午後からはスポーツテストという事でレンツ達Eクラスのメンバーはグラウンドに集まっていた。
みんな座学よりも身体を動かす方が好きなのか、普段の授業よりもイキイキと表情が輝いている。
特に男子生徒はライバルとなる子達と成績を競い合ってる中、レンツはボーッとグラウンドの外側で、みんなのテストを傍観していた。
「随分余裕なんだな」
レンツの横に佇む屈強な肉体を持つ硬派な坊主頭のヴァンが声を掛けてきた。
ヴァンは上半身裸で下だけジャージの長ズボンで割れた腹筋に分厚い鋼鉄のような胸板をアピールしていた
。
「余裕じゃないよ。俺身体動かすの嫌いなんだ」
「そうなのか…?たまには、子供みたいにボール投げたり、走ったりするのも悪くないぞ」
「そうかも知んないけど、走ったり、腕立て伏せやったり、腹筋したりするのはやだなぁ…楽なボール投げくらいならやっても良いけど」
「…はは、困った奴だな。なぁ、ここまでの成績どんな感じだ?ってこれは…」
ヴァンは、レンツから手渡された用紙を見た。
するとボール投げ以外の評価が全て最低ランクのE評価。
ボール投げは、まだ挑戦していないので、評価はまだついていない。
ちなみに、最高評価がSで今回の新入生のスポーツテストでオールS評価を取ったものは、Aクラスに在籍する、エリス・ロード・ヴィルフルート。
彼女ただ一人である。
「お前、50m走20秒とかやる気無いだろ」
「うん」
「まったくだらしねぇ奴だ。俺の評価を見てみな!」
レンツは興味無さ気に屈強な肉体を持つヴァンの結果を見た。
すると今のところほぼS評価である。
走りと水泳は少し苦手なのかB評価を貰っていた。
ボール投げに至ってはSを超えた特別優秀評価であるSSを貰っていた。総合評価はS-だそうだ。
「ヴァンお前凄いな…なんでEクラスに在籍してんだ?」
「それは俺に何の実績も無いからだ。Aクラスに特待生枠で入学したエリス・ロード・ヴィルフルートは入学前に既に500体の魔獣を狩っている。しかも彩葉心伝流中伝、学園最強の生徒の妹でもあり、今回の身体能力テストでは全てSランクで通過。それくらいの実績がないと上には行けないのさ」
「へぇー。たかだか500体の魔獣でねぇ…」
レンツは500という数字に少し笑いながら立ち上がった。
そして、ボール投げ場にゆっくりと向かって行った。
今の発言に対しヴァンは反論した。
500体は相当な数だぞ!お前に出来るのか?と。
するとレンツは無言のまま、ボール投げ場の審査員に名前を告げた。
そして、ボールを軽く握り、ボーッとしていた表情から一変、両目を見開き両腕を天高く突き出した。
記録係はボールに備えみんな準備する。
そして、レンツは力一杯腕を振り投げた。
投げた瞬間レンツの周りにもの凄い轟音と砂埃が舞い上がり、軽い砂嵐が発生した。
そして、放たれたボールは異常な音と光を放ちながら、バックネットを突き破り虚空の彼方へと消えていった。
「教官!そ、測定不可能ですっ!」
記録係はレンツの脅威的な全力投球に腰を抜かし、恐怖からか身体を小刻みに震わせていた。
「500体なら朝起きて朝飯食う前に終わっちまうよ」
レンツはヴァンにそれだけ、伝えグラウンドから去ろうとした。
その時、見覚えのある黒髪の女子生徒が申し訳無さそうに手を合わせレンツに駆け寄って行った。
「あ、あのーレンツ君?ご、ごめーん。もう一回やって貰っていい?さっきの結果測定不能で、記録に残らないんです…」
黒髪の女子生徒カリンは華奢な身体を震わせながらもレンツに伝えた。
おそらく、レンツのさっきの気迫の篭った球に恐怖しているのだろう。
しかし、レンツは別に怒っておらず、満面の笑みで伝えた。
「いいよ。0点にしといて」
レンツはそう行ってグラウンドから悠々と去っていった。ヴァンはレンツの投げた球に何も言えず、只々彼の背中を眺めることしか出来なかった。
空にはボールが走っていった軌跡が残り、校舎で授業を受けていた生徒も何も言わずただ、軌跡を眺めていた。
レンツ宅からもその軌跡が見え、洗濯物を取り込んでいたイヴや、魔動力剣を手入れしているセブンの目にも見えていた。
学院の屋上でフェンスに、もたれ掛かりタバコを吹かしていたアーニャ教官は鼻でフ…と笑っていた。
「まるで、レーザー砲ね。レンツ・シュタイナー貴方が、若桜戦何処まで戦えるか見ててあげるわ…ふふ」
