校長室に着いた。咲夜はクルリと振り返ると言った。
「準備は良いかしら?」
私は黙って頷いた......実のところ本当は悪かったのだが......
「紫校長、十六夜咲夜ですが今良いですか?」
と咲く夜がノックしながら言った。
「ああ、呼んで来てくれたのね、どうぞ。」
ギィと少し軋みながら開いた。
「では、失礼します。」
と咲夜が入って行った。私もそれに続いた。入ると紫が椅子に座っていた。
「咲夜、ありがとう。下がって良いわ。」
「......はい。失礼しました。」
と言って咲夜は出ていってしまった。私と紫だけだった。しばらくの間沈黙が続いた。
「桜香、貴方は此処から元へと戻りたいかしら?素直に言って頂戴。」
と沈黙を破った。
「......答えは今すぐにですか?」
「そうねぇ……今のところの気持ちを言って。」
と私は言われた。頭で考えるよりも口が動いていた。
「......自分でも判りません。」
「そう......じゃあ、外へ帰るとしたら此処への心残りとかは?」
「此処で出来た友達とか、知り合った人達が心残りです。」
私は自分ながら意味が判らなく、変な答え方だな、と思った。けれど紫には充分に判ったらしく頷いた。
「じゃあ、今此処にいるけれど外の世界で、心配に思っている事とかあるかしら?」
「親とか、友達とかが心配です。」
「そう。」
と言ってしばらくの間黙っていた。
「もし、親友、親が心配だったら記憶書き換えて、貴方は外国へ留学している、っていう事に出来るわよ......今の時点で少し書き換えてあるけどね。」
私は悩んだ。親にとっては良いかもしれない。けれども私の大切な親友はどう言うだろうか。きっと、何で?とか言いそうだな......
「親は、多分書き換えて良いと思います。けれど、私の友達は......書き換えて、その記憶になったとしても多分納得しません。」
「......ずいぶんと仲が良いのね。」
「はい。」
これだけは自信を持って言えた。
「う~ん、じゃあ、その子をこっちへ連れてきたらどう?」
とんでもない提案が紫の口から出てきた。
「準備は良いかしら?」
私は黙って頷いた......実のところ本当は悪かったのだが......
「紫校長、十六夜咲夜ですが今良いですか?」
と咲く夜がノックしながら言った。
「ああ、呼んで来てくれたのね、どうぞ。」
ギィと少し軋みながら開いた。
「では、失礼します。」
と咲夜が入って行った。私もそれに続いた。入ると紫が椅子に座っていた。
「咲夜、ありがとう。下がって良いわ。」
「......はい。失礼しました。」
と言って咲夜は出ていってしまった。私と紫だけだった。しばらくの間沈黙が続いた。
「桜香、貴方は此処から元へと戻りたいかしら?素直に言って頂戴。」
と沈黙を破った。
「......答えは今すぐにですか?」
「そうねぇ……今のところの気持ちを言って。」
と私は言われた。頭で考えるよりも口が動いていた。
「......自分でも判りません。」
「そう......じゃあ、外へ帰るとしたら此処への心残りとかは?」
「此処で出来た友達とか、知り合った人達が心残りです。」
私は自分ながら意味が判らなく、変な答え方だな、と思った。けれど紫には充分に判ったらしく頷いた。
「じゃあ、今此処にいるけれど外の世界で、心配に思っている事とかあるかしら?」
「親とか、友達とかが心配です。」
「そう。」
と言ってしばらくの間黙っていた。
「もし、親友、親が心配だったら記憶書き換えて、貴方は外国へ留学している、っていう事に出来るわよ......今の時点で少し書き換えてあるけどね。」
私は悩んだ。親にとっては良いかもしれない。けれども私の大切な親友はどう言うだろうか。きっと、何で?とか言いそうだな......
「親は、多分書き換えて良いと思います。けれど、私の友達は......書き換えて、その記憶になったとしても多分納得しません。」
「......ずいぶんと仲が良いのね。」
「はい。」
これだけは自信を持って言えた。
「う~ん、じゃあ、その子をこっちへ連れてきたらどう?」
とんでもない提案が紫の口から出てきた。
