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怨霊の意味成亡霊


「………太子、こんなに怪我してるんなら早く言えよ」

「これ位、すぐに治りますよ。多分」

「これ位って御前なあ………!!」

太子の腕やら脚やらに、雷でただれたような傷があった。
私はすぐに包帯を巻いたりして、応急処置をした。
その様子を見て、太子はケラケラと笑っていた。笑い事じゃねえよ。

「屠自古~我は~」

「御前はかすり傷だろ」

「んな訳ないだろ!!我もただれておるわ!!!」

そう言うと、布都は太股までスカートを捲り
痛々しそうな脚を見せつけた。

「どうじゃ!!我だって頑張ったんじゃ!!」

「はいはい、後でな~」

「むう………まあ構わんが」

布都は頬を少し膨らませ、私の方を少し睨んできた。
私は「太子が先だ、御前より酷いから」とジェスチャーで伝えると布都は
「相分かった」と親指を立てて返事をした。腹立たしい。
………ふと、太子が何かを思ったように私に話し掛けてきた。

「そう言えば、ユリの話しましたっけ?」

「しましたよ。もう忘れたんですか?」

「すみません。後で見に行きましょうか」

「はい。」

「我も行きたいです~」

「いいですよ」

「やったあ!屠自古、早く終わらせろ!!」

「はいはい。やってやんよ」

いつの間にか、太子とすんなり話せるようになっていた。
私は少し、嬉しかった。

<2016/06/30 03:09 河城幽霊>消しゴム
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