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ブラックコーヒーと十字架
- 零城 白乃 -

「しろちゃーん。」

「はいはーい?」

「グアテマラちょーだーい。後、砂糖も。」

「はいはーい。」

甘いコーヒーはあんまり好きじゃないんだよなぁ、私は。
   ×                    ×
"白ちゃん"と呼ばれているのは私こと零城白乃である。
好きなものはブラックコーヒーと十字。嫌いなものは"正義"というコトバ。
後は全部普通かな。好きな人は昔はいたけど、事故で死んでしまった。

「しろちゃんってさ、キリスト教徒なの?」

「ええ?そう見えちゃう?やっぱりそう見えちゃうー?」

「だってそのまましろちゃんが男だったら完璧に神父さんだよ?」

「そんなぁ、照れるじゃないかぁ♪」

「んで、キリスト教徒なの?」

「どっちだと思う?」

でた。年寄りのおばさんに年齢を聞いたときに怒りはしないけど年齢を当てさせるやつと、学校の先生に年齢を教えて欲しいとせがんだら年齢当てさせるやつだ。
と言うことはしろちゃんは後者なのか?前職は。

「っへっっへー♪さては仲也くん、答えに迷っているなー?」

俺が迷っている姿をみて本当に楽しそうに笑うしろちゃん。店長がこれでは客はこない…筈なのだがこの当たりかたは俺専用みたいだ。客は結構くる、今は閉店中だ。
俺は友達特権で今ここにいる。多分。というかそんなんで入れてしまっていいのだろうか。俺はいまコーヒーを普通に飲んでる。つまり普通の客と変わりはない。常連の客のようにしろちゃんに話しかける人はいるが、こんな長いこと話すのは俺ぐらいなのだろう。
   ×                    ×
-ピピピピッピピピピッ-

何故かなり始めるタイマーのピーピー音。

「時間切れでーっす♪残念だったね仲也くん。今の二択問題正解したらタダにしてあげようと思ったのにぃ。」

「それ、ほんとっすか?!」

「もうだめだけどねー。」

そんなこと先にいって欲しいものだ。
しろちゃんはこう言うところで意地悪だ。

「せーかいは、」

そんなときに、階段から男の人がおりてきた。

「先生、そろそろ時間ですよ。」

「おっけーい、準備できてるぅー?」

「はい。万事完了しました。」

黒いスーツをきた男は、"異端者《ディファレント》"とこの当たりで呼ばれている。名は"神林 烈"だったけ。

「じゃー仲也くん。そろそろ行くから。」

「分かった。お金は…」

「今日はタダにしたげるー!」

よし。二択問題の答えは分からなかったが、コーヒー代チャラはデカいアドバンテージだ。

「烈くんいくよー。」

「承りました。」

なんかあのコンビはやらかしたときが怖そうだ。そうだな、殺人とかね。

私は零城白乃。好きなものはブラックコーヒーと十字。嫌いなものは理不尽な正義。あと矛盾かな。
どっちももちろん、正義と矛盾っていう"コトバ"だよ?正義と矛盾じたいを嫌いになったら、それは人間を好きになれなくなってしまうからね。
私の本業を当てたらこんどのコーヒー代。タダにしてあげるかもしれないから、期待しててね♪

こちらは"影の熾眼"と共同ですすめていきますよー!世界観も共有しているので、勿論登場人物が被ったりしますが、ご了承ください。
<2016/05/29 15:50 壁砕ですとらくしょん>消しゴム
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