あるところに、ぐーると、ひとのあいだにうまれた、
それはそれはうつくしいおんなのこがいました。
しかし、そのおんなのこは、わるいことをして、
おかあさんといっしょに、むらをおいだされました。
そのおんなのこは、むらをにくみました。
にくんで、にくんで、にくんで、にくんで、にくんで。
あげくのはてには、おかあさんをころしてしまいました。
それから、おんなのこは、ほんとうにわるいこになりました。
やがて、おんなのこは、おとうさんをみつけました。
しかし、おとうさんとあったのは、
おはなばたけでも、あたたかいいえでもありませんでした。
おとうさんは、けいさつでした。
おんなのこは、わるいことをたくさんしたので、
けいさつに、つかまりました。
おんなのこは、「おとうさん」とよびました。
しかし、おとうさんは、おんなのこを、「ばけもの」とよびました。
おんなのこは、おこりました。
なんで、わたしはおぼえているのに。
おとうさんは、わたしをおぼえていない。
おんなのこは、おとうさんをころしました。
おとうさんをころして、たべてしまいました。
───それから。
おんなのこは、もりにあるおやしきにうつりすみました。
おんなのこは、まよいこんできたにんげんを、
ころして、たべていました。
しかし、あるおとこのひとが、おんなのこをたおしました。
そうして、もりはやっと、へいわになりました。
(よいこの童話、「つみのおはなし。━暴食━」より。)
