女「あん……お坊っちゃま……気持ちいいです……
ほんと、お上手……」
女「もっと強くぎゅ~って……あぁぁぁ……」
--------------------------------------------------------------------------------
3日目------
目が覚めて、おれは目をこすった。
子供の頃の夢だ。
小さい頃は、
よく召使のバノッサの胸をさわって母に叱られたものだ。
その母も、自分が騎士学校に行く費用を捻出した無理が
祟ったのか、すでにこの世を去っている。
父も、母より1年早く死んでいる。
--------------------------------------------------------------------------------
守備兵「城門へ急げ!」
ダダダダッ!
リュート「ン?」
リュート「ずいぶん慌ただしいな」
守備兵「塔に上れ!」
リュート「どうしたの?」
守備兵「町の連中が押しかけてきたんです!」
リュート「町の連中?なんで?」
守備兵「また出たんですよ!ああ、忙しい!
飯を食う時間もありゃしない」
町の連中?
マドワーズ「ああ、こんなところにいやしたか!」
リュート「町の連中がどうかしたの?」
マドワーズ「詳しくは来てからです。長官がお捜しですよ!」
--------------------------------------------------------------------------------
マドワーズ「連れてきやしたよ、長官」
アーボイン「……」
リュート「町の人、どうかしたんですか」
アーボイン「説明してやれ」
マドワーズ「どこから始めやしょうか」
アーボイン「どこからでもいい」
マドワーズ「じゃあ……。発端は半年前でして」
リュート「半年前?」
マドワーズ「悪魔が現れて、男を食うようになったんでさ」
リュート「悪魔?」
マドワーズ「一晩経つと、精を吸い取られて、ひからびるんでさ」
リュート「……それって、もしかしてサキュバス」
サキュバスとは、夢魔のことだ。
かつてエーデルラント全土に住んでいた魔族の中では、
上の方に位置する種族だ。
人は魔族のことを、魔族と呼んだり、
悪魔と呼んだりしている。
マドワーズ「この半年で立て続けに
10人の男がサキュバスに殺されてるんで」
リュート「……ずいぶん食いしん坊のサキュバスだな」
マドワーズ「一昨日でまた1人、昨日もまた1人やられたみたいで、
町の連中が押しかけてきたんでさ。早く退治しろと」
やはり、昨日の件はそういうことだったのだ。
マドワーズ「それで、旦那の知恵もお借りできないかと」
アーボイン「正直、期待はしておらん。
おまえに聞いても知恵などあるわけなかろう」
おれは苦笑いした。
なかなか手厳しい。
アーボイン「どうしたものかの、マドワーズ」
マドワーズ「上から投石して追い払いやしょう」
アーボイン「それはまずい。万が一城門を破られたら------」
マドワーズ「しかし、あいつらは引きやせんぜ。
昨日だって、あっしは取り囲まれて
命の危険を感じたんですから」
アーボイン「金でもやって帰ってもらうか」
マドワーズ「そんなもったいないことを。
だいたい、金なんかあるんですか」
アーボイン「ない」
マドワーズ「やっぱり石を------」
リュート「王都から退治専門の討伐部隊を呼んでもらうとか」
アーボイン「動くわけないだろうが。本当にお前は役立たずだな」
マドワーズ「いや。いい案かもしれやせんぜ」
アーボイン「何だと?王都が動くと------」
マドワーズ「アーボイン様。ひそひそひそひそひそひそひそ……」
アーボイン「ン?」
アーボイン「何っ?」
マドワーズ「ですから、ひそひそひそ……」
アーボイン「ン……ンン……それは確かに……」
アーボイン「確かに妙案だが、ウンと言うかの」
マドワーズ「ですからそれは……ひそひそ」
アーボイン「フン……ふはは……任せよう」
2人がおれの方を向き直った。
なんだか、いやな予感がする。
マドワーズ「リュート様」
リュート「はい」
マドワーズ「リュート様を騎士と見込んでお願いがございまして」
リュート「何?」
マドワーズ「実は……」
ほんと、お上手……」
女「もっと強くぎゅ~って……あぁぁぁ……」
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3日目------
目が覚めて、おれは目をこすった。
子供の頃の夢だ。
小さい頃は、
よく召使のバノッサの胸をさわって母に叱られたものだ。
その母も、自分が騎士学校に行く費用を捻出した無理が
祟ったのか、すでにこの世を去っている。
父も、母より1年早く死んでいる。
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守備兵「城門へ急げ!」
ダダダダッ!
