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エッチな騎士の成り上がり
- 叛乱軍性圧編12 -

翌朝、おれが目を覚ますとシャムシェルが
ニコニコしながら覗き込んでいた。

シャムシェル「昨夜はお手柄だったね」

リュート「は?何のこと?」

シャムシェル「また昨日も出たよ」

リュート「何が」

シャムシェル「刺客」

リュート「また出たの?今度はどこ?」

シャムシェル「リュートの部屋!」

リュート「え?じゃあ、撃退してくれたの?」

シャムシェル「リュートが一人でやっちゃった」

リュート「嘘」

シャムシェル「眠ってる時のリュートって強いんだよ。
       腕とか足とか適当に出して、
       みんなやっつけちゃうんだもん」

おれは苦笑してしまった。

自分では覚えていないので、嬉しいとも何とも言えない。

リュート「おれを殺しに来たのか?」

シャムシェル「ううん、ボコボコにしに来ただけみたい。
       痛い目に遭わせるとか言ってたから。
       大方、あの3人の回し者じゃない?」

リュート「老将の?」

シャムシェル「だいたい、最初の時と人数が違ってたし」

リュート「で、連中はどうしたんだ?」

シャムシェル「捨てちゃった」

リュート「捨てた?」

シャムシェル「そこの窓から」

リュート「……おまえ、変なことしたんじゃないだろうな」

ガチャッ!

突然ドアが開いていた。

入ってきたのは------

シュラム「ぬ?」

ザント「うぉっ!」

フェルゼン「ぬがぁぁっ!そんな……馬鹿な……!」

老将たちは一斉に動じて声を上げた。

リュート「何?ノックもしないで何か用?」

ザント「あやややや、いや、これは------」

シュラム「無念というか……あわわ」

フェルゼン「その……司令官が暗殺者に襲われたとお聞きしまして」

リュート「心配して来てくれたの?ありがとう、ピンピンしてるよ」

ザント「そ、それは」

フェルゼン「何より」

シュラム「残念」

ザント「い?」

フェルゼン「シュ、シュラム卿」

シュラム「あわわ」

3人は妙に慌てている。いったいどうしたというのだろう。

守備兵「大変です!」

バタバタと兵士が駆け込んできた。

守備兵「城の中で、死体が見つかりました!」

リュート「死体?」

ワン・コアン「それは本当か?」

いつの間にかワン・コアンが来ていた。

守備兵「はい!恐らく、賊と思われます」

ワン・コアン「どんなやつだ」

守備兵「それが……干からびておりまして……」

ワン・コアン「干からびていた?」

守備兵「自分も、あんな死体を見るのは初めてです」

ワン・コアン「わかった。わたしも見よう。城内の警備を強化せよ」

守備兵「はっ!」

2人が出ていった。

シャムシェル「♪♪♪♪♪♪」

シャムシェルが鼻歌で誤魔化す。どうやら、食ったらしい。

ザント「で、では、我々も」

リュート「うん、将軍たちも気をつけてね」

将軍たちが出ていってから、あれ?と思った。

死体の報告は、さっきの兵士が最初だ。
でも、その前に将軍たちは賊のことを知っていた……。

リュート「シャムシェル。おまえ、食ったろ」

シャムシェル「だって、そのまま残しとくわけにいかないし。
       リュートにも一応聞いたんだよ。
       そしたら、食べてもいいって……」

リュート「言ってないって」

シャムシェル「でも、まずかったなあ……お腹壊しそうだった……
       やっぱり、リュートの方がいい」

リュート「おれはパンか肉か」

シャムシェル「うん♪」

おれはベッドから転がりかけた。

まったく。

優しいのだか、ただの食いしん坊なのか、
色情狂なのか、よくわからなくなる。

ガチャッ!

モテール「おい!貴様が襲われたというのは本当か!」

ノックもせずに、モテールが飛び込んできた。

リュート「そうらしいよ」

モテール「貴様が撃退したのか?」

リュート「さあ……」

モテール「ならば、誰が撃退したのだ!」

リュート「誰だろうね」

モテール「馬鹿者!昨夜ここにいたのは
     貴様1人であろうが!
     しかも、死体はこの部屋のすぐ下だぞ!?」

リュート「落ちたのかね」

モテール「落ちてあのように干からびるか!」

リュート「じゃあ、悪魔の仕業じゃない?」

モテール「何だとぉ!貴様、またふざけたことを------!」

アイシス「モテール!」

アイシスが強い声を発していた。

アイシス「一々確かめることでもないでしょ?
     無能な騎士に何ができるっていうの?」

モテール「それは……そうだが……」

アイシス「行きましょ。時間の無駄だわ」

モテール「まったく、運のいいやつめ」

アイシスとモテールは2人とも出ていった。

シャムシェル「生意気なやつ。2人とも食っちゃおうか」

リュート「もう食うな!」

シャムシェル「じゃあ、リュートの食べさせてくれる?」

リュート「あのなあ……」

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リュート・ヘンデがシャムシェルの冗談に付き合っている頃、
ある客がヴンダーバルト城を訪れていた。

グラディス「誰かと思えば貴様か」

ワン・コアン「ご無沙汰しております」

グラディス「挨拶はいらぬ」

ワン・コアン「リュート・ヘンデにお会いになったとか」

グラディス「呼び捨てか。おまえの上官だぞ」

ワン・コアン「将の器にあらざれば」

グラディス「勝手なものだな」

ワン・コアン「上官に力あらざれば、下で動くのもまた部下の務めです」

グラディス「理屈はいい。用件を言え」

ワン・コアン「実は提案がございまして」

グラディス「降伏するつもりか」

ワン・コアン「まさか。実は------」

<2016/09/29 19:58 RUKA>消しゴム
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