昼近くになると、おれの部屋に本物がやってきた。
コンッコンッ!
衛兵C「エメラリア様がおいでです」
アイシス「本物?」
衛兵C「は?エメラリア様ですが」
アイシス「お通しして」
エメラリアはいつもの姿で現われていた。
相変わらず、いい胸をしている。会うたびに、
押し倒して胸を揉みしだいた時の反応を
確かめたくなってくる。
あの2人の女の子たちに抱きつかれたからだろうか?
いかん、いかん。
欲望の時間じゃないのに。
おれは無理矢理、胸から視線を引き剥がした。
エメラリア「何か?」
リュート「あ、いや、何でも」
エメラリア「これからプラティーヌ様との会食のお時間でございます」
リュート「モテールの親父と食事か。
騎士学校にいた時は話したこともなかったけどな」
エメラリア「閣下は軍のトップでいらっしゃいますから」
リュート「軍のトップが大商人と何を話せばいいんだろ」
エメラリア「普通にお話をされればいいだけです。
プラティーヌ様はリュート閣下との間に
パイプを築いておきたいだけでしょうから」
リュート「よかった。うちの不肖息子を
嫁にもらってくれって言われたらどうしようかと思ってた」
アイシス「ぷっ……!」
吹いたのは、アイシス一人だった。
エメラリアの表情は変わらない。
アイシスは慌てて表情を戻した。
エメラリア「では、閣下。参りましょう」
-------------------------------------------------------------------------------
通路にさしかかったところで、
向こうから歩いてくる姿に気づいた。
ルセリア「まあ……」
ルセリア姫だった。
やはり、凄い爆乳だった。でかいなんて大きさではない。
昨日も会ったが、凄まじいの一言に尽きる。
エーデルラント王国で、これほどの爆乳の持ち主はいない。
ルセリア「ご機嫌よう」
リュート「こんにちは。今日もまたおきれいで」
ルセリア「まあ……そんなご冗談を……」
ルセリア姫が照れる。
本当に可憐だ。そして、凄い乳------。
会うたびに惹かれ、会うたびに抱きたくなる。
モテールがいやらしい顔をしたのもわかる。
ルセリア「あ、あの……」
エメラリア「リュート閣下」
エメラリアがおれに顔を寄せて出発を促した。
双つの胸がおれに触れそうになる。
手を伸ばしたら……。
って、そういう場合じゃないって。
リュート「あ、うん。じゃ」
ルセリア「は、はい」
リュート「今度、ダンスでも踊りましょう」
ルセリア「は、はい!よろこんで!」
ルセリア姫が弾んだ声で答える。
おれは軽く手を振って別れた。
アイシスがじ~っとおれを見ていた。
な……何だろう。
おれ、何かした?
