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狐の日記
- 昔のお話 -

何処にいるの、何処にいるの?

見つからない、見つからない。

探しても、探しても。

兄と私の親友であり又、私の慕っていた【オオカミ君】は突如消え失せてしまった。

「あぁー・・・何処に、何処に?
ごめんなさい、こっちの負けでいい。
だから、お願い、出てきてよ。
かくれんぼはもう終わりにして
一緒に帰ろう?」

涙が瞳を潤す、母似の蒼い瞳から大粒の水滴が頬を伝った。
あぁ、あの兄でさえ、父に似た紅色の瞳を陰らせている。

ー何処に居るの?ー

嗚呼、彼は、私達を嫌ったりしなかったよ。
彼はとても優しかったよ。
彼は私達を傷付けたりなんてしなかったよ。
一緒に居てくれて、遊んでくれて。

だから、お願い。

彼はとても優しいから。
いや、優し過ぎるから。
自分が傷付くのを気にしないそんな、彼だからこそ。


もう、幸せにしてあげてよ。


夕暮れに陽炎が揺らいだ。

今回は過去諞です。

クロエのレクイエム
<2016/07/03 18:45 チョコレート★>消しゴム
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