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変人が集う部活がかなりやばいらしい。


次の日。

重は、初めての寮登校を経験していた。
行きはミケの悪ふざけでアイキャンフライしたが、実際言うと、エレベーターが設置されているらしい。
この件に関しては、真面目にミケを殴ろうと思った。

廊下を歩きながら、重はぼうっと昨日の出来事を思い出していた。

……………と言っても、いろんなことが一度に起こりすぎたせいだろう。全く、記憶が一列に並んでくれない。

強制入部に関しても多少の文句はあったが、今は逆に感謝していた。

(…………今日から、無所属生徒じゃないんだ。)

そう思うと、自然と笑みがこぼれる。

「…………笑ってられるのも今のうちだよ?重くん。」
「うわっ!?。」

いつの間にか、背後にミケが出現していた。
1人ニヤニヤしていたボッチ系男子は、後ろを振り返りざまに、尻餅をつく。

「ダッサイねぇ。朝から素っ転び伝道芸とはいい度胸じゃないか。そんなにぼくの『ミスター・いじられ王』の座が欲しいのかい?。」
「いりませんし、そんなのやった覚えもありません。」
「そう?いい称号じゃないか。勿体無いなあ。」
「どうもこうもないですよその称号!!!てか、こんな朝っぱらからなんで絡んでくるんですか!!?。」
「僕を置いて先に登校するなんて、人間の慈悲があるならできないことだよ。」
「遅れてる人間に合わせて単位下げろと!?鬼ですか!?。」

朝から、とんでもないボケ攻撃だ。
一息に突っ込んだ重は、肩で息をする。

「うんうん。今日もいいキレだ。」
「………本当になんなんですか………………。」
「いやさ、部活に入ったばっかりで浮かれてる重くんに、喝を入れようと思ってね?。」

ふふん、と得意げに腕を組んだミケは、怪しげな紙を重の目の前に広げた。

「……………なんですか、これ。」
「紙。」
「内容のことを言ってるんですけど!?。」

本当になんなんだ、この人。

「ああ、依頼だよ、依頼。」
「へ?。」
「依頼。初めての部活動。嬉しいでしょ?。」
「でも、部活動はまだ先だって昨日…………………。」
「………………まあ、いろいろ事情があってね。」

わざとらしく目をそらすミケ。
重はその仕草に目を細めたが、敢えて気づかないふりをした。

「これ、やれと?。」
「そう。初任務。僕も手伝うけどね。」

ミケの顔がニヤリ、と歪む。
えらく胡散臭い。

重は苦笑いしながら、ミケの持つ紙に手を伸ばした。



<2016/09/05 23:43 なうか>消しゴム
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