その日の夜、私は暫く考えていた。
夕飯を作るのも忘れる位、考え込んだ。多分二人に怒られる。
「と~じ~こ~お腹空いたぞ~………」
恨みたっぷりの布都の言葉が、どんよりと聞こえてくる。
私は「ちょっと待ってろ」と一言言うと、すぐに支度した。
あっという間に作り食卓に運ぶと、布都が待ってましたと言わんばかりに目を輝かせていた。
………あの人の姿が無い。
「………布都」
「何じゃ?欲しいのか?やらんぞ」
「そういう事じゃねえよ!!アイツは何処行ったよ!!」
「太子様か。部屋に居られるぞ」
「呼んでこい」
「何故我が………屠自古が行けばいいであろう」
「太子の事尊敬してるんじゃねえのかよ」
「してる!!一言では言い表せない位にしておる!!しかしそれとこれとは…………」
「分かったよ。私が行く」
そう言って私は部屋を後にした。
布都の食器を鳴らす音が、外まで聞こえてくる。余程お腹が空いていたのだろう。
私はほんの少しくすっと笑うと、太子の部屋をスパンッと開けた。
