おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
エッチな騎士の成り上がり
- 叛乱軍性圧編21 -

???「ちゅっ♪」

妙な感覚におれは、ぱっと目を覚ました。

何かがおれの唇に触れたような気がする。
シャムシェルだろうか。

戦いの日から1日------。

昨日は激しい戦いだった。

チェスの戦いというより、腹部からの本能との
戦いであったが、ともなか、おれは両方に勝ったのだ。

でも、いまだにその実感はない。

実感はないのだが、ベッドに違和感がある。
横を向いたおれは、わっと声を上げていた。

なんと!

おれの隣にはグラディスが眠っていたのだ!

リュート「グ、グ、グ……グラディス!」

グラディス「起きたか?」

リュート「お、おまえ、なんでここに?」

グラディス「覚えていないのか?
      昨日オレの手錠を外してくれたではないか」


リュート「外したけど、別の部屋をあてがったはずじゃ------」

グラディス「おまえの部屋にいたらだめか?」

リュート「だめとは限らんが……」

グラディス「くす。照れているのか」

リュート「誰が」

グラディス「くすくす。無理もない。オレは美人だからな」

おれは転げそうになった。

確かに美人だが……じ、自分で言うか?
というか、グラディスはそういう女だったのか?

グラディスは嬉しくてたまらないようにおれを見つめている。

リュート「何かしたのか」

グラディス「したぞ。キスしてやった」

リュート「何?」

グラディス「誇りに思え。オレは最高の男にしかキスはしない」

リュート「……」

グラディス「おまえはオレの男だ。オレはおまえの女だ」

リュート「え?そうなのか?」

グラディス「おまえは昨日、オレを征服した」

リュート「したっつうか……」

グラディス「もうオレは決めたのだ。オレはおまえの女になる。
      これはすでに決定事項というか、既成事実だからな」

リュート「き、既成事実!?」

グラディス「牢屋でおれにいっぱいエッチなことをしたではないか」

ニヤニヤと笑いながらグラディスが言う。

グラディス「オレとおまえはもう他人ではない。
      つまり、恋人同士というわけだ」

リュート「なに~~っ!?」

グラディス「オレが恋人では不満か?」

リュート「いや、そんなことはないけど……展開、早くない?」

グラディス「オレは好きになったら一直線だ。
      好きな相手に好きと言ってはいかんおか?」

おれは黙った。

悪いわけではないが……あまりに急すぎて、
おれ自身がついていっていない。

グラディス「昨日のおまえは凄かったぞ。オレはおまえに二度惚れた。
      一度目はチェスで。二度目はセ〇クスで。
      おまえはやはり、ただ者ではなかった」