みんな座学よりも身体を動かす方が好きなのか、普段の授業よりもイキイキと表情が輝いている。
特に男子生徒はライバルとなる子達と成績を競い合ってる中、レンツはボーッとグラウンドの外側で、みんなのテストを傍観していた。
「随分余裕なんだな」
レンツの横に佇む屈強な肉体を持つ硬派な坊主頭のヴァンが声を掛けてきた。
ヴァンは上半身裸で下だけジャージの長ズボンで割れた腹筋に分厚い鋼鉄のような胸板をアピールしていた
。
「余裕じゃないよ。俺身体動かすの嫌いなんだ」
「そうなのか…?たまには、子供みたいにボール投げたり、走ったりするのも悪くないぞ」
「そうかも知んないけど、走ったり、腕立て伏せやったり、腹筋したりするのはやだなぁ…楽なボール投げくらいならやっても良いけど」
「…はは、困った奴だな。なぁ、ここまでの成績どんな感じだ?ってこれは…」
ヴァンは、レンツから手渡された用紙を見た。
するとボール投げ以外の評価が全て最低ランクのE評価。
ボール投げは、まだ挑戦していないので、評価はまだついていない。
ちなみに、最高評価がSで今回の新入生のスポーツテストでオールS評価を取ったものは、Aクラスに在籍する、エリス・ロード・ヴィルフルート。
彼女ただ一人である。
「お前、50m走20秒とかやる気無いだろ」
「うん」
「まったくだらしねぇ奴だ。俺の評価を見てみな!」
レンツは興味無さ気に屈強な肉体を持つヴァンの結果を見た。
すると今のところほぼS評価である。
走りと水泳は少し苦手なのかB評価を貰っていた。
ボール投げに至ってはSを超えた特別優秀評価であるSSを貰っていた。総合評価はS-だそうだ。
「ヴァンお前凄いな…なんでEクラスに在籍してんだ?」
「それは俺に何の実績も無いからだ。Aクラスに特待生枠で入学したエリス・ロード・ヴィルフルートは入学前に既に500体の魔獣を狩っている。しかも彩葉心伝流中伝、学園最強の生徒の妹でもあり、今回の身体能力テストでは全てSランクで通過。それくらいの実績がないと上には行けないのさ」
「へぇー。たかだか500体の魔獣でねぇ…」
レンツは500という数字に少し笑いながら立ち上がった。
そして、ボール投げ場にゆっくりと向かって行った。
今の発言に対しヴァンは反論した。
500体は相当な数だぞ!お前に出来るのか?と。
するとレンツは無言のまま、ボール投げ場の審査員に名前を告げた。
そして、ボールを軽く握り、ボーッとしていた表情から一変、両目を見開き両腕を天高く突き出した。
記録係はボールに備えみんな準備する。
そして、レンツは力一杯腕を振り投げた。
投げた瞬間レンツの周りにもの凄い轟音と砂埃が舞い上がり、軽い砂嵐が発生した。
そして、放たれたボールは異常な音と光を放ちながら、バックネットを突き破り虚空の彼方へと消えていった。
「教官!そ、測定不可能ですっ!」
記録係はレンツの脅威的な全力投球に腰を抜かし、恐怖からか身体を小刻みに震わせていた。
「500体なら朝起きて朝飯食う前に終わっちまうよ」
レンツはヴァンにそれだけ、伝えグラウンドから去ろうとした。
その時、見覚えのある黒髪の女子生徒が申し訳無さそうに手を合わせレンツに駆け寄って行った。
「あ、あのーレンツ君?ご、ごめーん。もう一回やって貰っていい?さっきの結果測定不能で、記録に残らないんです…」
黒髪の女子生徒カリンは華奢な身体を震わせながらもレンツに伝えた。
おそらく、レンツのさっきの気迫の篭った球に恐怖しているのだろう。
しかし、レンツは別に怒っておらず、満面の笑みで伝えた。
「いいよ。0点にしといて」
レンツはそう行ってグラウンドから悠々と去っていった。ヴァンはレンツの投げた球に何も言えず、只々彼の背中を眺めることしか出来なかった。
空にはボールが走っていった軌跡が残り、校舎で授業を受けていた生徒も何も言わずただ、軌跡を眺めていた。
レンツ宅からもその軌跡が見え、洗濯物を取り込んでいたイヴや、魔動力剣を手入れしているセブンの目にも見えていた。
学院の屋上でフェンスに、もたれ掛かりタバコを吹かしていたアーニャ教官は鼻でフ…と笑っていた。
「まるで、レーザー砲ね。レンツ・シュタイナー貴方が、若桜戦何処まで戦えるか見ててあげるわ…ふふ」
