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怨霊の意味成亡霊


太子はぼーっと頬杖をつきながら天井を眺めていた。
私は「あの」と小さく言った。気付いた。

「………屠自古」

「食事が出来ました。」

「ありがとうございます。」

私達は、今も変に余所余所しかった。
ギクシャクした言葉を放てば、ギクシャクした返事で返ってくる。
そんな事分かっていた筈なのに。
………普通に会話がしたかった。

「待って」

「何ですか」

「前から言いたかった事があるんですが」

「何ですか」

「何故私には普通に会話してくれないのだろうと思って」

私だって普通に会話したい。
しかし、させてくれないのだ。私の身体が。

「………貴方が神にも等しい存在だからです」

「そんな理由ですか」

「はい」

「私だって元は普通の人間です。普通に話してくれて構いませんよ」

「………努力します」

「………」

静けさだけが辺りを取り巻いた。
太子はふぅっと溜息を吐くと、部屋を後にした。
私は暫くその場でまた考え込んでしまった。

<2016/06/28 10:30 河城幽霊>消しゴム
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