リュート「チェ、チェスは偶然だから……」

グラディス「そうやってまたオレを煙に巻こうという魂胆だな。
      その奥の深さが、おまえの魅力だ」

リュート「いや、奥はないから。底浅いから」

グラディス「そんな嘘にオレが騙されると思うか?
      オレは、これでも人を見る目があるんだぞ」

リュート「でも、おれ、騎士学校最下位卒業だぞ」

グラディス「最下位の男がオレと対決できると思っているのか?
      この名将の娘と」

リュート「……」

グラディス「おまえは名将の娘が惚れた男だ。つまり、世界一の男だ。
      オレが惚れる男は世界一の男に決まっているからな」

リュート「は、はは……」

グラディス「おまえは世界一の女を手に入れたのだ。
      当然のことだ、おまえは世界一の男だからな」

凄い物言いである。おれの方が圧倒されてしまう。

グラディス「オレのことは、嫌いか?」

リュート「嫌いじゃないぞ」

グラディス「好きだと言え」

リュート「まあ……そりゃ、好きかもしれないけど」

グラディス「照れ屋だな、おまえ」

リュート「て、照れ屋って」

グラディス「オレはおまえのことが好きだぞ。
      男を好きになるのは、生まれて初めてだ」

リュート「い?」

グラディス「オレは、おまえのためなら何でもするぞ。
      火の中だって飛び込むぞ。
      昨日みたいに鎖で縛られてもいいぞ」

リュート「ぶっ」

グラディス「おまえ、オレを好きにしたくないのか?」

グラディスはおれに胸を近づけてきた。
自然に胸の谷間に目が行く。

グラディス「したいか?」

リュート「え?」

グラディス「オレの胸、大きいだろ」

リュート「あ……うん」

グラディス「おまえ、胸が好きだな」

リュート「悪いか?」

グラディス「嬉しいぞ。おまえが大きな胸を好きで」

グラディス「戦いには邪魔になるから、あまり好きではなかったが、
      おまえに胸を見られると、なんだか嬉しくなる。
      女になった気分になる」

リュート「……」

グラディス「胸で……気持ちよくしてやろうか」

リュート「え?」

グラディス「オレだって、知っているのだぞ。パ〇ズリって言うのだろ?
      オレも、いつかはこういう時が来ると思って、
      一応は勉強しておいたのだ」

リュート「べ、勉強って……?」

グラディス「待ってろ。今、オレが胸で挟んでやるからな。
      いっぱい気持ちよくなれよ」

おれは、朝からグラディスにやられてしまった。

------------------------------------------------------------------------------

ガチャッ!

守備兵A「失礼します。ご朝食をお持ちしました」

守備兵A「わっ!」

リュート「ご苦労さん」

守備兵A「こ、これは------!」

リュート「ああ、気にしないで。
     別にグラディスはおれを襲うつもりじゃないから」

グラディス「そうだ、オレは襲われたのだ」

守備兵A「はぁ?」

リュート「……」

グラディス「鈍いやつめ」

守備兵A「は……はぁ。い、いつの間にかに司令官は
     敵将とそのような関係に……」

リュート「昨夜」

守備兵A「さ……さすがであります」

リュート「あの……みんなには内緒ね。
     好きなだけパン持っていっていいからさ、
     もう1人分、食事持ってきてくれる?」

守備兵A「ははっ!」

兵は立ち去った。

また昨日と同じように、アップルパイが載っている。

グラディス「くす。戦の後のせいか、腹が減ったな」

リュート「そうだな」

グラディス「オレがいっぱい食わせてやるぞ」

リュート「ははは」

ガチャッ!

守備兵A「失礼します」

守備兵A「もう1人分、お持ちしました」

リュート「ありがとう」

守備兵A「失礼します」

部屋はおれとグラディスの2人きりになった。

リュート「さて、食べるか」

グラディス「待て。オレが毒味をしてやる」

リュート「毒味!?」

グラディス「愛しい男が毒を盛られていてはたまらんからな。
      オレはまだこの年で寡婦になるつもりはないぞ」

リュート「か、寡婦って……」

グラディス「はむ……」

グラディスはおれの朝食に手を伸ばす。

グラディス「うむ。大丈夫だ。さ、口を開けろ」

リュート「え、ええっ!?」

グラディス「妻と言えば、スプーンで掬ってあ~んと言うのが
      相場に決まっておるではないか」

リュート「い、いつの時代の話だよ」

グラディス「いくらオレがいい女だからといって照れるな。
      オレも少し恥ずかしいのだ」

リュート「全然そうは見えんが」

グラディス「さ、口を開けろ。あ~ん」

リュート「あ~ん。------ぱくっ」

グラディス「くす。うまいか?」

リュート「うまい」

グラディス「じゃあ、今度は口移しで------」

リュート「え?」

グラディス「ンッ……」

リュート「んぐ……」

グラディス「はぁ……口移しで食べさせてやったぞ」

リュート「はは……」

グラディス「おまえとの初キスだ。今日のことは絶対覚えておくぞ」

リュート「ははは……」



キャラクター紹介第九弾
『ボボン(王子)』
ハーゲル国王の嫡子。
リュートには、同期のよしみで
「ドボン」とか「メタボン」とか呼ばれている。
性格は甘えん坊。幼児的性格。
ただ自分のわがままを通したいだけの困ったちゃん。
<2016/10/04 01:12 RUKA>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.