-------------------------------------------------------------------------------
モテールの親父との会食は、
まあ、普通の世間話というところだった。
我が息子のご学友だったとは、鼻が高いなどとお世辞を
言われた。在学時代はおれに見向きもしなかったのに、
えらい変わりようだ。
でも、おれ、最下位だったんですよと言うと、
試験では推し量れぬ逸材だったということでは
ありませんかと、またしてもお世辞で返された。
あまり本音は言わない人らしい。
食えない人だ。
でも、清濁併せ呑むのは、人の上に立つ者には必要なこと。
プラティーヌの親父も、必要悪みたいな存在なのだろう。
エメラリア「いかがでしたか、プラティーヌ様は」
リュート「あの人、秘密主義者だね」
エメラリア「正直な方だと思いますけど」
リュート「まあ、如才(じょさい)ない人だよね。
機を見るに敏なりというか、
動きの早さはさすが商売人って感じかな」
エメラリア「そうですか」
アイシスは口を挟まず、黙って聞いている。
リュート「エメラリア……って、呼び捨てにしていいのかな」
エメラリア「どうぞ」
リュート「エメラリアはどう思う?あの人、好き?」
エメラリア「わたくしは好き嫌いを申せる立場ではありません」
リュート「いいよ、言っちゃって。今なら誰もいないし」
エメラリア「お答えは控えさせていただきます」
リュート「エメラリアの方が秘密主義者だね」
エメラリア「王宮では、沈黙は金ですから」
リュート「雄弁は銀」
エメラリアは答えなかった。
ルセリア姫の教育係と、自分への連絡係の2つをこなして
多忙だから……というわけではあるまい。
きっとあまり腹のうちを明かしたくないタイプなのだろう。
何か深い秘密でも抱え込んでいるに違いない。
エメラリア「次の場所に参りましょう。財務大臣がお待ちかねです」
リュート「今度はお金の話?」
エメラリア「恐らく予算削減のことを口にしてくると思いますが、
閣下は迂闊な発言はなさらぬようにお気をつけください」
-------------------------------------------------------------------------------
財務大臣というからもっと痩せ細っているのかと思ったら、
意外と太っていた。猛烈な勢いで肉を食う人間だった。
<<まだ就任されたばかりで右も左も
おわかりでないでしょうから、
金に関してはわたしにお任せを>>
<<でも、事前に知らせてね。
軍事費を増やせとは言わないけど、
今は減らさない方がいいと思うから>>
<<そこはお任せを>>
<<元帥は飾りじゃないからね>>
ある程度の牽制球は投げられたと思う。
エメラリアが忠告した通り、
財務大臣は軍事費の削減を狙っていたに違いない。
叛乱軍は鎮圧されたのだ。
おれだって、別に軍事費削減に対して
絶対反対というわけじゃない。
でも、軍のトップとしては、
『ほいほいお好きなように』とは行かない。
下には大勢の兵士がいるのだ。
エメラリア「時間です。陛下の寝室に急ぎましょう」
リュート「あれ、謁見の間じゃなくていいの?」
エメラリア「あそこは下々の者と会う場所です。
元帥にもなれば、あのような場所で会うことはありません」
コンッコンッ!
衛兵C「エメラリア様がおいでです」
アイシス「本物?」
衛兵C「は?エメラリア様ですが」
アイシス「お通しして」
エメラリアはいつもの姿で現われていた。
相変わらず、いい胸をしている。会うたびに、
押し倒して胸を揉みしだいた時の反応を
確かめたくなってくる。
あの2人の女の子たちに抱きつかれたからだろうか?
いかん、いかん。
欲望の時間じゃないのに。
おれは無理矢理、胸から視線を引き剥がした。
エメラリア「何か?」
リュート「あ、いや、何でも」
エメラリア「これからプラティーヌ様との会食のお時間でございます」
リュート「モテールの親父と食事か。
騎士学校にいた時は話したこともなかったけどな」
エメラリア「閣下は軍のトップでいらっしゃいますから」
リュート「軍のトップが大商人と何を話せばいいんだろ」
エメラリア「普通にお話をされればいいだけです。
プラティーヌ様はリュート閣下との間に
パイプを築いておきたいだけでしょうから」
リュート「よかった。うちの不肖息子を
嫁にもらってくれって言われたらどうしようかと思ってた」
アイシス「ぷっ……!」
吹いたのは、アイシス一人だった。
エメラリアの表情は変わらない。
アイシスは慌てて表情を戻した。
エメラリア「では、閣下。参りましょう」
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通路にさしかかったところで、
向こうから歩いてくる姿に気づいた。
ルセリア「まあ……」
ルセリア姫だった。
やはり、凄い爆乳だった。でかいなんて大きさではない。
昨日も会ったが、凄まじいの一言に尽きる。
エーデルラント王国で、これほどの爆乳の持ち主はいない。
ルセリア「ご機嫌よう」
リュート「こんにちは。今日もまたおきれいで」
ルセリア「まあ……そんなご冗談を……」
ルセリア姫が照れる。
本当に可憐だ。そして、凄い乳------。
会うたびに惹かれ、会うたびに抱きたくなる。
モテールがいやらしい顔をしたのもわかる。
ルセリア「あ、あの……」
エメラリア「リュート閣下」
エメラリアがおれに顔を寄せて出発を促した。
双つの胸がおれに触れそうになる。
手を伸ばしたら……。
って、そういう場合じゃないって。
リュート「あ、うん。じゃ」
ルセリア「は、はい」
リュート「今度、ダンスでも踊りましょう」
ルセリア「は、はい!よろこんで!」
ルセリア姫が弾んだ声で答える。
おれは軽く手を振って別れた。
アイシスがじ~っとおれを見ていた。
な……何だろう。
おれ、何かした?
