おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
あなたに愛を捧げよう(※BLです)
- 出会い -

「す、鈴木さん。着きましたよ。」

僕は駅員さんに付いていき、
休憩所に着いた。
少し楽になったのか、
顔色が大分良くなっている気がする。
駅員さんが『大丈夫ですか』と
僕に聞いてきたが、
僕は『大丈夫です』と答えると、
安心した顔をして、
駅員さんは、仕事に戻っていった。

「あ、の、、ありがとうございます。」

少し苦しそうな顔をしていたが、
鈴木さんは、にこっりと可愛く笑って、
そう言ってくれた。
僕はその笑顔に胸が大きく高鳴った。
顔が熱くなっていくのが分かる。

「あ、あぁ、いえ。
それより、もう大丈夫ですか?」

「えぇ、おかげさまで少し楽になりました。」

僕は倒れていた理由を聞きたかったが、
胸がドキドキしすぎて、
次々と言葉が出てこない。
仕事では、話が上手い。とか、
聞き上手。とか言われるのに…。

「あの、名前、聞いてもよろしいですか?
少し、お互い自己紹介でも…。」

「えっ。あぁ、僕はえっと、
西宮小豆というもので、
普通のサラリーマンやってます。
あ、あと、22歳で……。
えー、好きなものは、ゲームで、
苦手なものは、女性と高いところ、です。」

緊張して、とぎれとぎれだったけど、
伝わったか不安で、
鈴木さんの顔を伺うと、
笑いこらえているようだった。

「っ、。あはは。あはははははは!」

「!?」

鈴木さんは笑いこらえわれなかったのか、
大声で笑いだした。
笑った顔は可愛らしくて、
小さな子供を見ている気分になった。
それで、つられて笑うと、
鈴木さんは
「あっ、やっと笑った。
顔、固かったから。」
と笑顔で言ってきた。
その言葉と笑顔で、
僕の心拍数はもっと上がる。
この先、大丈夫か?と心配になった。

<2016/07/26 10:02 本田鳥>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.