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変人が集う部活がかなりやばいらしい。


??「まったく!新人連れてくるだけやろ!?なんで気ぃ失ってんねん!。」
ミケ「えー?ちょっと高所恐怖症の彼と紐なしバンジージャンプを体験しただけじゃないか。」
??「100%の原因はそれや!。」

声が聞こえる。
聞きなれない、複数の声が。

重は、あまりの騒がしさに目を覚ました。

白い天井。
自宅でも、教室でもない。
ここは………?

??「お?おい、ほらほら。目ぇ覚ましたみたいだぞ?。」
??「ほんとだ。ちょい、二人とも!さっちーも、お説教は後ででいいじゃない。」
??「そう言うたてなあ!進も奈子も甘いんや!。」

誰かが重の顔を覗き込む。
照明の光に目を細めながらも、重は起き上がった。
重は、5人掛けのソファの上に寝かされていた。

??「気分はどうだー?悪かったなあ、物騒な移動方法で案内しちまって。後でミケには庭の草むしりでもさせとくから。」
??「いやめっちゃ軽いな!?こいつの立場的にそれは軽いんとちゃう!?。」

最初に視界に入ってきたのは、ボサついた黒髪を雑にまとめ、ぐるぐる眼鏡をかけた男。
年齢的には教員くらいに見えた。
そして、その傍に膝をつく金髪の美少女。
人形のように美しく整った顔立ちだが、年齢的には小学生くらいだろうか。

重「………?えっと……?。」
ミケ「やあやあ重くん。記憶障害に関しては問題ないかい?。」
重「それは大丈夫ですけど、ここは……。」
ミケ「ここはねえ、ある秘密部活動の部室だよ。」

紅茶の入ったマグカップを片手に、ニコニコと笑うミケ。

ミケ「自己紹介の前に、怪談でもしようか。」
重「え。」
ミケ「そうだねえ。この学園には、七不思議と呼ばれる怪談があるのだけれど………。」
重「あ、始めちゃうんですか。」

重の隣に座り、ミケは語り出した。
先ほど視界に入ってきた二人は、何も言わずに二人を見ている。
見たことのない人物に気をとられながらも、重は話を聞く体制をとった。

ミケ「その一つに、実際に存在しうる怪談があるという噂を聞いたことはないかい?。」
重「………?。」
ミケ「あれ、ない?まあ新入生だから、当然っちゃ当然かなあ。とにかくね、あるんだよ。七不思議の七番目。“変部”ってのが。」
重「変部?。」
ミケ「そう、変部。名前の通り、変な部活だよ?何を趣旨として活動してるのかも、どこに部室があるのかも、まるでわからないんだ。その謎オンパレードが、七不思議と呼ばれる理由だろうね。」

変部。
確かに、聞いたことがある気がする。
部紹介の紙にも、学園公式サイトにも載っていない、完全シークレットな謎の部活。

ミケ「さて!ここまで話して、なにか察することはない?。」
重「俺が拉致られて、怪談話しながら和んでる奇妙な状況についてですか?。」
ミケ「うーん!発想はいいけどね!残念!。実は、ここがその変部の部室なんだよね。」

沈黙が訪れる。

重は、放心を通り越して平常心を保っていた。
変部の部室………?
どこが…………………?
あの謎すぎる部活の謎すぎる伝説の部室…………?

重「ここが!!!!!!!!???。」

30秒きっかり、思考が停止していた。
重の驚く顔を満足げに見ていたミケは、静かに頷いた。


<2016/07/11 22:08 なうか>消しゴム
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