おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
エッチな騎士の成り上がり
- 叛乱軍性圧編08 -

おれは農民のような格好をすると、
こっそりビュステンハルター城を飛び出した。

相変わらず町中は賑やかだった。

お城の方が賊騒ぎで騒いでいるなんて、まるで嘘のようだ。

シャムシェル「リュート、その格好似合ってるよ」

リュート「これだったら怪しまれずに入れてくれるかな」

シャムシェル「さあ」

------------------------------------------------------------------------------

リュート「やっぱり門で断られちゃうかな」

シャムシェル「試してみる?」

おれはシャムシェルといっしょに敵のお城、
ヴンダーバルト城の前に着いた。

ずいぶんといかめしい城壁だった。

堀も大きく幅があって、
確かに大砲で攻めたてるのも難しい様子だ。

おれはひょこひょこと正門に近づいてみた。

敵兵「待て!城に何の用だ!」

リュート「陳情に来たんですけど」

敵兵「ああ。この間連絡のあったやつか。おまえ1人か」

リュート「はい」

敵兵「武器はないな」

リュート「下半身に伸びたり縮んだりするものが」

敵兵「下品なやつめ。通れ」

------------------------------------------------------------------------------

まさか、あっさり入れてくれるとは思ってもみなかった。
どうやら、敵兵は、陳情に来た農民と
勘違いしてしまったらしい。

運が良かったと言うべきか。

おれは辺りをきょろきょろと見回した。

それにしても、凄い城だった。
確かに難攻不落という言葉もうなずける。

シャムシェル「さすがリュート。すっかり溶け込んじゃってるねえ」

リュート「いいお城だよね。要塞って感じ」

シャムシェル「こっちに住む?」

リュート「ううん……ちょっと殺風景かな」

敵兵「おい、そこの者!面会だ!」

敵兵が下がった。

女騎士「陳情があると聞いたが、具体的にどういう事情だ」

リュート「我が城に1人侵入者がおりましたので、そのご報告に」

女騎士「何?」

おれの顔を覗き込んだ女騎士が、あっと驚く表情を見せた。

女騎士「貴様は------」

リュート「お久しぶり。っていうか、さっき会ったばかりだけど」

敵将軍は、じっとおれを見た。

女騎士「……いつ来た」

リュート「今さっき。やっぱり、そうだったんだね」

女騎士「ククク。ぼけたふりをしていたのは
    演技だったということか。オレもすっかり騙されたぞ」

リュート「おれも騙されるところだった」

女騎士「フン」

敵将はおれの顔をじっと見据えた。

女騎士「自己紹介が遅れたな。
    オレが司令官のグラディス・フォン・ワッケンハイムだ」

リュート「美人だね」

グラディス「それも貴様なりの芝居か?」

リュート「本当に美人だと思うけど。言われない?」

そう言って、おれは胸に目をやった。

やはり、でかい。

すぐにでも脱がせて揉みしゃぶりたくなるようなオッパイだ。

敵地のど真ん中に単身乗り込んで自分の命の方が
危ないはずなのに、相手の胸に魅了されて欲情しかけている。

我ながら困ったものだ。

グラディス「貴様は隙があるのかないのか、わからん男だな」

リュート「隙しかないと思うけど」

フンとグラディスは鼻を鳴らした。

グラディス「で、我が城に忍び込んでどうするつもりだ」

リュート「何も。もう見物は終わったし」

グラディス「我が城を攻める参考にするつもりか」

リュート「今度ピクニックにでも使おうかなと思って」

グラディス「相変わらずふざけたやつだ。貴様、わかっているのか?
      オレが命じれば、貴様はすぐ処刑されるのだぞ」

リュート「そうだね」

グラディス「死ぬのが怖くないのか?」

リュート「人間、いつかは死ぬよ」

グラディス「おかしなやつだ。聞けば貴様、
      騎士学校を出たばかりらしいな。用兵の経験はあるのか」

リュート「ないから、少し教えてもらおうと思って」

グラディス「ははは!はははははは!オレに教えろと!?
      ははははは!」

グラディスが哄笑を轟かせた。

グラディス「貴様はやはり、馬鹿か天才だな。
      豪胆なのか、鈍感なのか、まったくわからん」

グラディスがおかしそうにおれを見つめる。

グラディス「侵入した目的は」

リュート「君が本当に司令官かどうか確かめること。
     そっちもそうだったんだろ?」

グラディス「……まるっきり馬鹿というわけではないらしいな」

グラディスはおれの顔をじっと見つめた。
奥の奥まで見通そうとしているかのようだ。

グラディス「貴様、本当に騎士学校を最下位で卒業したのか」

リュート「そうだよ」

グラディス「オレは信じぬぞ。貴様がボボンより馬鹿とは思えぬ」

リュート「わっ、それ問題発言」

グラディス「呑気なやつだ。貴様、生きてここを出られると
      思っているのか?どうやって自分の城へ帰るつもりだ」

リュート「普通に正門から歩いて帰るよ」

グラディス「ク……クククク」

グラディスは笑いを噛み殺した。

グラディス「貴様はいったいどういう神経をしているのだ?」

リュート「さあ、どういう神経だろ」

グラディス「まさか、ここに入る時に出る時の計画を
      立てなかったわけではあるまいな」

リュート「全然。そういえば考えてなかったね」

グラディス「ククク……。まあ、いいだろう。
      オレの気が変わらぬうちにさっさと出ていけ。
      今度会った時は地獄に葬ってやる」

リュート「また会おうね」

グラディス「9時にでも祈っていろ」

<2016/09/26 23:16 RUKA>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.