おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
エッチな騎士の成り上がり
- 王都淫謀編05 -

おれが目を覚ますと、シャムシェルが覗き込んでいた。

シャムシェル「おはよう。ちゅっ♪」

シャムシェルがおれの唇に朝の口づけをする。
おれもぼけっとしながらキスを返す。

リュート「もう朝……?」

シャムシェル「リュート、眠そう」

リュート「昨夜遅かったからな……もうちょっと寝ようかな」

コンッコンッ!

ガチャッ!

衛兵K「失礼します」

衛兵K「お食事をお持ちしました」

リュート「ありがとう」

衛兵K「……」

リュート「何?」

衛兵K「その……握手していただいてよろしいですか?」

リュート「握手?いいよ」

おれは衛兵に手を差し出した。がしっ、と衛兵が握る。

衛兵K「はぁ……感激です……英雄と握手できるなんて……!」

リュート「ははは……」

衛兵K「お仕事、がんばってください!」

リュート「ありがとう」

衛兵は去った。

シャムシェル「握手していただいてよろしいですか」

リュート「胸に?」

シャムシェル「いいよ」

シャムシェルがエッチな目で見る。

おれは少しだけ、胸をさわってみた。

シャムシェル「ンフン♪」

シャムシェルが甘い声を放つ。
やはり、でかい。成長したオッパイは気持ちいい。

シャムシェル「リュートったら、モテモテなんだから」

リュート「男に対しても、モテモテっていうのかな」

シャムシェル「リュート、大人気だね。なんてったって英雄だもんね」

リュート「張りぼてのね」

シャムシェル「んもう。自己評価低いんだから。
       リュートは器が大きいのっ!」

リュート「そうかな……普通だと思うけど」

シャムシェル「器の小さいやつは、グラディスの首を斬るのっ!」

リュート「だってもったいないじゃん。処罰しないで置いておけば、
     5年10年後に隣国に攻め込まれた時に、
     グラディスは凄く力になってくれるよ」

シャムシェル「そういう長期的視点で考えられるところが大物なのっ。
       小物は短期的視点でしか考えないのっ」

リュート「そうなんだ」

シャムシェル「んもう」

プンスカするシャムシェルを横目に、
おれはハムに手をやった。

シャムシェル「待って」

シャムシェルがハムを奪い取ってクンクンと嗅ぐ。

シャムシェル「平気みたい」

リュート「陰謀の匂いがするって?」

シャムシェル「くすくす……しないって」

シャムシェルが笑う。

シャムシェル「毒入ってないかなって思ったの」

リュート「あぁ……ビュステンハルターで腹下しを盛られたからなあ」

シャムシェル「これから毎日調べてあげるね」

リュート「ありがと」

おれはハムを口に放り込んだ。

リュート「んっ!!」

シャムシェル「なんか入ってた?」

リュート「……うまい!」

次から次へとハムを口に放り込む。

リュート「これ、うまい……」

ビュステンハルター城の食事もよかったが、
王宮での食事はそれ以上だ。

おれはスープもパンも、全部胃袋に放り込んでしまった。
結構平らげるのに時間が掛かってしまったが、
デザートの味も申し分ない。

リュート「いやあ、こんなの毎日食べてたら、太っちゃうかも」

シャムシェル「大丈夫♪わたしが運動させてあげる」

リュート「……それって、セ〇クスのことだろ」

シャムシェル「あれ?どうしてわかったの?」

リュート「わかるに決まってるだろ!」

シャムシェル「くすくすくす」

シャムシェルが笑う。

おれも笑ってしまった。

リュート「毎日、こんな料理が出てくるのかな」

リュート「なんか、凄い部屋に凄い料理だな」

シャムシェル「わたしは最初の貧乏くさい部屋も好きだったけど」

リュート「今から思えば、味があったな」

シャムシェル「くす。いい部屋だと、エッチしたくなっちゃうよね」

リュート「ここまで来られたのも、シャムシェルのおかげだもんな」

シャムシェル「そうよ、ぜ~んぶわたしのせい。感謝してる?」

リュート「してる」

シャムシェル「どれくらい?」

リュート「これくらい」

シャムシェル「どんなふうに?」

かわいい悪魔がエッチな目で見つめてきた。
どうやら、ご褒美が欲しいらしい。

今までとまた違う場所に来たせいか、
おれの方もエッチしたい気分だった。

悪魔はおれの忠実なしもべ。

いつだって、エッチ可能なのだ。

シャムシェル「リュート♪」

シャムシェルがおれに身体を押しつけてきた。

おれはシャムシェルに襲いかかった。
シャムシェルはかわいい声を上げて、ベッドに寝転がった。

おれは久しぶりにシャムシェルとしてしまった。

-------------------------------------------------------------------------------

コンッコンッ!