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モテールの親父との会食は、
まあ、普通の世間話というところだった。
我が息子のご学友だったとは、鼻が高いなどとお世辞を
言われた。在学時代はおれに見向きもしなかったのに、
えらい変わりようだ。
でも、おれ、最下位だったんですよと言うと、
試験では推し量れぬ逸材だったということでは
ありませんかと、またしてもお世辞で返された。
あまり本音は言わない人らしい。
食えない人だ。
でも、清濁併せ呑むのは、人の上に立つ者には必要なこと。
プラティーヌの親父も、必要悪みたいな存在なのだろう。
エメラリア「いかがでしたか、プラティーヌ様は」
リュート「あの人、秘密主義者だね」
エメラリア「正直な方だと思いますけど」
リュート「まあ、如才(じょさい)ない人だよね。
機を見るに敏なりというか、
動きの早さはさすが商売人って感じかな」
エメラリア「そうですか」
アイシスは口を挟まず、黙って聞いている。
リュート「エメラリア……って、呼び捨てにしていいのかな」
エメラリア「どうぞ」
リュート「エメラリアはどう思う?あの人、好き?」
エメラリア「わたくしは好き嫌いを申せる立場ではありません」
リュート「いいよ、言っちゃって。今なら誰もいないし」
エメラリア「お答えは控えさせていただきます」
リュート「エメラリアの方が秘密主義者だね」
エメラリア「王宮では、沈黙は金ですから」
リュート「雄弁は銀」
エメラリアは答えなかった。
ルセリア姫の教育係と、自分への連絡係の2つをこなして
多忙だから……というわけではあるまい。
きっとあまり腹のうちを明かしたくないタイプなのだろう。
何か深い秘密でも抱え込んでいるに違いない。
エメラリア「次の場所に参りましょう。財務大臣がお待ちかねです」
リュート「今度はお金の話?」
エメラリア「恐らく予算削減のことを口にしてくると思いますが、
閣下は迂闊な発言はなさらぬようにお気をつけください」
-------------------------------------------------------------------------------
財務大臣というからもっと痩せ細っているのかと思ったら、
意外と太っていた。猛烈な勢いで肉を食う人間だった。
<<まだ就任されたばかりで右も左も
おわかりでないでしょうから、
金に関してはわたしにお任せを>>
<<でも、事前に知らせてね。
軍事費を増やせとは言わないけど、
今は減らさない方がいいと思うから>>
<<そこはお任せを>>
<<元帥は飾りじゃないからね>>
ある程度の牽制球は投げられたと思う。
エメラリアが忠告した通り、
財務大臣は軍事費の削減を狙っていたに違いない。
叛乱軍は鎮圧されたのだ。
おれだって、別に軍事費削減に対して
絶対反対というわけじゃない。
でも、軍のトップとしては、
『ほいほいお好きなように』とは行かない。
下には大勢の兵士がいるのだ。
エメラリア「時間です。陛下の寝室に急ぎましょう」
リュート「あれ、謁見の間じゃなくていいの?」
エメラリア「あそこは下々の者と会う場所です。
元帥にもなれば、あのような場所で会うことはありません」
