フェルゼン「……」
シュラム「刺客------」
ザント「刺客!我らが雇うというのか!?」
フェルゼン「名案かもしれぬな」
ザント「フェルゼン将軍まで!」
フェルゼン「雇えば、今朝のことが狂言だったかどうかもわかる」
ザント「そ、それは確かに……。
しかし、刺客を雇って司令官を殺すなど……」
フェルゼン「殺しはせぬ。試すだけだ」
ザント「しかし、バレたら大事(おおごと)ですぞ。刺客など------」
フェルゼン「声が高いぞ。誰かに聞かれたらどうする」
シュラム「フン。そのような者、悪魔以外におるかよ」
フェルゼン「とにかく、また明日考えよう。
刺客の件も含めてな」
老将たちが立ち去ると、
待っていたように人影が現れていた。
悪魔のシャムシェルである。
シャムシェル「くすくすくす……ここに1人、聞いていたのがいたりして」
シャムシェル「ついでに悪魔だったりして。くすくすくす」
シャムシェル「リュートに教えちゃおっかな~」