衛兵K「アイシス様のご到着です」

リュート「通して」

シャムシェルとのセ〇クスを待っていたように現われたのは、
アイシスだった。

セ〇クスの匂いが気にならないかな、と少し心配になる。

アイシス「おはようございます」

リュート「あ、ああ、おはよう。
     ございますなんかつけなくてもいいよ」

アイシス「でも、一応決まりだから。
     他の人がいる前で変な言い方をしたら、
     わたしが怒られるわ」

リュート「そう」

おれはアイシスの顔色を窺った。

どうやら、匂いは消えているらしい。
シャムシェルが窓を開けて換気してくれたからだろうか。

アイシス「よく寝られた?」

リュート「うん。アイシスは?」

アイシス「え、ええ……なんだか、昨夜は興奮しちゃって……」

リュート「寝られなくなったらおいでよ。
     ボーアンの時みたいにしてあげるから」

アイシス「え?」

言ってから、しまったと思った。

おれの不思議な手のことは、内緒だったのだ。

リュート「ああ……その……簡単なお呪い。
     おれ、お呪い得意だから。
     あなたはおれに乳を揉まれたくな~る」

アイシス「馬鹿」

どうやら、うまく誤魔化せたらしい。

リュート「グラディスは元気してる?」

アイシス「ええ……まだ地下牢にいるわ」

リュート「会いに行ったら、だめかな」

アイシス「わたしは、やめておいた方がいいと思う。
     宰相は、グラディスが負けるはずがないって考えているの。
     負けたのは、何か裏取引があったんじゃないかって」

アイシス「今あなたが動いたら、陰謀だ、
     裏取引だって、きっと騒ぎ立てるわ」

リュート「そう考えるのは、自分がそうしてるからだな」

アイシスが、はっとした顔を見せた。

アイシス「そうね……あなたの言う通りね……」

リュート「おれ、グラディスのことが心配なんだ。
     おれの知らないうちに
     勝手に処刑されちゃうんじゃないかって」

アイシス「陛下が信頼ある者だけに警護を任せているから
     平気だと思うけど。毒味もさせているみたいだし」

リュート「元気してるかな」

アイシス「……会いたい?」

リュート「うん……おれがここにいるのも、彼女のおかげだし、
     この国には彼女が必要だと思うんだ」

アイシス「でも、反乱軍の首謀者よ」

リュート「グラディスは単純な悪者じゃないよ。
     彼女は彼女なりに国のことを考えているんだ。
     考えてないやつはもっと別のところにいる」

アイシス「……それって、宰相のことね」

リュート「それから先は言わないのが賢明」

言っておれは微笑んだ。アイシスも微笑んだ。

リュート「ワン・コアンが『上からの命令』って言葉を口にしたって
     言ったよね?」

アイシス「ええ」

リュート「あの黒幕、おれには宰相に思えて仕方ないんだよね」

アイシス「……」

リュート「今の話、内緒ね。告げ口されると、
     おれ、漏れなく失脚するから」

アイシス「そんなこと、しないわ」

リュート「あ、そう」

アイシス「……」

リュート「……今日って、おれ、何するんだったっけ?」

アイシス「エメラリアが迎えに来て、
     モテールのお父さんと会食することになっているわ」

コンッコンッ!

リュート「え?もう来たの?」

アイシス「エメラリア様か?」

衛兵K「はい」

アイシス「お通ししろ」

ガチャッ!

アリステラ「きゃ~っ!」

ドロワット「リュート様~っ!」

入ってきたのは、エメラリアではなく、
あの2人の美人------アリステラとドロワットだった。

ばんとドアを開け放つと、
一直線におれに抱きついてきたのだ。

むにゅっとほぼ剥き出しの胸が顔に押しつけられる。

(むぎゅっ!)

アリステラ「ずっとお捜ししてましたの~♪」

ドロワット「リュート様~っ、わたしを抱いてぇ♪」

アリステラ「抱くのはアリステラが先ぃ♪」

2人がムニュムニュとオッパイを押しつける。

チャッ!

その背後で、不吉な剣を抜く音が聞こえていた。

アイシスが長剣を抜いて、2人の美女の背後に立っていた。

アイシス「いい根性ね。ここには市井の者は入って来られないはずよ」

ドロワット「わ、わたしたち、閣下に招待されたの」

アリステラ「そ、そうなの」

アイシスがぎろっと睨んだ。

長剣を向ける。

アイシス「勝手に王宮に侵入した者、
     ならびに元帥の部屋に侵入した者には、死を与えてもよい」

ドロワット「ひっ」

アイシス「剣の餌食にならぬ前に、出て行け!」

アリステラ「ひぃ!」

ピューンッ!

後にはアイシスと、

気まずそうな顔をした衛兵が残った。

アイシス「どういうつもり?
     あんな女たちを勝手に部屋に入れるなんて。
     もしあの2人が暗殺者だったらどうするの!?」

衛兵K「す……すみません……どうしてもと言われれて……」

アイシス「大方、胸をさわらせてあげるから
     通してくれとか言われたんでしょ。
     悪いけど、ここの担当から外れてちょうだい」

リュート「え?そこまでしなくても------」

アイシス「いいえ!こういうのはきっちりしておかないと、
     命を失うのはあなたなのよ!?」

リュート「そ、そう」

アイシス「早く行きなさい」

衛兵K「はい……」

衛兵は立ち去った。

なんだか、こんなふうに厳しいアイシスを見るのは
初めてだった。彼女が言った通り、
いやいや任務でついたわけではないようだ。

<2016/11/01 01:36 RUKA>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.