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サクラ学院魔獣討伐科


「ふぅー焦ったぜ。まさか知らん女子の胸を触ってしまうとは。めちゃくちゃ怒ってたな…女子ってあんなのばっかりなのか?イヴだったら怒ることはないんだけどな」

レンツは教室に入ると椅子に座り、机に寝そべり先程の出来事を思い返していた。
使用人のイヴ以外の若い女性と関わる事が無いレンツにとっては不思議な事に思えていたらしい。

「登校していきなり寝てんのかよ。何しに学校来てんだ?」

レンツの席の前に座る坊主頭の少年は呆れた表情でレンツに話しかけた。

「なんだよヴァン。別にいいだろー。別に俺は魔獣討伐士になんかなりたくねーし」

面倒くさがりなレンツは挨拶も交わさず寝そべりながら、坊主頭の少年ヴァンに目を合わせずに返した。

「なんでこの学校に来たんだよ…少なくとも入学出来たって事はE級魔獣討伐は達成したんだろ?」

「E級魔獣ってなんだよ普通の魔獣となんか違うのか?」

「なんだなんだ?そんな事も知らねーのか?よくそれで入学出来たな…」

「その事については俺もびっくりだよ…」

「ふぅお前話になんないよ。そんなんじゃ此処では上位クラスに上がれねーぞ?昨日、入学してもうAクラスに入った新入生もいるんだぞ。ちょっとは向上心持てよ」

「だーかーらー!魔獣討伐士になりたくないんだから、上位クラスになんてならなくて良いんだって!」

レンツはヴァンとの会話が本当に面倒くさいのか少し怒り気味の口調で返した。
ヴァンも気を遣ったつもりなのかレンツに背を向けて座った。

「レンツ。俺たちのいるクラスはEクラスだE級魔獣と同じ最底辺のクラスだ。俺は絶対に上位クラスに昇格して将来、名誉ある仕事に就いて見せるぜ。じゃないと、男に生まれた意味ねーだろ!」

ヴァンはレンツを煽っているのか。
少し棘のある言葉で返した。
レンツはヴァンの話を聞き、眉が一瞬ピクリと反応した。
それはヴァンの中の価値観を聞き、レンツの中で少しでも響いたからだ。

(確かにその通りかも知んねーけど。でも、名誉ある仕事に就かないと男に生まれた意味が無いってのは違うだろ…)

「ほら、席つけー。これより魔獣討伐技術基礎の授業を始めるぞー」

黒いスーツに身を包みメガネをかけた痩せ型の中年の教師が教壇に立った。
髪型は黒のオールバック。
着ているスーツは一級品。
上から下まで一級品で統一されたこの男の正体とは。

「リ…リック校長!?」

レンツの前に座るヴァンや、その他生徒が一気に騒つく。しかしレンツは、イマイチどう言う状況かわからず、その場でボーっと座っていた。

「みんなー。静かにな…?」

今、魔獣討伐サクラ学院の最底辺クラスの生徒達の目の前に当学院のトップが立つ。

「本来なら担当のアーニャ教諭が授業を進めるんだけど、寝坊して遅れてくるみたいだ。全く指導者としての意識が低すぎる!で、今日は私がアーニャ君の代理で授業を進める。皆、よろしくな」









<2016/06/25 23:28 ライスマン>消しゴム
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