おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
変人が集う部活がかなりやばいらしい。


ミケ「え、まさかまだやりたい部活も決まってないの?。」

校庭から、楽しそうな声が聞こえてくる。
運動部や文化部が青春を続行している中で、重はまだ部活紹介を眺めていたのだ。
何も言わない重に、ミケは肩を竦めた。

ミケ「もう部活見学も大図目、みんな楽しそうに校庭を走り回ったりしてるというのに。」
重「………決まってないわけではないですよ……。部見学に行って、全て追い返されただけで…。」
ミケ「追い返された?。」

重の言葉に目を丸くするミケ。
そして、大袈裟に吹き出した。

ミケ「っはははは!ええ!?そんなことってあるのかい!?追い返されたって……!!。」
重「わ、笑わないでくださいよ!才能がなかっただけです!。」
ミケ「よっぽど全てが人並み以下なんだろうね!成績は安定しているのかい?。」
重「勉強だけは安全地帯です!。」
ミケ「勉強だけなんだね。」

クスクスと楽しそうに笑うミケ。
重は眉間にしわを寄せ、不満そうに鼻息をついた。

ミケ「ふうん。部活に入部さしてもらえないほどの影の薄さ……ね。」

ひとしきり笑ったミケが、ボソっとそう呟く。
重本人は、きっと影の薄さが仕方のないことだと思ってるはずだ。
変えられない自分の性質なんだと。

ミケ「で、部活は全部回ったのかい?。」
重「ここに紹介されている限りでは、全部。」
ミケ「ほう。でも、まだ一つ回れてない部活があるようだね。」
重「……?え?。」
ミケ「しょうがない!ぼっちで聞く人すら持たない重君のために、僕が案内してあげようじゃないか!。」
重「そ、そうですかありがとうございます…………って、ぼっちは余計ですよ!?。」

ミケの顔に、含み笑いが宿る。
重は、全ての部活を回ったと言った。
しかし、絶対にまだ、回っていない部活があるのだ。

七不思議の一つで、普通の生徒は、入部することが絶対できない部活。

そう。
重のような、特殊な人間しか入ることのできない部活が。

ミケの笑みに気づかない哀れな重は、誘導のままにミケの後をついていった。

<2016/07/09 17:37 なうか>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.