リュート「ン?」
リュート「ずいぶん慌ただしいな」
守備兵「塔に上れ!」
リュート「どうしたの?」
守備兵「町の連中が押しかけてきたんです!」
リュート「町の連中?なんで?」
守備兵「また出たんですよ!ああ、忙しい!
飯を食う時間もありゃしない」
町の連中?
マドワーズ「ああ、こんなところにいやしたか!」
リュート「町の連中がどうかしたの?」
マドワーズ「詳しくは来てからです。長官がお捜しですよ!」
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マドワーズ「連れてきやしたよ、長官」
アーボイン「……」
リュート「町の人、どうかしたんですか」
アーボイン「説明してやれ」
マドワーズ「どこから始めやしょうか」
アーボイン「どこからでもいい」
マドワーズ「じゃあ……。発端は半年前でして」
リュート「半年前?」
マドワーズ「悪魔が現れて、男を食うようになったんでさ」
リュート「悪魔?」
マドワーズ「一晩経つと、精を吸い取られて、ひからびるんでさ」
リュート「……それって、もしかしてサキュバス」
サキュバスとは、夢魔のことだ。
かつてエーデルラント全土に住んでいた魔族の中では、
上の方に位置する種族だ。
人は魔族のことを、魔族と呼んだり、
悪魔と呼んだりしている。
マドワーズ「この半年で立て続けに
10人の男がサキュバスに殺されてるんで」
リュート「……ずいぶん食いしん坊のサキュバスだな」
マドワーズ「一昨日でまた1人、昨日もまた1人やられたみたいで、
町の連中が押しかけてきたんでさ。早く退治しろと」
やはり、昨日の件はそういうことだったのだ。
マドワーズ「それで、旦那の知恵もお借りできないかと」
アーボイン「正直、期待はしておらん。
おまえに聞いても知恵などあるわけなかろう」
おれは苦笑いした。
なかなか手厳しい。
アーボイン「どうしたものかの、マドワーズ」
マドワーズ「上から投石して追い払いやしょう」
アーボイン「それはまずい。万が一城門を破られたら------」
マドワーズ「しかし、あいつらは引きやせんぜ。
昨日だって、あっしは取り囲まれて
命の危険を感じたんですから」
アーボイン「金でもやって帰ってもらうか」
マドワーズ「そんなもったいないことを。
だいたい、金なんかあるんですか」
アーボイン「ない」
マドワーズ「やっぱり石を------」
リュート「王都から退治専門の討伐部隊を呼んでもらうとか」
アーボイン「動くわけないだろうが。本当にお前は役立たずだな」
マドワーズ「いや。いい案かもしれやせんぜ」
アーボイン「何だと?王都が動くと------」
マドワーズ「アーボイン様。ひそひそひそひそひそひそひそ……」
アーボイン「ン?」
アーボイン「何っ?」
マドワーズ「ですから、ひそひそひそ……」
アーボイン「ン……ンン……それは確かに……」
アーボイン「確かに妙案だが、ウンと言うかの」
マドワーズ「ですからそれは……ひそひそ」
アーボイン「フン……ふはは……任せよう」
2人がおれの方を向き直った。
なんだか、いやな予感がする。
マドワーズ「リュート様」
リュート「はい」
マドワーズ「リュート様を騎士と見込んでお願いがございまして」
リュート「何?」
マドワーズ「実は……」
