放課後の校舎内は、オレンジ色の光に包まれていた。
中等部から高等部へ、そして教員専用校舎、部活動校舎へと歩くこと20分。
重とミケは、ある扉の前に到着した。
『用具倉庫』
そう書かれた扉は年季が入っており、ドアノブが錆びれている。
ペンキが剥がれたり、看板の文字が廃れたりと何年も使われてないような様子だった。
部活動校舎は、全ての部活動の部室が集合し、それぞれに合った部屋が作られた校舎である。
実際重も、部活動見学時にはこの校舎を駆けずり回った。
だからこそ、構造的にはもう行きそびれた部室は無いはずだ。
ミケ「ここだね。」
重「え、ここ、ですか?。」
ミケが慣れた様子でドアノブを捻る。
重は本当にここなのかと首を捻ったが、ミケは開いた扉の向こうへと迷いなく入り込んでいった。
埃と錆の匂いが鼻をつく。
掃除用具や壊れた机、マット、放置された上履きの山をすり抜けると、そこは壁だった。
重「行き止まりですよ?。」
ミケ「まあまあ。見てておくれよ。」
ミケがクイっと顎で壁を示す。
なんの変哲もない、薄汚れた壁。
その壁が突然………………………………………忍者屋敷の隠れ扉のように、ぐるりと回った。
重「!?。」
ミケ「はは。驚いたかい?まあ、此処を知っているものは限られた人材しかいないからね。」
重「限られた人材って……。」
ぐるりと回った壁の向こう側には、螺旋階段が伸びていた。
ミケは重に意味ありげな笑顔を向けると、螺旋階段を降りていく。
しかし、重がそれに続くことはなかった。
ミケ「?どうしたんだい?重くん。」
重「………………俺、こっから先には行けません。」
ミケ「………………?。」
顔を俯かせ、小さな声でそう言う重。
その体が、心なしか震えているように見えた。
ミケは振り返り、重に近づこうと階段を上る。
そして突然、重の意図に気づいたように足を止めた。
ニヤリ。
そんな効果音が聞こえるかというほどの、意地の悪い笑み。
ミケ「アンレェェ〜??もしかして重くん……………高所恐怖症だったりするのかなァァ〜??。」
重「そそそそそそそそそそそんなわけないじゃないですか!。」
ミケ「わかりやすいまでの動揺っぷりだねえ!さあさあさあさあ!新しい世界への第一歩だよ!。」
重「そんな軽いもので済ませられる高さじゃなっi((。」
重の体が宙に浮く。
見えないほどの速さで、ミケが抱え上げたのだ。
その後ミケがすることは、誰にでも容易に想像できることだろう。
ミケ「フライアウエエエエエエエエエエイ!!!!!。」
重「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ。」
底の見えぬ螺旋階段。
そこを、頂上から飛び降りた二人の男子生徒。((1人は強制
高所恐怖症の哀れな少年は、人生最大の浮遊感に意識を奪われるのだった。
中等部から高等部へ、そして教員専用校舎、部活動校舎へと歩くこと20分。
重とミケは、ある扉の前に到着した。
『用具倉庫』
そう書かれた扉は年季が入っており、ドアノブが錆びれている。
ペンキが剥がれたり、看板の文字が廃れたりと何年も使われてないような様子だった。
部活動校舎は、全ての部活動の部室が集合し、それぞれに合った部屋が作られた校舎である。
実際重も、部活動見学時にはこの校舎を駆けずり回った。
だからこそ、構造的にはもう行きそびれた部室は無いはずだ。
ミケ「ここだね。」
重「え、ここ、ですか?。」
ミケが慣れた様子でドアノブを捻る。
重は本当にここなのかと首を捻ったが、ミケは開いた扉の向こうへと迷いなく入り込んでいった。
埃と錆の匂いが鼻をつく。
掃除用具や壊れた机、マット、放置された上履きの山をすり抜けると、そこは壁だった。
重「行き止まりですよ?。」
ミケ「まあまあ。見てておくれよ。」
ミケがクイっと顎で壁を示す。
なんの変哲もない、薄汚れた壁。
その壁が突然………………………………………忍者屋敷の隠れ扉のように、ぐるりと回った。
重「!?。」
ミケ「はは。驚いたかい?まあ、此処を知っているものは限られた人材しかいないからね。」
重「限られた人材って……。」
ぐるりと回った壁の向こう側には、螺旋階段が伸びていた。
ミケは重に意味ありげな笑顔を向けると、螺旋階段を降りていく。
しかし、重がそれに続くことはなかった。
ミケ「?どうしたんだい?重くん。」
重「………………俺、こっから先には行けません。」
ミケ「………………?。」
顔を俯かせ、小さな声でそう言う重。
その体が、心なしか震えているように見えた。
ミケは振り返り、重に近づこうと階段を上る。
そして突然、重の意図に気づいたように足を止めた。
ニヤリ。
そんな効果音が聞こえるかというほどの、意地の悪い笑み。
ミケ「アンレェェ〜??もしかして重くん……………高所恐怖症だったりするのかなァァ〜??。」
重「そそそそそそそそそそそんなわけないじゃないですか!。」
ミケ「わかりやすいまでの動揺っぷりだねえ!さあさあさあさあ!新しい世界への第一歩だよ!。」
重「そんな軽いもので済ませられる高さじゃなっi((。」
重の体が宙に浮く。
見えないほどの速さで、ミケが抱え上げたのだ。
その後ミケがすることは、誰にでも容易に想像できることだろう。
ミケ「フライアウエエエエエエエエエエイ!!!!!。」
重「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ。」
底の見えぬ螺旋階段。
そこを、頂上から飛び降りた二人の男子生徒。((1人は強制
高所恐怖症の哀れな少年は、人生最大の浮遊感に意識を奪われるのだった。
